ユネスコ世界文化遺産登録の宮島の海水でつくる「宮島ノいつくし御塩 盛り塩セット」

2026/07/15

今回、編集長のアッキーが注目したのは、広島県にある世界遺産・嚴島神社奉納の塩と伝統工芸が融合した盛り塩セット「宮島ノいつくし御塩 盛り塩セット」です。

島全体がご神体と言われる神の島・宮島の海水を100%使用し、手作業で仕上げた純白の御塩は、新月と満月の特別な力を宿すといわれています。コロナ禍の休業を機に地元の文化を学び直し、未経験からものづくりへ挑戦した軌跡が背景にありました。取材スタッフが広島県に本社を構える、株式会社フレイム 代表取締役の川本修氏にお話を伺いました。

株式会社フレイム 代表取締役の川本修氏

―御社の歩みと塩事業を始められたきっかけについて教えてください。

川本 弊社は2017年にお酒の販売をする会社としてスタートしました。大きな転機は2020年4月。宮島口桟橋近くの商業施設へ飲食テナントを出店した直後にコロナ禍に見舞われ、即休業という逆境に直面したのです。

しかし、この時間を宮島の歴史を勉強し直す好機と捉えました。文献を調べるなかで見つけたのが、かつて島内にあった「潮汲み」という風習です。これは、毎朝海水を汲んで家の前などに撒き、空間を清めるというものでした。この伝統を蘇らせたいと強く思い、「宮島の海水だけで塩を作れば、この地の自然や歴史を現代に伝えられるのではないか」と考えたのです。

「潮汲み」の伝統を蘇らせたいという思いから、宮島の海水のみを使用した塩の製造を始めた。

―ものづくりへ至るまでの経歴についてお聞かせください。

川本 私は高校生のアルバイト時代からディスカウントストアに勤務し、その後は業務用卸の会社へと、約20年間お酒の業界で実務を積み重ねてきました。その後独立したのですが、すでにある商品を流通させる「価値の移動」は得意でしたが、「ものづくり」の経験はすこしもありませんでした。ただ、未経験だからこそ従来の常識に縛られず、納得できる理想の品質を純粋に追求できたという利点もあったのです。何から手を付けていいか分からない状態から、必死にものづくりについて学び抜く歩みがスタートしました。

―「みやじまの塩」の誕生の背景と、「盛り塩セット」の開発への思いを教えてください。

川本 「潮汲み」という伝統の風習を塩というかたちで現代に蘇らせるため、日本各地の塩工房へ足を運びました。しかし未経験のため弟子入りを断られ、最初は製法も決まらず行き詰っていたのです。

さらに、貴重な原始林が広がる宮島では環境保護のため薪を燃やす方法を選ぶことはできませんでした。そんななか、理想の製法を実践する大分県佐伯市の製塩職人に出会い、弟子入りを果たしたのです。

商品完成までの試作期間中は、宮島島内で朝から汲み上げた海水を大分まで運ばなければなりません。1回につき3トンの海水を積み、自らトラックを運転して片道6時間かけて毎月通うハードな日々。そうして試行錯誤を1年間続け、100%宮島産の御塩が完成しました。

御塩の原料は「宮島」の海水100%のみで、添加物は一切使っていません。独自製法の「分別再結晶法」を用い、海水に含まれる不純物を職人が手作業で徹底的に取り除くことで、雪のように美しい純白の輝きを実現しました。

そして2025年の年末、空間と心を整える特別な清めの調度品として、広島県の伝統的工芸品とコラボした「盛り塩セット」を開発したのです。

宮島の海水を使用した御塩に、厳選した地元の伝統工芸品を組み合わせた盛り塩セット。

―「宮島ノいつくし御塩 盛り塩セット」のこだわりと独自性について教えてください。

川本 こちらは、宮島の海水で作った2種類の「清め塩(新月・満月)」、伝統的工芸品である「宮島御砂焼(みやじまおすなやき)」の盛り皿、「宮島ろくろ細工」の固め器を合わせた特別な調度品です。

「清め塩」は、御塩のなかでも新月と満月のわずかな時間帯に汲み上げた海水のみを使用しているのです。「清め塩 〈新月〉」は「ゼロ・浄化・はじまり」の力を宿し、不要なものを祓って新たなスタートを切りたいときに、「清め塩 〈満月〉」は「受け取る・満ちる・調和」のエネルギーを象徴し、運気を引き寄せたいときに適しています。

盛り皿には、嚴島神社でご祈祷を受けた「御砂」を練り込んで焼き上げた伝統的工芸品「宮島御砂焼」を採用。太陽と月があしらわれた限定柄で、2026年は25セット限りのご用意です。

固め器には宮大工の技を源流に持つ伝統的工芸品「宮島ろくろ細工」を同梱しました。三社の技が融合した、唯一無二の調度品です。

厳選した海水で作った塩、伝統的工芸品「宮島御砂焼」を採用した盛り皿、「宮島ろくろ細工」の固め器。
ひとつひとつに職人の息が吹き込まれている。

―おすすめの使い方や日常での取り入れ方を教えてください。

川本 運気や人々が行き交う玄関や仕事場の入り口へ、盛り塩として置いていただくのがおすすめです。空気がピンと澄み渡るような心地よさを感じていただけるはずです。

気持ちをリセットして一歩を踏み出したいときは〈新月〉の御塩を、豊かなご縁を引き寄せたいときは〈満月〉の御塩を使い、月のリズムに合わせて空間の気をメンテナンスする習慣をご提案しています。日常のなかに静かに自分と向き合う上質な時間を創出できるのです。

―神社仏閣への奉納実績や、これまでの反響について教えてください。

川本 世界遺産である「嚴島神社」をはじめ、宮島島内の主要な神社仏閣に奉納しています。また、食用の塩2種類は東京、銀座の広島県アンテナショップでもお取り扱いいただき、本物志向のお客さまから大きな注目を集めました。これらの実績は、ご自身で使用するうえでの安心感に繋がるとともに、大切な方へ贈るギフトとしても最適です。

―今後の展望についてお聞かせください。

川本 私たちが目指すのは、もみじ饅頭やしゃもじに並ぶ「宮島を代表する特産品ブランド」へと成長させることです。時間はかかると思いますが、100%宮島産の塩の価値をしっかりと積み上げていきます。将来的には海外への越境展開も視野に入れ、世界中の方々にこの美しさを届けていきたいですね。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「宮島ノいつくし御塩 盛り塩セット」
価格:¥38,500(税込)
店名:みやじまの塩
電話:0829-38-5255(10:00~18:00)
定休日:不定休
商品URL:https://miyajimasalt.shopselect.net/items/128644003
オンラインショップ:https://miyajimasalt.shopselect.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

川本修(株式会社フレイム 代表取締役)
1979年広島県生まれ。20年間酒類小売・卸業に在籍。2019年に同社創業。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/フレイム>

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