飽きの来ないデザインと抜群の機能性で幅広い世代に愛される、大阪発のロングセラーバッグ「BAG’n’NOUN  TOOL BAG GOLD」

2025/06/10

流行に左右されないデザインで、丈夫で長く使い続けられる。そんなカバンなら、一つは持っておきたいと思うもの。今回、編集長アッキーが気になったのは、経年変化が楽しめる帆布製のバッグ「BAG’n’NOUN(バッグンナウン) TOOL BAG GOLD」です。同ブランドを手掛ける有限会社マンボラマは、大阪に拠点を置く老舗アパレル会社。オリジナルの洋服やバッグなど、メイドインジャパンにこだわった独創的な商品作りで国内外から支持を集めています。同社のデザイナーでもある代表取締役の小澤健氏に、ブランドの成り立ちや商品の特長、今後の展望などを取材陣が伺いました。

-会社の沿革について伺えますか。

小澤 1991年に、ロンドンやパリの60年代の洋服を専門的に扱う店として「マンボラマ」をスタートさせ、1995年から並行して「NECESSARY or UNNECESSARY」ブランドの洋服を自社で作っていました。そして2006年にバッグブランド「BAG’n’NOUN(バッグンナウン)」がスタート。今は「NECESSARY or UNNECESSARY」と「BAG’n’NOUN」のみ店舗展開しています。

-小澤社長はもともとデザインの道に進もうと決めておられたのですか。

小澤 絵を描くのが好きで絵で生計を立てようと思っていたので、大学卒業後2年間専門学校でグラフィックデザインを学びました。でも、就職活動をするなかで、グラフィックより洋服のデザインに魅力を感じて服飾の企画会社に就職し、3年間勉強させてもらいました。そこを辞めたあと就職先を探していたのですが、何かロゴを考えられるかと言われたらロゴを作って渡すとか、この壁に絵を描いてくれと言われたら絵を描くとか、そういうことをしているうちに仕事の依頼が増えていって、そのまま成り行きで独立するようになった感じです。

約30年前に大阪・東心斎橋で創業した同社。当時日本で珍しかったヨーロッパのヴィンテージ衣料を扱い注目を集めたという。
社名は、小澤社長が好きなラテン音楽のアーティスト、ティト・プエンテのアルバムタイトル「MAMBORAMA」から。
現在オフィスは、2階が「BAG’n’NOUN」本店になっており、1階には自社が運営するカフェも併設されている。

-「BAG’n’NOUN」の商品はどういう経緯で開発されたのですか。

小澤 何かがきっかけになったということはありませんが、真面目にカバンを作ってみようと思ったんです。一つ大きなポイントになったのは、僕の音楽仲間で著名なドラム・パーカッショニストの人が、ステージのリハーサルで自分の機材を特注のカバンで運んでいるのを見たことです。そのカバンはヨットの帆布で作ったもので全部統一されていて、すごくかっこよくて、「こんなカバンがあればいいやろうな」と。

また同じ頃、テレビの取材を受けた際に撮影機材の搬入に同じように布のバッグが使われているのを見たんです。放送局の人に聞いてみると、近くのテント屋さんで機材を入れるカバンを作ってほしいと言ったら作ってくれるというんです。それで僕も一つ作ってもらったのですが、個人向けのカバンとなると意外と大したことなかった。カバンを作ることの難しさを実感し、真剣に作らないとお客さんに売るようなものはなかなかできないんだと勉強になりました。そこからカバンを縫えるところをいろいろ探して、今もすべてを任せている一つの工場と出合ったというわけなんです。

-試行錯誤して改善を重ねて、思い通りの品に仕上がるという感じでしょうか。

小澤 ついている値段なりのものが作れるようになったという印象ですね。

カジュアルバッグブランド「BAG’n’NOUN」は、本店のほか大阪、兵庫、東京で直営店を展開。
国内工場で一貫生産される商品は、BEAMSなど国内外のセレクトショップにも置かれており、
そのデザイン性や品質の高さで多くのファンを持つ。

-ご紹介の「TOOL BAG GOLD」はどんな商品ですか。

小澤 持ち手が本革になっている帆布製のカバンで、17、8年前から何一つデザインを変えず作っているので、流行もなく、年齢・性別問わず、いつまでも持ち続けていただける当社の顔といえる商品です。使っていくうちにお客さん自身の味がどんどん出てきますので、経年劣化を楽しみながら皆さんお使いいただいています。破れても工場での修理対応ができますし。お客さんが購入された商品でいい感じに“育った”ものは、新品と交換していただくなどして、こちらでコレクションにしています。

登場以来、世代を問わず人気の定番バッグで、同ブランドを代表する「TOOL BAG GOLD」。
本体には日本製の中肉厚の9号帆布、持ち手と短めのショルダーストラップにはヌメ革が使われており、経年変化が楽しめる。
TOOL BAGシリーズには、ほかにサイズやカラー、素材などを変えたさまざまなタイプが揃っている。
(※「BAG’n’NOUN」のすべての商品がきれいに経年変化するわけではありません)

使い込むほどに味わい深くなる「TOOL BAG GOLD」。
写真は経年変化により、生地が色あせ、ヌメ革があめ色になったもの。修理しながら使い続ける人も多いという。

弊社の商品はメイドインジャパンというのが割と強みというか。生地もすべて日本製にこだわっていて、今も変わらず職人さんが一つずつミシンで縫製して作っています。

A4ファイルもノートパソコンも余裕で入るたっぷりサイズ。
内側と後ろ側にポケットがついているほか、両側にはペットボトルや折りたたみ傘が入れられる縦長のサイドポケットがあるのも便利。
ストラップの長さは、肩に掛けたときに良く見えるように考慮されているという。

-お客様はどのくらいの年齢層が多いですか。

小澤 大体30代から60代まで、男女問わず使っていただいています。

-今後のビジョンについて教えて下さい。

小澤 やはりやめないということがポイントですね。そのためには、お客さんにカバンを買ってもらわないと困るわけです。お客さんの中にはうちのカバンを10個も20個も持っている人がすごくたくさんいらっしゃるんですけど、その10個持っている人の11個目をうちは作らなあかんという使命があるんです。だから、今はデザインや色を含め500種類以上のカバンのベースができていて、もうこれ以上作る必要がないところまできているのですが、その隙間を縫って、ときめいてもらえるものを皆さんに届けたい。流行り廃りにとらわれず、これからも一人ひとりのハートに刺さるようなものを作っていきたいと思っています。

「洋服と比べて、カバンには何かを特別意識して作る必要がない自由さがあるのがいい」という小澤社長。
店内には自由な発想から生まれたカラフルで遊び心のあるアイテムが並ぶ。

-本日は貴重なお話をありがとうございました!

「BAG’n’NOUN(バッグンナウン)TOOL BAG ‘GOLD’」(幅320mm×高さ380mm×マチ130mm/COTTON100%)
価格:¥14,300(税込)
店名:有限会社マンボラマ オンラインショップ
電話:06-6241-1424(12:00~20:00 年末年始を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: https://shop-mamborama.jp/?pid=170360331
オンラインショップ: https://shop-mamborama.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

小澤健(有限会社マンボラマ 代表取締役)
1962年大阪生まれ。社長でもあり、オリジナル、ウエア、バッグを手掛けるデザイナー。91年イギリスビンテージウエア「マンボラマ」開店。93年オリジナルブランド「Necessary or Unnecessary」スタート。06年バッグブランド「BAG‘n’NOUN」展開。メイドインジャパンにこだわり、国内はもとよりアジア、ヨーロッパでも人気。

<文/山本真由美  MC/藤井ちあき  画像協力/マンボラマ>

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