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切れ味抜群のロングセラー「爪切り【金】」 奈良のかわいいお土産に「春日鹿まんじゅう® かのこ」

2022/11/10

今回、編集長アッキーが気になったのは、750年続く老舗刃物店「菊一文珠四郎包永」。奈良のいいものを販売するECサイト「ことなら+」も運営しています。株式会社菊一文珠四郎包永 代表取締役社長の柳澤育代氏に、商品の魅力について取材陣がうかがいました。

株式会社菊一文珠四郎包永 代表取締役社長の柳澤育代氏
株式会社菊一文珠四郎包永 代表取締役社長の柳澤育代氏

―創業の経緯を教えてください。

柳澤 弊社は鎌倉時代に刀鍛冶から始まっております。初代の包永(かねなが)は名工で、制作した太刀は国宝や重要文化財、重要美術品などに認定されています。当時は奈良で刀に必要な玉鋼という鋼が取れ、東大寺の転害門近くに店を構えておりました。明治維新で廃刀令が下されると、刀鍛冶の需要が減っていき、料理包丁やハサミを販売する事業に移ります。第2次世界大戦後は、高度経済成長期のなかで、土産物の販売など観光業も営むようになりました。

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ロングセラーの金色でゴージャスな爪切り。

―社長になられたのはいつ頃でしょうか。

柳澤 もともと私は1993年に渡米して、ニューヨークで包丁を販売する事業を行っており、1997年に「Kikuichi New York.Inc」を設立しました。アメリカでの事業は好調でしたが、社長を務めていた父が高齢になり、1人娘である私が継ぐことになりました。アメリカでは夫と子どもと暮らしていたため、日本に戻ることについて葛藤がありましたが、家族と離れて暮らす決断をし、2014年に社長に就任しました。インバウンド需要でちょうど海外のお客様が来店されることも多くなり、土産物店としての包丁より、専門店としてお店を展開していくことを目指しました。包丁の美しさがわかる店構えにして、料理をする主婦の方もたくさんいらっしゃるようになりました。

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刃の部分がアーチ状になっていて切れ味抜群。

―会社として大切にされている理念はございますか。

柳澤 750年の歴史をあと100年続けるためには、売上だけを追求するビジネス展開ではなく、大きな商売でなくても、日本製の本当にいい商品を販売していくことが大事だと考えています。

―今回ご紹介させていただく「爪切り【金】」の特徴を教えてください。

柳澤 日本の爪切りは「世界一切れる」と言われ、この商品もアメリカで人気を誇りました。新幹線の車内販売でも爆発的に売れた商品です。ただ、限られた人数の職人が製造に関わっており、大量には生産できません。切れ味がよく、ヤスリ部分は横と斜めのクロスカットでなめらかに仕上がります。何代にも渡って使っていただけます。金色のカラーは海外の人にも人気で、プレゼントにしても非常に喜ばれます。

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カバーがついているので切った後の爪が飛び散りません。

―「春日鹿まんじゅう® かのこ」についても教えてください。

柳澤 夏の鹿の背中にある白い斑点をかのこ柄といい、それを名前にしました。奈良には代表的なお菓子がなく、自社ブランドのお土産で、鹿をモチーフにしたものを作りたいとずっと考えていました。ちょうど6年前に春日大社の式年造替奉祝があり、そのタイミングで製造・販売することになった商品です。このおまんじゅうはお皿の上で立たせることができるのが特徴で、それは一刀彫で有名な森川杜園さんが造られた鹿をヒントにさせていただきました。角のある雄鹿と振り返っている雌鹿の2種類があります。春日大社の御祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)は、鹿島から白鹿に乗って奈良にやってきたというストーリーがあり、奈良では古来より鹿に出会うことは願いがかなう「吉祥」として喜ばれています。白鹿にちなんで、中身は白あんにしました。ほかにもカスタードや瀬戸内レモン、チョコレートといったフレーバーもあります。

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箱を開けるとかわいい鹿が現れます。

―お客様からはどういった感想がございますか。

柳澤 ほかのお饅頭と比べて、皮がモチモチしているところに感動されます。スタッフが情熱と愛をこめて作っており、フレーバーにもこだわって、納得するまで新しい味は出さないようにしています。

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もちもちの皮に白あんがたっぷり。

―どういった飲み物と合わせるのがおすすめでしょうか。

柳澤 瀬戸内レモンは紅茶、特にアイスティーがぴったりだと思います。白あんはやはり日本茶が落ち着きますが、コーヒーと合わせる方もいらっしゃいます。お好みの合わせ方を見つけていただければと思います。

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白あんとカスタード、季節に応じて瀬戸内レモンかチョコレートの4種類の味。

―今後の展望を教えてください。

柳澤 スタートは刀鍛冶ですが、時代とともに事業は変貌を遂げて、お客様の層も変わってきました。これからもお客様のニーズに応えられる商品を開発し続けてまいります。また、今後、海外の方が日本にたくさんお越しになられるっていうことを想定して、海外の方にも喜んでいただける、良い商品を作り続けていくことが大切だと考えています。

―貴重なお話をありがとうございました。

爪切り【金】(小)

「爪切り【金】」(小)
価格:¥1,700(税込)
店名:菊一文珠四郎包永
電話:0742-26-2219(9:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kikuichihamono.com/products/%E7%88%AA%E5%88%87%E3%82%8A%E9%87%91%E8%89%B2
オンラインショップ:https://kikuichihamono.com/

春日鹿まんじゅう® かのこ 白あん味 家族(6個入)

「春日鹿まんじゅう® かのこ 白あん味 家族」(6個入)
価格:¥880(税込)
店名:ことなら+
電話:0742-26-2211(9:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kotonara.shopselect.net/items/50200962
オンラインショップ:https://kotonara.shopselect.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
柳澤育代(株式会社菊一文珠四郎包永 代表取締役社長)

1967年奈良県生まれ。大学院卒業後、1993年結婚と同時に渡米。アメリカNYに「Kikuichi New York.Inc」設立。2012年帰国。2014年に代表取締役社長に就任。750年続く老舗刃物店として伝統を次世代に繋いでいくと共に、社会貢献にも力を注いでいる。

<取材/垣内栄 MC・撮影/根井理紗子 画像協力/菊一文珠四郎包永>

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