みなさま、こんにちは。滋賀県栗東市にてインナービューティーお料理教室「miyako.blisskitchen」を主宰しております大平美弥子です。この連載で滋賀の発酵食品や活用レシピをご紹介するのも、もう7回目となりました。多くの方に滋賀の魅力をお伝えできることに感謝しています。
発酵食品 滋賀県高島市 ヤサカの「米粉のヨーグルト アレルノン」
さて、滋賀県の日本一と言えば、多くの方が思いうかべるのが琵琶湖でしょうか。琵琶湖以外に目を向けると、平成27年には、男性長寿日本一の県となりました。その理由として、発酵食品が深く関わっていると言われています。
滋賀の発酵食品には、日本酒、醤油、甘酒、味噌・・・本当にたくさんのものがあります。琵琶湖の周りをぐるりと山々が取り囲むその風土や気候は、発酵に適しています。中でも滋賀を代表する発酵食品は「鮒ずし」ですね。鮒を漬け込むために炊いたお米(飯=いいと呼ばれています)に琵琶湖固有種の鮒をつけて乳酸菌発酵させて作る滋賀の伝統食です。昔から、風邪をひいたら鮒ずし、お腹をこわしたら鮒ずしとも言われてきたように、食べる薬としても有名です。それは、免疫力アップ効果のある乳酸菌のパワーそのものです。その飯の中から選りすぐられた乳酸菌とお米を発酵させたヨーグルトが滋賀で作られていますのでご紹介しますね。
厳選したお米と乳酸菌のみでできたヨーグルト「アレルノン」は、その名の通りノンアレルゲン仕様のヨーグルトで、牛乳や大豆を使っていないばかりか、法定アレルゲン27品目も不使用です。原材料はお米。炊く水にもこだわって作られています。もちろん、乳酸菌もたっぷり含まれていて、体や腸に優しい発酵食品です。花粉症が気になる季節になり、アレルギー対策としても乳酸菌を含むものをコツコツ毎日摂取していきたいですよね。
気になるお味なのですが、レモンのような酸味を感じる爽やかな口当たりです。そのまま食べるのはもちろんですが、初めて頂いたときに、まず作ってみたいと思ったのがチーズケーキでした。他にも、パウンドケーキやマフィンなどアレルギーをお持ちのお子様向けの手作りお菓子にもぴったりだと感じています。さらに酸味を生かしてドレッシングや、タンドリーチキンなどお料理にも応用できそうです。
今回はアレルノンを使って、卵・乳・大豆・小麦粉・砂糖を使わないお菓子を作ってみましたのでご紹介します。
ヤサカの「アレルノン」を活用したレシピ『パンプキンプリンケーキ』
<材料> 15センチ丸型1台分
国産かぼちゃ(ひと口大に切る)・・・200g ※タネとワタを取って計量する
A
・製菓用米粉・・・55g
・ココアパウダー・・・5g
・メープルシロップ・・・20g
・米油・・・30g
・塩・・・ひとつまみ
B
・アレルノン・・・100g
・製菓用米粉・・・50g
・メープルシロップ・・・50g
・ラム酒・・・小さじ1(苦手な方は省いても可)
・バニラオイル・・・小さじ1/2~(多目が美味しい)
飾り
・メープルシロップ・・・お好みの量
<作り方>
① 鍋に水大さじ2(分量外)とかぼちゃを入れ、塩ひとつまみ(分量外)をふり、蓋をしてかぼちゃが柔らかくなるまで弱火で蒸し煮し、人肌程度に冷ましておく。
② オーブンを170度に予熱する。
③ ボウルにAを入れゴムベラで、スノーボールクッキーのような小さな団子状のものがいくつもできる状態になるまでよく混ぜる。型に入れ団子状のままオーブンで約15分焼く。
④ フードプロセッサーに①とBを入れ、滑らかになるまでよく撹拌する。
⑤ 焼きあがった③をゴムベラで潰しながら平らにして型の底に、しっかりと敷き詰める。その上に④を流し込み、170度のオーブンで45分焼く。
⑥ 焼きあがったら型のまま冷蔵庫で3時間以上冷やす。
⑦ 型から外し、メープルシロップをかけて完成。
【おすすめのヨーグルト】
米粉のヨーグルト『アレルノン』/ヤサカ
https://www.allernon.jp/
日本人が昔から食べてきたお米とお米由来の乳酸菌でできたヨーグルト風食品です。植物性100%。生きた乳酸菌がたっぷりと含まれています。乳製品や大豆アレルギーでヨーグルトが食べられなかった人にもおすすめできます。
【器】
滋賀・日本を代表する信楽焼きの器を使用しました。ケーキを盛り付けたのは、ベージュの大皿。取り分け用にはグレーベースのものを。それぞれ何とも言えない微妙な色合いと柔らかな曲線が魅力です。