トーストに塗ったり、お料理に使ったり、万能かつ栄養満点の「バター」。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは「山中牧場バター3缶セット」です。山中牧場があるのは、「日本で最も美しい村連合」に加盟している北海道の赤井川村。3缶セットで選べる「プレミアム発酵バター」と「プレミアムバター」は一体どんなバターなのでしょうか。株式会社山中牧場 代表取締役社長の山中一弘氏に取材陣がお話をうかがいました。
味わいを選べる2種のプレミアムバター。メイドイン北海道の「山中牧場バター3缶セット」
2024/07/25
―会社の沿革を教えてください。
山中 「山中牧場」は1970年に僕の父が創業し、牛乳の宅配を中心に成長した会社です。当初は搾乳した牛乳を農協に納めていましたが、「お客様に直接お届けしてやりがいを感じたい」ということで自社加工と宅配を始めました。
自分たちがおいしいと思うものを牛乳といっしょにお届けしたいという思いから、約40年前から豚肉の宅配も始めました。地元・北海道の皆さんに喜んでいただけるように、九州の黒豚を40年ほど前に陸路で取り寄せ、赤井川で飼育し始めました。精肉は注文が入った分のみ用意するため、余った部位はソーセージやハムに加工しています。
―牛乳の加工品にもこだわられています。
山中 弊社の牛乳は低温殺菌により風味や成分を保つことから賞味期限が5日間と短めです。2003年頃から作り始めたバターは牛乳より日持ちするので、ECサイトで全国発送できるようになりました。新鮮な生乳から作るバターやソフトクリームは「ミルクのコクが一味違う」と評判です。牛乳の加工品については、なるべく添加物を加えない昔ながらの味にこだわり、素材のうまみで勝負しています。
山中牧場では殺菌、発酵、冷却、エージング(保持)に約2日間、
3日目に昔ながらの製法の回転式バターチャーンでゆっくり時間をかけてバターを作っている。
山中 バター作りの工程で出るバターミルクを有効活用し、食パンも作っています。牧場の売店で販売していて「パンの耳まですごく柔らかい」と好評です。ゆくゆくは牛乳・バター・ハム・パンと、山中牧場の朝食セットを作れたらいいなと考えています。
―「山中牧場バター3缶セット」はどんな商品ですか?
山中
赤色の缶「プレミアム発酵バター」と青色の缶「プレミアムバター」を自由に組み合わせられる3缶セットです。赤缶と青缶をそれぞれ試せるほか、次回以降は気に入った方だけを3つ選ぶこともできます。ご家族でバターの好みが分かれる場合も便利です。2種類の缶は小樽の製缶工場で作っていて、デザインにもこだわりました。お土産として新千歳空港で購入した方が通販も利用してくださったり、石垣島在住の方がふるさと納税で3セットもご注文くださったり、リピーターの方も多くいます。
原料から容器まで「メイドイン北海道」がつまったバター。
―「プレミアム発酵バター」と「プレミアムバター」の特徴は?
山中 「発酵バター」は、乳酸菌で発酵させた原料で作るバターです。日本ではあまり知られていませんが、香りがしっかり立つのでケーキ作りによく使用されます。ヨーロッパでメジャーな発酵バターは強い発酵臭が特徴です。「山中牧場 プレミアム発酵バター」はクセが出すぎない製法を採用し、発酵時間を含めて完成までに3日を費やします。プレミアム発酵バターもプレミアムバターも、おいしい有塩バターとして多目的に使えます。業務用はスパゲティ屋さんなど飲食店でも使っていただいていますよ。
原料から容器までほぼ地元産にこだわっている。
―おすすめの食べ方を教えてください。
山中 トーストやホットケーキに乗せると、熱で溶けたバターがふわっと香ります。一番のおすすめは、やはり食パンに塗って直にバターを味わう食べ方です。お客様からは「硬くないのでバターナイフが入れやすい」「食感がなめらか」といった声をいただきます。水分の割合が少ないので、冷蔵庫に入れておいても市販のバターより硬くならないのだと思います。
トーストで2種類を味比べ。ミルク感のある上品なバターでおつまみにも◎。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
「山中牧場バター3缶セット」(1缶200g)
価格:¥3,750~(プレミアム発酵バター ¥1,350 / プレミアムバター ¥1,250)(税込)
店名:山中牧場オンラインショップ
電話:0135-34-6711(8:30~17:30)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://yamanakabokujyou.co.jp/shop/items/?i=01
オンラインショップ:http://yamanakabokujyou.co.jp/shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
山中一弘(株式会社山中牧場 代表取締役社長)
1970年、北海道生まれ。大学卒業後、株式会社紀文食品へ入社し、3年間にわたり経験を積む。1997年、株式会社山中牧場へ入社。2005年、同社の代表取締役社長に就任。
<文・撮影/マスダアヤノ MC/三好彩子 画像協力/山中牧場>