越乃雪本舗 大和屋の『越乃雪』と外国製のスチールトレイ

越乃雪本舗 大和屋の『越乃雪』と外国製のスチールトレイ

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、その歴史が江戸中期まで遡る和菓子屋さん越乃雪本舗 大和屋さんの『越乃雪』です。日本三大銘菓といわれるこのお菓子、いちどは口にしてみたいと思い、お取り寄せしました。

日本三大銘菓といわれるこのお菓子、いちどは口にしてみたいと思い、お取り寄せしました

新潟県長岡市に店舗をかまえる大和屋さんのはじまりは1778年、240年も前になります。当時の長岡藩主が病に伏せた際に、近臣から藩主のためにと相談を受け大和屋さんが作ったのが、この菓子の最初。そこから、江戸後期には思想家・佐久間象山、討幕の志士・高杉晋作、明治期には明治天皇、岩倉具視、大隈重信など、歴史に名を連ねた人々が口にし、その味を楽しんだそう。重厚な歴史に加え、無二の味わいから、日本三大銘菓で干菓子の代表といわれています。

干菓子にもいろいろありますが、『越乃雪』は雪深い米どころという風土を生かした越後特産のもち米「寒晒粉(かんざらしこ)」に、徳島の岡田製糖所の和三盆糖を加えた押物です。この和三盆糖は、創業当時から200年以上も使用されているというから驚きます。また、一般的な和三盆糖は、「かわき」と呼ばれていて、口当たりがサラサラしていますが、こちらは「生」といわれる水分を多く含んだ状態。独特の風味が強く感じられるといわれる生の和三盆糖が、このお菓子の要となっているのです。
箱を開けると、ひかえめに美しく並んでいる様子に、思わず心が湧きたちます。1つが2cm角ほどの大きさで、指で強く押したら壊れそうな繊細さ。ひと口噛んでみると、ほろほろと口の中で崩れ、和三盆糖がスーッと溶けて甘さが広がり、米粉の小さな粒が味の余韻を残します。この味は、お抹茶や濃いコーヒーにぜひ合わせたいと思いました。
干菓子はこれまでたくさん口にしてきましたが、これは初めての感覚。煌びやかではありませんが、素朴ともまったく違う、とても印象深い逸品です。

1つが2cm角ほどの大きさで、指で強く押したら壊れそうな繊細さ

今回の器は、スチールプレートです。以前鎌倉にあった雑貨や子ども服のセレクトショップで10年ほど前に購入しました。そのお店は当時フランスやイタリアの商品を扱っていて、このプレートも外国製でした。大きさは一辺約10cm。真四角さに魅かれ、これより大きなサイズも一緒に購入。大きいほうはベッドルームで使用しています。こちらは何用と決まっているものではなく、チーズやドライフルーツ、クラッカーやバゲットの薄切りなど、乾きものをのせて使っていますが、ガラスの器をのせてコースターのように使うこともあります。手で打ちつけたわずかな歪みが手作りらしく、味があっていいなと思っています。

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