総本店柿寿賀の『柿寿賀』と三谷龍二さんの木皿

第24回 総本店柿寿賀の『柿寿賀』と三谷龍二さんの木皿

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、世界遺産の一部である奈良の興福寺に近い、総本店柿寿賀さん『柿寿賀(かきすが)』です。干し柿が大好きなので「干し柿のお菓子って、どんな味のかしら?」と気になって取り寄せてみました。

「干し柿のお菓子って、どんな味のかしら?」と気になって取り寄せてみました。

奈良で柿といえば、「柿食へば鐘が鳴るなり~」という正岡子規の歌が有名ですね。柿の葉寿司も奈良の名物。柿といえば奈良、というイメージが定着しているのではないでしょうか。柿は奈良の人には身近な果物なのかもしれません。
総本店柿寿賀さんが作っているお菓子は『柿寿賀』のみ。柿へのこだわりを感じます。名前の由来になっている「寿賀」は長寿のお祝を意味します。柿は栄養価が高いので、まさに長寿にぴったりの名前ですね。

柿寿賀は、一見すると、太い木の棒のようでとても印象的。切って断面をみると巻物状で、芯は刻んだ柚子皮、それを干し柿で巻き上げています。ひと口いただくと、柚子の爽やかな香りとほんのりした酸味に、干し柿特有のネットリした食感と甘さがからむ、絶妙なバランスです。とても上品な味だと思いました。柚子皮は柔らかですが、食感も楽しめますし、干し柿は色がとても濃く、熟成されたような旨味を感じます。5㎜程度の薄さがおすすめだそう。でも、私は干し柿のおいしさに惹かれて、ついつい厚めに切って食べてしまいました(笑)。贅沢な食べ方ですね。渋柿は生ではおいしくありませんが、干すと甘さが出てきます。それだけでなく、栄養価も増します。本当に不思議な果実ですね。
お菓子ですが、おせちの一品としても人気だそう。クリームチーズをのせてワインのおともにしても。年末年始にぴったりの和菓子でした。

木の素朴さが、今回のような落ち着きのある和菓子によく合いますね。

今回の器は、この連載でいくつか登場している三谷龍二さんの作品です。見つけたら迷わず、というほど収集していた三谷作品。何を盛り付けるかは、家に帰ってから考えよう!という気持ちで、直感で購入したのを覚えています。用途はお菓子、チーズ、ドライフルーツなどをのせることが多いです。木の素朴さが、今回のような落ち着きのある和菓子によく合いますね。この木皿は第8回にも使用していますが、のせるお菓子や見る角度によって雰囲気が変わります。2枚持っていましたが、今はこの1枚だけ。高さが4cmもあるので、何も入れずに飾っているだけでインテリア小物としてアクセントになります。

さて、我が家の食卓を少しご紹介。
食卓ではありませんが、12月の後半で外せないのは、娘の学校行事でつくるクリスマス料理。お菓子は、凝った絵を描いたアイシングクッキーを100枚ほど焼きます。さすがに一人では大変なのでお友達と3人でせっせと(笑)。料理はローストビーフが定番でしょうか。そのほかにキノコ炒めや、年によってヒヨコ豆、ソーセージのペーストも用意します。キノコ炒めは、キノコの種類は何でもよく、にんにくとアンチョビーを合わせてネットリするまで炒め、バゲットにのせていただきます。バゲット料理は、人が集まるパーティに重宝しますよ。

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