【連載】グルメ散歩・福井 ~ご当地グルメ越前おろしそば

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福井県 ご当地グルメ

そば粉の挽き方から薬味のかつお節まで
すべてに妥協のない絶品! 越前おろしそば

全国にそば処は数々あるけれど、名前に地名が入っているそばは少ないもの。かつて越前と呼ばれた福井県には、「越前おろしそば」という代表的な食がある。その味をたのしみに人気の一軒へ。

薬味たっぷりの越前おろしそば(540円)。のど越しがよく、スルスルっといただける
店の暖簾がシンプルでおしゃれ。清潔感があって飾り立てない印象で、一人旅の女性でも入りやすい

子どもの頃から馴染みの店が

「福井に行ったら何を食べる?」そんな問いに、真っ先に“越前おろしそば”と答える人は、少なくないはず。さっぱりとした大根おろしとダシを合わせた味は、そば好きならいちどは体験したいもの。一店一店で、味が違うので、多くの人がお気に入りのそばがあるそう。「家族で外食するのは、圧倒的にそば屋ではないでしょうか。福井では有名ハンバーガーチェーン店よりも軒数が多い。だから子どもの頃から、馴染みのそば屋さんがありますよ」と教えてくれたのは、創業八十余年の人気店、見吉屋の若女将・大谷久美子(おおたにくみこ)さん。

こちらの越前そばは、写真では分かりやすく見せていますが、本来は、たっぷりの大根おろしが入っているダシ汁を、食べる直前にお客が自分で“ぶっかけ”ます。豪快にかけたおろしダシ汁を、そばにからめていただく…それは箸が止まらなくなるほど。

職人の技とこだわりのダシが味の裏付け

見吉屋のそばは、ほぼ十割ですが、お取り寄せ用は若干つなぎの小麦が増えます。それは、自宅で茹でた際に、短く切れてしまうのをできるだけ避けるためです。こだわりの粉は、100%福井県産のそばの実。熟練の技をもつ職人が、福井県産の石臼で挽いています。繊細で熱に弱いそばは、ゆっくりと手挽きすることで、風味を引き出すことができるそう。そして、修行を重ねたそば職人の指先が、季節ごとに変化する水の温度を確かめつつ、そばを打っていくのです。

創業以来、受け継がれてきたダシは、2種類の醤油と調合し、おろしそば専用に急速に冷却することで、香高いダシ汁になります。そこに、辛味大根おろしの辛味とあおくび大根おろしの甘味が相まって、さらに白ネギとたっぷりの本かつお節。これは贅沢なほどの、香り・のど越し・食感の良さを存分に堪能できる越前おろしそばです。

福井の人が口をそろえるように言います「越前おろしそばは、冬でも食べますよ」と。確かに、夏しか食べないなんてもったいない、と思うほどの満足感です。

店内は1階と2階で、写真の2階席は明るく落ち着きがある。そのほか個室も用意されている
福井駅から歩いて10分ほどの便利な立地。風合いのある大きな看板が目印に

“おいしい”をお取り寄せ

越前おろしそば見吉屋セット

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撮影/山田耕司(扶桑社) 取材・文/田中ゆう子(扶桑社)

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