
奈良のこだわり食材を厳選して極上のおいしさに!「和牛の上すき焼きセット」
2025/11/05
今回、編集長のアッキーが注目したのは、奈良の本当においしい食材をぎゅっと詰め込んだ「ミールキット 大和牛の上すき焼きセット/ 肩ロース」です。コンセプトは「おうちで奈良を旅する」という新しい食体験。大切な人と囲む食卓が、忘れられない特別な時間になる、そんな物語の詰まった逸品です。この商品を手がける株式会社風神 代表取締役社長の廣渡史朗氏に、取材陣が詳しくお話を伺いました。

株式会社風神 代表取締役社長の廣渡 史朗氏
―まずは、会社の沿革についてお聞かせください。
廣渡 31歳のときに独立し、近鉄奈良駅前で宴会での利用を中心とした居酒屋を始めたのが、現在の事業のスタートです。当時は順調に店舗を拡大していきましたが、時代の移り変わりとともに人々のライフスタイルも変化し、業界全体が大きく変わっていきました。特にコロナ禍の数年前から、大人数での宴会の機会が目に見えて減ってきたのです。
そこで、宴会主体から、お客様に食事をじっくりと楽しんでいただくスタイルへと大きく舵を切りました。その中で生まれたのが、すき焼きのブランド「ももしき」です。この大きな変化を機に、コンセプトを全面的に見直し、奈良の食文化そのものを発信していこうと心を新たにしました。「ももしき」という名前は、万葉集で「大宮」にかかる枕詞からとったものです。古都・奈良の素晴らしい食材の価値を、このブランドで伝えていきたいという思いを込めています。


すき焼きや牛まぶしを落ち着いた店内で楽しめる「ももしき」。
現在、奈良県内に2店舗展開中。
―社長ご自身の経歴についてもお聞かせいただけますか。飲食一筋でいらっしゃると伺いました。
廣渡 高校を卒業してから40年近く、飲食業界一筋です。最初はホテルの配膳係としてキャリアをスタートし、「おもてなし」の基礎を学びました。その後、ソムリエのいる高級レストランで本物の味とサービスを、大手ファミリーレストランや居酒屋チェーンではビジネスとしての飲食業を徹底的に学びました。多様な現場で得た知識と経験の一つひとつが、今の私の血肉となっています。さまざまな角度から飲食業を見てきたからこそ、見えてくるものがありますね。独立してからは、時代の変化に対応しながら業態を変えてきました。
―今回ご紹介する「すき焼きセット」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
廣渡 もともと店舗では、インバウンドの方向けに提供していたすき焼きが人気でした。しかし2020年、コロナ禍で観光客がぱったりと街から消え、事業は壊滅的な打撃を受けました。お店は信じられないほど静かになってしまいました。しかし、その静寂の中で、「今だからこそ、日本のお客様に本当に喜んでもらえるものを作ろう」という気持ちが固まったのです。店舗の存続をかけた挑戦として、すき焼きセットの全面的な再設計を始めました。この逆境から生まれた商品が、後に思いがけない形で全国にファンを広げていくことになったのです。

コロナ禍という逆境から、日本の食卓に奈良の魅力を届ける挑戦が始まった。
内容:金井畜産 大和牛A4クラシタロース、奈良の恵みの割り下、アスカグリーンファーム 白きくらげ、
坂利製麺所 手焼き麩、上湯川きのこ生産組合 ぶなしめじ、三木食品 大鉄砲豆腐、
森村鶏卵の赤玉、玉ねぎ、季節の青もの、すき焼きによく合うオリジナルブレンド米
―セットの中身について、こだわりを教えてください。
廣渡 コンセプトは「オール奈良」です。私自身が目利きとなり、奈良県中から「奈良スター食材」と名付けた逸品を集めました。主役は、宇陀市の金井畜産が育てるA4ランクの黒毛和牛「大和牛」です。一般的にA5ランクが最上級とされますが、サシが入りすぎると、たくさんは食べられないこともありますよね。そこで、とろけるような口どけと、肉本来の濃い旨味の両方を味わえるよう、生産者にお願いして「4番と5番の間」という絶妙な肉質に仕上げてもらっています。

A4ロース黒毛和牛の「大和牛」を使用。
柔らかく旨味が多い赤身や、コク深い味わいが特徴。
―お肉以外にも、珍しい食材が入っていて驚きました。特に白きくらげは初めていただきました。
廣渡 ありがとうございます。五條市で栽培されている白きくらげで、国産きくらげの中でも流通量がわずか3%と非常に希少なものです。ぷりぷりとした食感が、すき焼きの新しいアクセントになります。実は、奈良は知る人ぞ知る野菜の宝庫なのですが、品質のいいものは「京野菜」として京都の市場に流れてしまうことも少なくありません。このセットには、そんな隠れた奈良の実力派たちを主役として迎え入れています。味の要となる割り下には、吉野の老舗醤油蔵の醤油を使用。さらに、セットに含まれるお米も、すき焼きとの相性を考えてお米の生産者と共同開発したオリジナルブレンドです。鍋を彩るすべてに、奈良の物語が宿っているんですよ。


コンセプトは「オール奈良」。
わずかしか流通しない五條市産の白きくらげや、
老舗醤油蔵の醤油を使用した割り下など、奈良をふんだんに楽しめる。
―家庭でいただく際の、おすすめの楽しみ方はありますか?
廣渡 ご準備いただくのはホットプレートだけです。まずはお肉と野菜を焼いてみてください。ジュージューという音と、割り下の甘い香りが部屋中に広がる瞬間は、最高の時間です。シェフ直伝の調理動画もご用意しているので、誰でも簡単にお店の味を再現できますよ。セットに同封しているリーフレットには食材の紹介も載せていますので、「これはどこのお野菜だろう?」と、まるで奈良の地図を広げるように楽しんでいただけたらうれしいですね。
―オンラインで販売を始められて、お客様からの反響はいかがでしたか?
廣渡 関東など遠方にお住まいの方から「あの味が忘れられない」とリピートしていただいたり、「大切な人に贈ったら、とても喜ばれた」とギフトとして選んでいただいたりと、温かいお声をたくさんいただいています。特に大きな反響をいただくきっかけとなったのが、ある人気お笑い芸人さんとの偶然の再会でした。奈良出身の方なのですが、特急列車で何十年ぶりにばったり再会したことから、ご自身のYouTubeでこのすき焼きセットを取り上げてくださったのです。その後、注文が殺到。その出来事をきっかけに全国のお客様に知っていただくことができたと感じています。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
廣渡 私が目指しているのは、単においしい料理を提供する店ではなく、「いい時間が生まれる場所」をつくることです。食事(または 飲食店)は、人と人をつなぐ最高の「コミュニケーションツール」だと考えています。例えば、私たちが運営する焼肉屋では、個室の中にキッズスペースを設けました。これは、「お母さんが、気兼ねなく両手でご飯を食べられるように」という思いからです。このすき焼きセットも、ご家庭で家族や友人との会話を弾ませるための「きっかけ」であってほしいと願っています。これからも食を通じて、人々の心と心をつなぐ温かい時間を提供し続けていきたいですね。
―作り手の思いが詰まったすき焼きを囲む食卓は、きっと忘れられない思い出になりますね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

「<1〜2人>お試しミールキット 大和牛の上すき焼きセット/ 肩ロース 200g」
価格:¥7,980(税込)
店名:すき焼きと牛まぶし ももしき
電話:–(オンラインショップよりお問い合わせください)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://fujinnara.thebase.in/items/39569947
オンラインショップ:https://fujinnara.thebase.in/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
廣渡 史朗(株式会社風神 代表取締役社長)
福岡県生まれ。高校卒業後、40年近くにわたり飲食の世界一筋でキャリアを重ねる。ホテルの配膳、ソムリエのいる高級店、大手飲食チェーンなどでサービスとビジネスの両面を学び、31歳で独立。2003年に株式会社風神を設立。現在は奈良県内で複数の飲食店を展開。飲食を「コミュニケーションツール」と捉え、奈良の食の価値を通じて、人々が心を通わせる豊かな時間と空間を創造することに情熱を注いでいる。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/風神>




























