
秘伝の熟成でおいしさ爆発!本場・福岡の「辛子明太子 特特1㎏」と「こだわりのめんたいおにぎり」
2025/06/05
今回、編集長アッキーが気になったのは、福岡の明太子です。製造卸をしている株式会社ヤマショウ・代表取締役の山下賢二氏に商品の人気の秘密を取材陣が伺いました。
―御社の歴史からお聞かせください。
山下 私は2代目で、父がかねふくから独立して1987年に創業した会社です。留学して別のことをしようと思っていたのですが、家族に強制的に入れられた感じであとを継ぎました。後にそれが役に立つことになったので、結果的には良かったと思っています。


大人気の「辛子明太子 特特1kg」と「こだわりのめんたいおにぎり」。
―御社のビジネスモデルについて教えてください。
山下 主には製造卸がメインです。販売もしていますが、販売先はほぼ卸になります。小売りの販売、特にネット販売を始めたのは3〜4年前からです。販売部門という形で株式会社ヤマショウからヤマショウ販売株式会社として分社しました。販売部門をもっと活性化させるために、動きやすいようにということで展開したのです。コスト面から韓国と中国で工場を運営していた時期がありますが、いろいろと難しくなり、現在は福岡の工場で製造しています。
―楽天市場での展開はどのような商品ラインナップですか?
山下 今のところ10種類前後です。小売り用に作ったものもありますし、工場直売店で扱っている商品も出しています。工場の横には直売店も併設していて、そこでも購入できます。
―今回ご紹介する「辛子明太子 特特1kg」について教えてください。
山下 明太子屋はどこも原料や製法のこだわりを語りがちですが、そうするとどの会社も似たような内容になってしまいます。そこで私たちは少し違うアプローチをしています。この1kgは3年前から展開していて、贈答用の商品を普通より安く提供しています。理由は、良質な明太子がどういうものか多くの方に知ってもらいたいからです。スーパーで売られているものと全然違うんですよ。本来、明太子はご飯のおかずとして合うように作られているもの。そこをしっかり体験してほしいという思いから、お求めやすい価格で提供しています。

粒子の旨みを逃さない製法でごはんとの相性が最高。
―1kgというのは、どれくらいの量なのでしょうか?
山下 本数で言うと12〜14本くらいです。しかも贈答用として使えるような立派なサイズのものです。大きすぎず食べやすい大きさで、形もきれいな明太子だけを使っています。箱も妥協せずに、そのまま贈り物として送れる仕様にしています。

きれいな明太子が並ぶ。
―製法や味のこだわりはありますか?
山下 創業当初から自分たちのオリジナルの秘伝の調味液を使っています。私たちのコンセプトは「ご飯と一緒に食べておいしい」こと。そのまま食べるとちょっと辛いかもしれませんが、ごはんと合わせると絶妙な味わいになります。また、72時間の漬け込み期間も大切です。これは業界ではほぼ標準と言えますが、この時間をかけることで熟成が進み、独特の食感と風味が生まれます。まず塩に漬けてつぶつぶ感を出し、その後に秘伝の調味液で熟成させていくんです。

秘伝の調味液で熟成。
―おすすめの食べ方を教えてください。
山下 私は炙りがおすすめです。表面を軽く色が変わる程度に炙るんです。網でもフライパンでもいいのですが、跳ねるので注意してください。中は生の状態のままで、表面だけ香ばしくすると本当においしいですよ。

生はもちろん、炙ってもおいしい。
―「こだわりのめんたいおにぎり」についても教えてください。
山下 これは私の個人的な体験から生まれました。コンビニのめんたいおにぎりを食べた時に「明太子が少ない」と感じたのです。私の家では、親が明太子屋をしていたので、家庭で食べるおにぎりはたっぷり明太子が入っていました。そこで考えたのが、見た目からして明太子がたっぷり入っているとわかるおにぎりです。お米自体も明太子色になっていて、しかも中にも明太子がしっかり入っています。他の会社ではここまで明太子を使った商品は作れないでしょう。明太子メーカーならではの贅沢なおにぎりです。

明太子がたっぷり。
―こちらはどこで購入できますか?
山下 今は直売所と当社のネットショップでしか買えません。卸先にも出していないんです。福岡県産のお米を使っていて、当社の工場で製造しています。テレビ番組「ZIP!」で紹介されたこともありますが、放送地域が限られていたので、まだ知名度は高くないかもしれません。

1個ずつ個包装。
―今後の展望についてお聞かせください。
山下 明太子という食材を新しい形で残していきたいです。従来の形にこだわらず、いろいろな形で提供していきたいです。明太子という名前にもこだわらなくていいぐらいです。とにかく食べてもらって、おいしいと言ってもらえればそれでいいと思っています。
インバウンドにも目を向けています。残念ながら海外の方は明太子をほとんど知らないんです。だから海外の人が興味を持つような形で明太子を提供したいと考えています。必ずしも伝統的な形にこだわる必要はなくて、例えば何かに塗ってあるものが明太子だったり、料理のトッピングとして出会うような形でもいいと思っています。海外の方にとって食べやすい形で明太子を知ってもらい、彼らが自国に帰った時に「あれが食べたい」と思ってもらえれば、海外展開もしやすくなるでしょう。
―貴重なお話をありがとうございました。

「辛子明太子 特特1kg」
価格:¥7,992(税込)
店名:博多山匠
電話:092-663-8030(10:00~15:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/hakatayamashou/kmtt1000/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/hakatayamashou/

「こだわりのめんたいおにぎり」
価格:¥1,296(税込)
店名:博多山匠
電話:092-663-8030(10:00~15:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/hakatayamashou/onigiri/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/hakatayamashou/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
山下賢二(株式会社ヤマショウ 代表取締役)
1974年福岡県生まれ。アメリカ留学を経て1996年株式会社ヤマショウへ入社。韓国、中国工場で技術指導に従事後、日本へ帰国。福岡工場の工場長を経て2020年代表取締役に就任。
<文/垣内栄 MC/田中香花 画像協力/ヤマショウ>