濃厚スープとつるつるもっちり麺で人気のスペシャルつけ麺をオンラインで

2025/05/26

信州発信のラーメン店「BOND OF HEARTS」は地元長野県と東京都を中心に展開するラーメン店。動物系と魚系の両方から取った濃厚スープに、つるつるした喉ごしでありながら、噛むともっちり感が味わえる麺が絡む「スペシャルつけ麺『無双夢奏』」は幻のラーメンと言われています。オンライン販売もしていると聞いたアッキーこと坂口明子編集長が注目。「ラーメンで人を幸せにしたい」と願う熱い思いを持つ有限会社 BOND OF HEARTS代表取締役社長、塚田兼司氏に取材スタッフがお話をうかがいました。

―起業の経緯をご紹介くださいますか。

塚田 私は父を早くに亡くしまして、15歳ごろからラーメン店でアルバイトをしていました。そこのオーナーさんを自分の親父さんみたいに感じて、22歳で独立してその店舗を買い取って有限会社笑楽亭を創業したところから当社は始まっています。2007年に社名を変更して有限会社BOND OF HEARTSになりました。もともと、私は独立しようとは思っていませんでしたが、オーナーが「おまえはおもしろいから独立したほうがいい」って言って勝手に独立させられた感じです(笑)。本当は親父さんとずっといっしょに仕事をしていきたかったのですけどね。

「スペシャルつけ麺『無双夢奏』2人前/1セット」は冷凍で配送される(上の画像は1人分)。
ていねいな作り方が添付されているのでだれでも店の味が再現できる。

―お生まれは長野市ですね。

塚田 そうです。実家は植木屋でした。私も周囲の友だちもちょっとやんちゃ系で、私はバンド活動もしていました。そのうち、友だちが次々に就職して私1人になったので植木屋をするかラーメン屋のバイトを続けるか迷いましたが、ラーメン屋を選びました。

―その後、次々に店舗を増やしていかれました。

塚田 ラーメン店は年中働いて休みも週1日ぐらいしかなくて、どこにも行けません。そこで親父さんにわがままを言って半年間、休みをもらってリュックサック1つ背負って貯金をはたいて全国のラーメン店を食べ歩きというか修業を兼ねて旅しました。これからラーメン店を経営するのに、ほかのラーメン店のことを何も知らずにやるのはちょっと嫌だと思ったからです。

最初に行ったのが福岡です。当時はネットとかあまり普及していなかったので、街について本屋に行って情報誌を買って、おいしそうなラーメン店を回りました。すごく気になる店があって麺がめちゃくちゃおいしくて、初めて粉の風味を感じて衝撃を受けました。そこで「働かせてください。ただ働きでいいんで」と頼んだら最初は断られたものの粘ったら物置に寝泊まりさせてくれて、そこにダンボールを敷いて上から薄い布団を敷いて寝泊まりして1ヶ月半ぐらい働きました。朝から晩まで働いて、銭湯に行った後、10時から朝の5時までカラオケボックスで働いて3時間寝てからまたラーメン店に行くという日々を送り、休日になると5~10軒のラーメン店を自転車で回って食べ歩くという…。

そんな感じで北海道、東京、大阪と後輩の家に泊まったり、宅配便の仕事をしたりしながら全国を回って長野に帰ってきました。全国回ってこんなにいろんなラーメンがあってこんな楽しい世界があるんだと知ったことと同時に、おいしいラーメンはあるけれども、「涙が出るほどおいしいラーメン」はないと思いました。いつか食べたときに人が涙するぐらいおいしいラーメンを、死ぬまでに1杯でも作れたらいいというのが私の1つの目標です。あと、信州の人たちにいろんなラーメンを楽しんでもらうのが人生の目標になりました。

「スペシャルつけ麺『無双夢奏』2人前/1セット」に使われているのは信州産小麦粉「夢絆」を100%使用した平打ち麺。

―1店舗ずつ味も名前も違うラーメン店を展開したのですね。

塚田 今は珍しくありませんが38年前はそのような業態はありませんでしたし、ネクストブランドという言葉もありませんでした。最初が中華のお店で次がとんこつラーメン、3番目が居酒屋で4番目が鶏パイタンラーメンです。とんこつはあるけれど鶏だしのラーメンがないと思って作りました。この「鶏パイタンラーメン」はラーメン評論家の方に評価していただいて、鶏パイタンラーメンブームのパイオニアとして全国で有名になりました。その後も新種のラーメンを次々に開発していきました。

―信州のラーメンということにこだわっているのは?

塚田 全国には各地のラーメン店だけを集めた施設がありますが、そこに出店したとき、私たちがいくら不眠不休でおいしいラーメンを作っても、たとえば北海道とか九州とか、皆さんがテレビなどで見てよく知っている地域のラーメン店の方に皆さん並んでいて、売上もいいんですよね。それが悔しくて、信州のラーメンを日本一にするブランディングをしないといけないという思いが強くなりました。とにかく信州のラーメンを全国の人たちに食べてもらうんだというところから始まって、私たちの世代ががんばったら次の世代の人たちも一生懸命ラーメン店をしようと思ってくれるのではないかと思いました。

ラーメン不毛の地・信州でラーメンイベントをしたくて、テレビ局や雑誌社さん、広告代理店さんと協力して2005年に「信州ラーメン博」を開催、このイベントは大成功に終わりました。これをきっかけに信州のラーメン文化が全国に広がったと自負しています。

―ボランティア活動にも取り組んでいらっしゃいます。

塚田 一般社団法人日本ラーメン協会が設立されて、なぜか6人いる理事に私も選ばれて活動しました。児童養護施設でラーメンの作り方を教えたり、小学校でラーメンの食育活動をしたりしました。

東日本大震災のときも真っ先に駆けつけて炊き出しをしました。なんとかしないと、と思い、またラーメンでどうにか元気になってもらいたいという気持ちで、すべてがストップしているような被災地に行ってラーメンを作って食べてもらいました。ラーメンは国民食と言われていて日本国中の人がラーメンを支えてくれているのに、日本の危機のときにラーメン屋が奮起しないでどうするんだという使命感がありました。まずほかの店と協同で2台のキッチンカーで行って850食作りました。泣きながらラーメンを食べている人たちを見て、胸が熱くなりました。

命がけで被災地に来てラーメンを作って、食べていただけてお役に立ててよかったと思いました。被災地には何十回も行きました。ボランティア活動を通じてラーメン店のオーナーと交流ができましたが儲けがある活動ではないので、よく従業員がついてきてくれたと思い感謝しています。

濃厚なスープと喉ごしのよい麺とのコラボレーションが楽しめる。

―ラーメンが人を支えたのですね。

塚田 ラーメンの可能性を100としたら、おいしいラーメンを作って喜んでもらうというのは35%ぐらいかと思います。後の65%はイベントに行って楽しんだり、ラーメンを食べて笑ったり幸せを感じたりすることだと思います。その65%が私にとってはラーメンを通じてのボランティア活動なのかもしれませんね。

―今、店舗は何店経営されていますか。

塚田 10店舗ですね。長野県で「気むずかし家」「笑楽亭」「けん軒」「烈士洵名」「武士(もののふ)」の5店舗、東京に「烈士洵名」「魚雷」「悪代官」「Bond of Hearts東京工場研究開発室」、金沢に「前田慶次朗」があります。それぞれ味もコンセプトも違います。普通は1店が成功したらそのブランドで展開しますが、当社の目標は信州の人にいろんなラーメンを食べてもらうことだったので、違う味で展開しています。1店で展開する方が経営は安定しますが実は失速するときは全店が失速する危険性があります。当社の展開は攻撃型のように見えますが実は守備型なんですよ。
新しいコンセプトで店を考えたり、ラーメンを開発したりするときは、もう、私は、『これ食べたらお客さんみんなぶっ飛ぶだろうなあ』ってニヤニヤしてしまいますね(笑)。

店で作っているものをそのままパウチングして冷凍している。添加物、保存料不使用。ほろほろと崩れるぐらい柔らかなチャーシューも美味。

―今回、ご紹介いただくのは「スペシャルつけ麺『無双夢奏』2人前/1セット」という商品です。

塚田 ボンドグループ最高峰のつけ麵セットです。信州産小麦粉「夢絆」を100%使用してもちもちした食感で喉ごしがつるつるとしている平打ち麺です。スープは豚骨、鶏がら、豚足などのうま味を溶かし込んだゼラチン質の高いものです。パンチのある1杯ですね。コロナ禍の中、おうちでも店と同じラーメンを味わっていただきたくて開発しました。

―消費者の方からの反響は?

塚田 あるテレビで紹介されました。ほかの何点かといっしょに紹介されてランキングをつけるのですが、私は1位にはならないだろうと思って商品をそんなには用意していなかったのですが、1位になってその日のうちに2万アクセスあって発送が間に合わず慌てました。

残ったスープはご飯、卵を入れておじや風にして食べても。夜食に最適。

―今後の目標、展望をお聞かせいただけますか。

塚田 店舗のプロデュースをしたり、ラーメン店をフランチャイズ展開をしたりしています。海外展開も目指していますが、基本はラーメンでたくさんの人たちを幸せにできる会社づくりをしていきたいと思っています。新しい業態にも興味があり、2023年12月に長野県飯綱町に「CAFE is K.T」というカフェを開いて、私が朝からクロワッサンを焼いています。皆さんの要望があり、1時間だけラーメンタイムを設けていますが、そのほかの時間はカフェ営業です。そのほかもやりたい業態はたくさんあるので、実現していきたいですね。

―本日は興味深いお話をありがとうございました。

「スペシャルつけ麺『無双夢奏』2人前/1セット
価格:¥2,500(税込)
店名: BOND OF HEARTS通信販売
電話:026-217-6837
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: https://b-o-h.stores.jp/items/5ea8fa01bd21781f2f0032a4
オンラインショップ:https://b-o-h.stores.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

塚田兼司(有限会社 BOND OF HEARTS 代表取締役社長)
1971年長野市生まれ。15歳でラーメン店にアルバイトに入り、1991年有限会社笑楽亭を創業。2007年有限会社 BOND OF HEARTS設立。味、コンセプトの異なるラーメン店を展開し、現在、長野県に5軒、東京都内に4軒、石川県金沢市に1軒を経営する。「ラーメンで人を幸せにする」を目標にボランティア活動にも力を入れる。

<文・撮影/今津朋子 MC/田中香花 画像協力/BOND OF HEARTS>

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