東南アジア原産の植物「モリンガ」は、栄養価の高さから「奇跡の木」とも呼ばれる、今大注目のスーパーフードです。今回、編集長のアッキーが気になったのは「石垣島産 モリンガパウダー」。製造元の株式会社イープ 代表取締役の大田俊幸氏に取材スタッフがお話を伺いました。
1日3gで栄養チャージ!奇跡のスーパーフード「石垣島産モリンガパウダー」
2024/07/25
株式会社イープ 代表取締役の大田俊幸氏
―御社の沿革をお聞かせください。
大田 1990年に創業し、1993年に法人化しました。会社員時代は中国貿易の営業職でしたが、独立して青島に出張所を作り、直接貿易を始めたのです。その後、縫製工場を設立し、量販店向けに縫製品を製造・販売するようになりました。障害者の事業所を作ったのも縫製品の卸売業をしていた時期です。
その後、事業を譲渡することとなりましたが、障害者事業所は許認可の関係で譲渡できませんでした。そこでECサイトでのベビー服の小売に特化することに。そして障害者の方々の雇用を維持するため、ベビー服以外の商品を探すことになったのです。
最初は水耕栽培事業を検討しました。そのリサーチ中に出合ったのがモリンガです。モリンガは、名古屋の気候だと温度管理が難しく、コスト面でも課題がありました。そこで沖縄県石垣島での農場設立を決めました。
―石垣島に農場を作るとは思い切ったご決断ですね。
大田 モリンガは東南アジアの亜熱帯地方原産のスーパーフードで、日本では沖縄県の石垣島でしか通年栽培ができません。石垣島は冬でも気温が15度くらいまでしか下がらないので、温帯を好むモリンガの栽培に適しています。
他の地域では冬になると枯れてしまうため、また春から植え直さないといけません。その点、石垣島なら枯れずに育つので、年々幹が太くなり、収穫量も増えていくのです。そこで石垣島に農場を作ることに決めました。
実はモリンガは収穫後90分で発酵が始まる植物でもあるのです。そこで現地で乾燥させてパウダー状に加工しています。
90種類以上の栄養素やミネラルなどを含むモリンガは国連でも注目の植物。
「石垣島産 モリンガパウダー」にはスプーンとレシピが付属。
大田 また、フレッシュな状態で食べていただけるように、農場のそばにガーデニングカフェ「Garden café YEEP」をオープンしました。この他、ヨモギ蒸しならぬモリンガ蒸しをエステサロンに提案したところ、大きな反響をいただいています。
―モリンガの強みはどのようなものでしょうか?
大田 モリンガは即効性のある薬のようなものではありませんが、長期的に摂取することで良い影響を受けられるスーパーフードです。私自身、毎年の血液検査でひっかかっていた項目があったのですが、1年間モリンガを飲んだらチェックが付かなくなりました。
最初の体感で多いのは、お通じの良さです。個人差はありますが、睡眠の質が上がったという声もいただいています。モリンガにはGABAも含まれているので、そのような影響があるのかもしれません。
モリンガの大きな特長は、アミノ酸のバランスが非常に優れていることです。人はどれだけ栄養素を大量に摂っても、不足している栄養素があるとそれが基準となり、このレベル以上に栄養素は働きません。その点、モリンガはバランス良くアミノ酸などの栄養素を含んでいるので、とても優れた食材だと思います。
成人の野菜の平均摂取量の目標は1日あたり350g以上。
かごいっぱいの野菜が必要とされるが、モリンガなら1日たった3gでサポートできる。
―どのようなレシピがありますか?
大田 石垣島のカフェ(Garden café YEEP)では、「エビとトマトの冷製モリンガ麵」というメニューを提供しています。こちらのメニューで使用しているモリンガ麺は製麺所の方と協力しお土産用にも商品化を進めているところです。
モリンガパウダーは加工食品に混ぜ込むだけなので、どんな料理にも応用できます。ヨーグルトに混ぜるだけでもいいので。お客様もいろいろアレンジを楽しみながら、モリンガを取り入れていただいているようです。
モリンガ入り卵焼きは子どももパクパク。お弁当の差し色にもなる。
大田 最近は焼酎に緑茶を入れるのが流行っていますが、代わりにモリンガパウダーを入れると、体の働きをサポートしてくれます。それにモリンガパウダーを入れると、きれいな緑色になるのも魅力的なんです。
モリンガを抹茶感覚で取り入れたモリンガラテ。
ティータイムにおすすめ。
―今後、どのような方におすすめしたいですか?
大田 ご年配の方に取り入れていただきたいと思っています。モリンガで栄養を補給しつつ、適度な運動で筋力を維持すれば、健康寿命を延ばせると思っています。
介護の現場では、モリンガの摂取により排泄物の臭いが大幅に減ったという結果も出ています。介護する側にとって排泄の世話は大きな負担です。しかし臭いが和らぐだけでもずいぶん違いますから。もちろん、若い頃から飲み続けることで健康を維持するのが理想ですが、年を重ねてからモリンガを取り入れても、十分に効果が期待できるのではないでしょうか。
―今後のご展望を教えてください。
大田 長年の貿易業の経験から、日本の高品質な商品は世界で高く評価されていると実感しています。そこで今後は、石垣島産のモリンガを海外に輸出していきたいと考えています。
石垣島は台湾に近く、多くの観光客が訪れます。彼らがSNSに投稿することで、中国など他の国からも直接石垣島を訪れたり、通販で購入したりするようになるでしょう。また、香港とのルートを活用して、欧米にも輸出できる可能性があります。
石垣島発のモリンガを、まずは台湾や香港、そして欧米へと世界中に広めていく。今後はそのようなことに取り組んでいきたいというふうに考えています。
―貴重なお話をありがとうございました!
「石垣島 モリンガパウダー」(120g)
価格:¥2,149(税込)
店名:石垣島モリンガオンラインショップ
電話:052-955-0552(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://moringa-japan.com/products/
オンラインショップ:https://moringa-japan.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
大田俊幸(株式会社イープ 代表取締役)
1964年愛知県生まれ。外国語専門学校卒業後、貿易会社に入社し中国との貿易業務を経験し、1990年独立開業し株式会社イープ設立。
<文・撮影/西村初音 MC/山口優花 画像協力/イープ>