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北海道ならではの果実を使った永遠の人気スイーツ「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」

2022/12/01

今回、編集長アッキーが気になったのは、北海道を代表するスイーツブランド「もりもと」。運営する株式会社もりもと 代表取締役社長の森本真司氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。

社長
株式会社もりもと 代表取締役社長の森本真司氏

―創業の経緯を教えてください。

森本 樺太出身の祖父は、親戚の和菓子屋さんに修行に行き、お菓子作りを学びました。戦後、祖父は引き揚げてきたあと、北海道でパン委託加工、卸売業をはじめました。それがもりもとの始まりです。父もそこで働くようになり、祖父が和菓子、父が洋菓子の技術を中心に担当し、いろんなお菓子を扱うお店になりました。

―今回ご紹介する「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」も長い歴史がある商品ですね。

森本 父と職人さんが1978年に作ったお菓子で、1984年に全国菓子大博覧会にて内閣総理大臣賞を受賞しました。ハスカップの実は酸味があり、生のままで食べるのには難しいものでしたが、それをジャムにして、チョコレートやバタークリームでサンドして食べたらおいしいに違いないと考えて、商品づくりが始まりました。酸味のあるものと甘いものを合わせる発想で、おいしいお菓子が完成しました。昔は、千歳市内周辺でもハスカップが自生していて、職人が手摘みして、商品を作っていたこともありました。生産地のほとんどが北海道の希少な果実を大事に摘んで、磨き上げて、宝石のような商品ができたため、ジュエリーと名付けています。

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ハスカップの実。

―製造過程でこだわっていることを教えてください。

森本 今はハスカップは昔と違って自生しているものも少なくなり、生産者様が大事に育てられたものを使用しています。収穫時期は7月のみで、小さい粒なので、両手で1粒1粒摘む作業が必要です。社員も私もお手伝いにうかがいますが、デリケートなので力の入り方で潰れてしまうので大変です。収穫後は木の枝や葉っぱを取り除く作業があり、手間ひまがかかっています。もともとお土産菓子を作ろうと思っていたわけではなくて、本当においしいものを作ろうという思いから始まっているので、冷蔵での扱いも譲れません。お土産だと常温のほうが扱いやすいのはわかっていますが、貴重なハスカップと北海道産のバターを使用したバタークリームやチョコレートをおいしく食べていただくために、ケーキに近いスイーツになりました。「北のちいさなケーキ」と商品名についているのはそのためです。

ジャム
じっくり煮詰めて雑味のないジャムに。

―販売当初、お客様の反響はいかがでしたでしょうか。

森本 おかげさまでおいしいとおっしゃってくださるお客様が増え、航空会社の方に気に入っていただけて、機内食のデザートに採用されたこともあります。当時は今のように情報がどんどん発信される時代ではありませんでしたが、話題性があって、興味を持っていただけました。今も「こんなおいしいお菓子は食べたことがなかった」「後世に残すお菓子です」といったありがたいメッセージをいただいています。作る私共は本当に頑張らなければいけませんし、良い品質のものをお届けしなければという思いが強くなります。

―社長に就任されてからはどういう思いで経営をされていますか。

森本 73年続いていて、今まで作ってきた物を大事にして欲しいと言うお客様の想いがありますので、そこを繋いでいくことを大切にしています。「北海道と共に生きる」というスローガンを掲げており、大地の恵みと生産者様とお客様をおいしさ(スイーツ、パン)でつなぐことがミッションです。

―期間限定で「ハスカップジュエリー・ヌーボー」も販売されてます。

森本  ハスカップは厚真、千歳、富良野など土地によって味が少しずつ異なるので、毎年収穫の時期に穫れたもので、チョコレートの味を変えてお届けする企画です。今年で5年目ですが好評です。同じ酸味でもスッキリしていたり、まろやかだったりと違いがあります。ハスカップは希少性があるからこそ、お客様にお届けしたいですが、農家さんは減ってきています。ハスカップは北海道の遺産、宝物だと思うので、残していかなければという思いもあります。

―おいしい食べ方はございますか。

森本 少し常温で置いて、クッキーがちょっとやわらかくなったときがおいしいという方が多いですが、お好きなように食べていただければと思います。ホットコーヒーと合うと思いますが、バタークリームとチョコレートが濃厚で、ジャムは酸味があって食べやすいので、飲み物がなくても召し上がっていただけます。生産者様の思いや、北海道に思いを馳せながら食べていただけると本当にうれしいです。

―SDGsへの取り組みも宣言されています。

森本 弊社は2021年12月にもりもと全体の取り組みを見直して、SDGs宣言をしました。これまでの取り組みを1つ1つ見てみると、SDGsに多くの取り組みが合致していることがわかったのです。この「ハスカップジュエリー」も持続可能を意識したスイーツであることをお客様に共感していただきたいと思いました。「サステナブルスイーツ®」*と名付けて、北海道の自然を大事にしていくことや、地域経済の循環を意識して製造しています。

*サステナブルスイーツとは、「持続可能なスイーツ」。もりもとは、地域ならではの素材を生産者様と一緒に守り、スイーツにすることで付加価値を高め、素材の需要拡大に取組むことで「持続可能な地域社会」の実現を目指しています。

―今後の展望やメッセージをお聞かせください。

森本 北海道を拠点に活躍される陶芸家の先生のお力をお借りし「スイーツ×アート」のコラボレーションで北海道の魅力を発信したり、ご共感いただく企業様とコラボレーションし、新しい商品を生み出すなど、様々な形で北海道をお届けしています。この北海道の魅力をさらに進化させて、お客様にお届けしていきたいと考えています。全国各地の物産展にも力をいれていて、そちらで商品を知って、オンラインショップでご購入いただいたり、北海道のお店に来ていただくお客様も多いです。私たちの商品を通じて、北海道の素晴らしさに触れていただけるとうれしいですね。

―貴重なお話をありがとうございました。

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「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」(6個入り)
価格:¥1,680(税込)※2022年11月現在
店名:もりもと
電話:0120-24-4181(9:00~17:00 土日祝・年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://morimoto-shinya.jp/products/645232
オンラインショップ:https://morimoto-shinya.jp/
公式instagram:https://www.instagram.com/morimoto_sweets/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
森本真司(株式会社もりもと 代表取締役社長)

1973年生まれ。上智大学経済学部卒業。2001年株式会社もりもと入社。2009年取締役就任。2018年代表取締役社長就任。2020年有限会社菓子司新谷・代表取締役社長就任。2020年株式会社北のアトリエ・代表取締役社長就任。

<取材/垣内栄 MC/和田英利 画像協力/もりもと>

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