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徳島で愛され続けるお菓子の魅力 80年の歴史を持つ「金長まんじゅう」 なると金時を使った「プレミアムスイートポテト」

2022/08/16

今回、編集長アッキーが気になったのは、徳島銘菓・金長まんじゅうを販売する「ハレルヤ」です。株式会社ハレルヤ・代表取締役社長の市岡沙織氏に、商品にこめられた思いやこだわりを取材陣がうかがいました。

株式会社ハレルヤ 代表取締役社長の市岡沙織氏

―創業の経緯を教えてください。

市岡 昭和5年(1930年)に創業し、昭和12年(1937年)に徳島銘菓となる「金長まんじゅう」を作り、製菓会社としての歴史を歩んできました。平成20年(2008年)に事業譲渡という形で、市岡製菓を営んでいた私の父が譲り受け、今年、私が社長に就任しました。

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たぬきの伝説がモチーフとなっている「金長まんじゅう」。

―小さい頃から家業を継ごうと思われていたのでしょうか。

市岡 生まれたときから祖父が製菓会社を営んでおりましたが、女性ですし、家業を継ぐように育てられたわけではありません。ただ、小さい頃から親しんでいる会社だったので、自分が何か貢献できることがあればという思いはありました。とはいえ、すぐに家業を手伝うのではなく、社会を広く見てみたかったので、大学卒業後はシステムエンジニアとして企業で働きました。やりがいがある仕事でしたが、4年半働いたあと、家業に戻ることにしました。

―社長に就任されて変わったことはありますか。

市岡 入社してからは、地域の農家さんと一緒にお菓子を作るプロジェクトを行ったり、営業担当として商品のご提案をしたり、店舗をオープンさせたりといった業務に携わってきました。結婚、出産を経て、父のサポートとして経営に近いところも担当してきました。いろんな業務を経験したことは、社長になって全体を見るという点で役立っています。一方、自分の決定がそのまま全社の決定になっていくことには責任の重さを感じました。

―会社として大切にされているのはどういった点でしょうか。

市岡 大きい会社を目指してるのではなく、強い会社になりたいと考えています。売り上げが第一ではなく、安定して長く続けられる会社にしたいです。そのためにも、地元の農産物を使って、農家さんと一緒にブランドをつくっていくことは大切にしています。徳島にはさまざまな農産物があり、なかでもなると金時というサツマイモが有名です。ほかにも、やまもも、はっさく、ゆず、よもぎ、和三盆など、徳島ならではの農産物を使って、安心して食べていただける、オンリーワンの商品作りを続けています。

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「金長まんじゅう」は、チョコ風味の生地で、
手芒豆を使用した自社製の白あんを包んだ和菓子。

―看板商品である「金長まんじゅう」の名前の由来を教えてください。

市岡 「金長たぬき」は、民話「阿波狸合戦」の主人公で、感謝報恩精神を持っていることで知られています。その民話にちなんで、「金長まんじゅう」が作られました。チョコレートの生地の茶色と白あんの白で、たぬきの色を表現しています。素材は時代を経てよりよいものへとマイナーチェンジをしていますが、歴史ある商品ですので、大きくは変えてません。ただ、若い世代は、和菓子より洋菓子に親しんでいるため、新商品という形で「プレミアム金長まんじゅう」などチョコ感が強い新しい味にも挑戦しています。

―「金長まんじゅう」はどういったお客様が買われることが多いですか。

市岡 徳島の方が県外に行くときの手土産だったり、観光客の方がお土産に買われたりしています。80年前からある金長まんじゅうですが、チョコレートを和菓子に使ったのは日本初と言われており、昭和初期の当時はとても貴重なお菓子だったと思われます。親戚で集まったときに食べて「親を思い出した」といったお客様からの声を聞いたりして、徳島に根付いたお菓子であることを誇りに思います。

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冬季限定商品の『生金長』も人気。
濃厚な味わいのショコラ饅頭です。

―どんな飲み物と合わせるのがおすすめでしょうか。

市岡 徳島の和三盆を使った上品な甘さで、お茶はもちろん、コーヒーにも合います。

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徳島県産「なると金時」を使用した
「プレミアムスイートポテト」。

―「プレミアムスイートポテト」はどういった商品でしょうか。

市岡 徳島のなると金時を農家さんから仕入れて、皮をむくところから自社で加工しています。素材を熟知した商品であり、金長まんじゅうに次ぐ人気商品となっています。冷やして食べてもおいしいですし、つぶして牛乳でといてスープにするというアレンジもできます。

―今後の展望、ビジョンを教えてください。

市岡 強い会社とは、必要とされる、存在意義のある会社だと思いますので、新しいニーズに沿った商品開発と、お客様へのご提案を今後も続けていきたいと思います。もちろん大前提として徳島らしさを大事にしながら、通信販売の強化や海外輸出も視野に入れています。

―貴重なお話をありがとうございました!

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「金長まんじゅう 6個入」
価格:¥820(税込)
店名:ハレルヤ
電話:0120₋39-8068(9:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://halleichi-tuhan.shop-pro.jp/?pid=87374580
オンラインショップ:http://halleichi-tuhan.shop-pro.jp/

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「プレミアムスイートポテト 7個入」
価格:¥1,090(税込)
店名:ハレルヤ
電話:0120₋39-8068(9:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://halleichi-tuhan.shop-pro.jp/?pid=87446740
オンラインショップ:http://halleichi-tuhan.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
市岡沙織氏(株式会社ハレルヤ 代表取締役社長)

1979年徳島県生まれ。2001年甲南大学理学部を卒業。システムエンジニアとして勤務後、2006年に市岡製菓グループへ入社。2022年に市岡製菓グループ会社であり徳島銘菓『金長まんじゅう』を製造する株式会社ハレルヤの代表取締役社長に就任。徳島県の農産物を原料に使用した安全安心なお菓子を、日本全国のお客様のお届けできるよう新商品開発に日々取り組んでいます。

<取材/垣内栄 MC/和田英利 画像協力/ハレルヤ>

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