モロッコからの贈り物・ダマスクローズが香る「アルガンオイル ローズ」と日焼け止め・化粧下地「ローズ ヴェール」

2025/06/25

ベタつかないのにしっかり潤うと、最近、人気のスキンケアアイテム・モロッコのアルガンオイル。今回、編集長のアッキーが注目したのは、薔薇の香りに癒される「アルガンオイル ローズ」、日焼け止め・化粧下地「ローズ ヴェール」です。製造販売するのは、モロッコ美容コスメブランド「ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)」。ブランドを運営する、株式会社ジェイ・シー・ビー・ジャポン 代表取締役の板橋マサ江氏に取材スタッフがお話を伺いました。

株式会社ジェイ・シー・ビー・ジャポン 代表取締役の板橋マサ江氏

―まずは、板橋社長のご経歴を教えてください。

板橋 私、来年80歳になります。だから、今は楽しんで仕事をしています。大学卒業後、日本航空に入り、キャンペーンの企画などを行う部署で働いていました。当時、海外の情報がまだ少なかったので、海外赴任される方のご家族に現地情報を提供するセミナーを開催するなど、日本と海外の橋渡しのような業務をしていました。高校の修学旅行で羽田空港に行き、飛行機が飛び上がるのを見て、とても感激しました。「飛行機に乗って海外に行ってみたい」と思って、日本航空に入社しました。

その後、結婚して、美容師の主人と一緒に美容室の経営をしていました。私は美容師ではないので、主人は技術系、私はマネジメント系、それぞれの分野を担当。美容業界は全然知らない世界でしたが、踏み込んでみると興味深いことがたくさんありました。私はお客様に触れることはできないので、レジ係として毎日お店に立ち、色々な方々とお話ができて楽しかったです。

美容室を経営していく中で、ジャン・クロード・ビギンというフランスの美容室チェーンと契約して、日本での店舗を展開しました。美容師さんたちが、年に数回パリに行って向こうの技術を勉強していたのですが、私も必ず一緒について行きました。フランスはファッションや美容の最先端の国だったので、最新トレンドにふれることができ、良い勉強になりました。そのとき、「化粧品は面白いな、いつか仕事ができないかな」と思っていました。58歳のとき、長男に仕事を引き継ぎ、美容院の経営から離れたあと、運命のような出来事があって、モロッコ美容コスメブランド「ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)」を立ち上げることになりました。

「ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)」の商品には、
美肌のビタミンと言われるビタミンEを豊富に含むモロッコのアルガンオイルが使われている。

―運命のような出来事は、創業のきっかけですか?

板橋 そうなんです。美容院の仕事は主人と長男に任せたのですが、ずっと仕事が大好きだったから、私自身の体が真空状態のようになってしまいました。もう何もない、からんからんみたいな感じで、「今まで私は何をしてきたんだろう」って。最後に、ジャン・クロード・ビギンの本部に挨拶に行きましたが、フランスで「モロッコのアルガンオイルはすごく肌にいい」と話題になっていました。当時は、アルガンオイルは日本にはまだ入ってきてなくて、私もその存在を初めて知ったのです。試しにアルガンオイルを使っているエステを受けたら、とても素晴らしくて…。思い切って、その足でモロッコに行きました。仕事を引退したばかりだったので、時間がたっぷりありました。

板橋社長がモロッコで偶然出会ったダマスクローズ。
1年で2週間程しか咲かない薔薇は、モロッコの女性たちの美と健康をずっと昔から支えてきた。

モロッコの市場を歩いていたら、ダマスクローズを売っていました。ダマスクローズは、優雅な香りと美肌に導くため、モロッコでは古くから大切にされてきた薔薇です。その香りをかいだときに感動してしまい、「これが咲いているところに連れて行ってください」と、お店の方にお願いしていました。「ここから6時間もかかるから無理だよ」と言われましたが、「どうしても行きたい」と交渉して、その薔薇の谷に行きました。そうしたら、薔薇が一面に咲いていました。実は、ダマスクローズは、4月下旬から5月初旬の2週間しか咲かないそうです。だから、それは、私にとってダマスクローズとの運命の出会いでした。

仕事を引退して自分の中が空洞だったから、その中が満たされるものを探していて、ダマスクローズがピッタリとハマったのでしょう。薔薇の香りに心も体も満たされ、この時に「日本ではまだ誰も知らない香りだから、持って帰って紹介したい」と強く思ったのが、創業のきっかけでした。

ダマスクローズが咲く、薔薇の谷。野生の薔薇を、モロッコの女性たちが一つ一つ手摘みをする。
自然の薔薇の力強く、優しい香りが心も体も満たす。

―創業のご苦労はありましたか?

板橋 そのときは、知り合いも誰もいないところに一人で行ったので、あちらの方も「東洋人を見たのが初めて」という感じで、相手にしてくれませんでした。でも、私には熱意があったので、断られたのに、また訪問しました。3回目の訪問で、やっと「少しくらいなら」と薔薇を分けてくださったんです。20年程前のことなので、ネット環境もまだ整っていなくて、とにかく現地に行ってお話をするしかありませんでした。そこから、だんだんと打ち解けて、今につながっています。

普通は化粧品を作るとき、原料メーカーさん、貿易会社さんのようなところから原料を買うと思いますが、私はいきなり現地に行ってしまいました。だから、なかなか取引ができなくて大変でした。でも、逆に現地で薔薇がどんなふうに育っているのか、薔薇からどんなふうに精油を採っていくのかなど、工程を見ることができたのは、とてもラッキーでした。その後の商品を作る上で、とても役立っています。

またそのときに、薔薇の精油だけじゃなくて、アルガンオイルと一緒に使うという方法も、仲良くなった現地の方に教えてもらいました。今は、原料をモロッコから輸入して、商品は日本で作っています。将来は、現地での製造もできたらいいなと考えています。

―今回、ご紹介する商品「アルガンオイル ローズ」はどのようなものですか?

板橋 「アルガンオイル ローズ」は99%以上がアルガンオイルで、あとはダマスクローズとセンチフォリアローズの精油です。防腐剤、界面活性剤、アルコール、合成香料は不使用です。私の化粧品作りの考え方は、「シンプル イズ ベスト」です。

アルガンの実の中の種、その中にある芯(仁)から抽出するアルガンオイル。
日本からコールドプレスの機械を持ち込み、ゆっくり時間をかけて搾る。より良い製品を作るために、徹底的にこだわっている。

アルガンオイルの原料になる、アルガンの木はモロッコ西南部にだけに生息し、ユネスコ無形文化遺産にも登録された貴重なもの。モロッコでは、1000年以上前から、美容や健康に役立ってきました。そんなアルガンの実の種から絞ったアルガンオイルは、抗酸化作用のある「ビタミンE」はオリーブオイルの20倍以上(*)、他にも、肌のハリ・弾力を高めるリノール酸・リノレン酸が含まれています。べたつかずサラっとした使用感が特徴で、顔、髪、体の保湿・美容オイルとして全身に使えます。

*弊社の搾油機を使用してコールドプレスした分析数値

アルガンの実の採取方法はモロッコならでは。
ヤギが木に登って実を食べ、落とした種の中心から芯(仁)を取り出す。
法律で、人が実を採ることは禁じられている。

アルガンオイルは、種の中にある芯(仁)から抽出するのですが、種を割るのは現地の女性たちの仕事です。手間のかかる仕事ですが、丁寧に行うことで、良質なアルガンオイルになります。私が日本にアルガンオイルを紹介したら、女性たちの仕事が増えてお給料も増えました。その地域が潤い、学校に行けなかった子どもたちが、学校に行けるようになりました。そんな活動を認めていただき、2014年にモロッコ大使館より、女性の雇用促進への貢献によって感謝状をいただきました。

種から芯(仁)を取り出すのは、モロッコの女性たちの仕事。
1リットルのアルガンオイルを搾るのに、約100キロのアルガンの種が必要だというほど、貴重なオイルだ。

―薔薇の香りに癒されますね。おすすめの使い方は?

板橋 先ほど、ダマスクローズのことをお話ししましたが、モロッコはダマスクローズの世界5大産地の一つです。もう一つの、センチフォリアローズは、特別にモロッコ王室のローズガーデンで採取されたものを使用しています。合成された香りとは違い、自然に咲いている薔薇の香りは、とても華やかでパワーがあります。化粧水の後の保湿はもちろん、化粧水前のブースターとして使ってもいいですね。それから、化粧水、オイル、化粧水と順に重ねる「ミルフィーユ使い」もおすすめです。オイルがよくなじみ、もっちりした肌になります。

モロッコ美容の原点「ハマム」。
ハマムは「熱い空気」「湯の供される場所」という意味で、
蒸し風呂(スチームバス)のこと。日本でも注目されている。

スペシャルケアとして私自身もするのですが、とても疲れているとき、お風呂に入って湯船に浸かりながら、顔や首、デコルテにオイルを3プッシュ程塗って、パックします。薔薇の香りがふわっとしてきて、目を閉じると、モロッコのダマスクローズが咲いている光景が頭に浮かびます。リラックスできて疲れは吹き飛びます。さらに、お風呂のスチーム効果でオイルが肌にぐんぐん浸透します。

―日焼け止め・化粧下地「ローズヴェール」はどのような商品ですか?

板橋 私自身も1年中欠かせないと言っていいくらい、スキンケアの最後に毎日使っています。これも、アルガンオイルで作っているので、ベタつかずに、サラっとしてお肌になじんでくれます。朝つけて夕方まで、乾き知らずのしっとり肌をキープ。そして、くすみを飛ばし、自然にトーンアップしてくれる効果もあります。こちらにも、ダマスクローズの精油が含まれているので、ふんわりと薔薇の香りがします。実は、今まであまり宣伝してこなかった商品ですけど、いつでも売れています。わかっていただける方には、私たちの想いが届いているなと感じて、嬉しくなります。

―ブランドを立ち上げて20年になりますが、今後のビジョンは?

板橋 モロッコは、エステやスパの発祥の地と言われ、「美容の国」として注目を集めています。強い日差しが照りつけ、乾燥している土地柄なのに、女性たちは、肌も髪も艶やかで美しいです。自然なものは、お肌に優しく効果があると、実感しています。ですから、今後も自然なものを主役にした商品を作って、お客様にお届けしたいです。

それから、私たちの商品は、現地の女性たちと一緒に作っているとお話ししましたが、今は原料を輸入して、日本で完成させるようにしています。将来は、現地で完成品を作れるようにしたいとも思っています。さらに女性たちの雇用が生まれ、原料がフレッシュなうちに加工できて商品の品質も向上します。まだまだ、色々な可能性がある商品、ブランドだと思っています。

板橋社長は年に数回モロッコを訪れ、現地の女性たちと交流。
女性の雇用・収入の機会の提供、識字率を上げるための学習の機会の提供などを支援。
また、アルガンの木の保全によって、モロッコの砂漠化を防ぐことにも貢献している。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「アルガンオイル ローズ」(30mL)
価格:¥5,500(税込)
店名:ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)
電話:0120-66-3320(平日10:00~18:00 土日祝休)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.rose-de-marrakech.com/item/235.html
オンラインショップ:https://www.rose-de-marrakech.com

「ローズ ヴェール」(35g)
価格:¥4,400(税込)
店名:ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)
電話:0120-66-3320(平日10:00~18:00 土日祝休)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: https://www.rose-de-marrakech.com/item/269.html
オンラインショップ:https://www.rose-de-marrakech.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

板橋マサ江(株式会社ジェイ・シー・ビー・ジャポン 代表取締役)
1946年、九州・小倉生まれ。関西学院大学文学部卒業後、日本航空に入社。退社後にヘアアーティスト板橋進氏と出会い、結婚。1974年に美容室の経営をスタートする。2004年にモロッコ美容コスメブランド「ROSE DE MARRAKECH(ローズ ド マラケシュ)」を立ち上げる。現地の女性たちの雇用促進や砂漠化防止活動にも取り組んでいる。

<文/大橋史子(ペンギン企画室) MC/藤井ちあき 画像協力/ジェイ・シー・ビー・ジャポン>

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter