第1回 ニューヨーク編 その1  創作寿司の「Sushi of Gari」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「おいしん坊!ザ・ワールド」の情報は海外の生情報ですので、お取り寄せはできません。
ぜひ、現地に行ってお試しください。

ニューヨークの日本食人気を支える、創作寿司の「Sushi of Gari」をご紹介します。

ニューヨークではラーメンを筆頭に日本食がブームになったが、そのずっーと前から安定した人気を誇っているのは、何と言ってもお寿司。ニューヨークの寿司人気は、最近ではチェーン店まで見かけるようになったほど定着しているが、今回はニューヨークでお寿司が広まったきっかけを作ったとも言える、創作寿司で知られるお寿司屋「Sushi of Gari」をご紹介します。

「Sushi of Gari」は、現在ニューヨークのマンハッタンに4店舗を構え、今年5月にはロサンゼルスでハリウッド店をオープンした、アメリカで展開する寿司屋です。店名にある「Gari(ガリ)」は、オーナーで寿司職人の杉尾雅利(まさとし)さんの名前を音読みしたところから来ています。

「Sushi of Gari」の特徴は、なんと言ってもユニークで繊細な創作寿司です。一番人気のお任せコースには、まぐろに豆腐のソースとラー油が乗った「まぐろ豆腐ラー油」や、鯛に松の実やレンコンがトッピングされた「鯛サラダ」、平目エンガワに半熟のウズラ卵とホワイト・トリュフのオイルが乗った「平目トリュフ」など、日本の寿司屋では見かけないネタが並びます。

特に美味しかったのは、銀鱈の味噌漬とサーモンの焼きトマトのせ。
銀鱈の味噌漬は、鱈の脂と味噌と素飯のハーモニーが素晴らしい。
サーモンの焼トマトのせは、サーモンの上にクリームチーズをのせてその上に熱々の焼トマトをのせて供される。トマトの酸味とクリームチーズのまったり感、そしてサーモン。食べれば至福のひととき。

オーナーのガリさんによると、創作寿司をはじめたきっかけは、1970年代後半に初めてアメリカに来たとき、何人ものアメリカ人がお寿司にお醤油をつけすぎて食べているのを見て、残念に思ったため。お醤油をつけすぎるとお寿司本来の味がかき消されてしまうため、ガリさんは素材の味を生かした独自のソースを作りはじめました。現在では、お店にある創作寿司の数は100種類以上にもおよびます。今となっては、さほど珍しくない創作寿司ですが、ガリさんはこのジャンルを開拓した「創作寿司のハシリ」とも言われているのです。

もちろん使う素材にも大変なこだわりを持っており、食材の6割近くは日本から仕入れているそうです。光ものやかんぱち、季節の小魚など、日本でしか捕れない魚の他に、アメリカで捕れる魚でも、日本で捕れるもののほうが鮮度と味が良い場合は、わざわざ日本から仕入れています。

1997年に開店した第一号店があるのは、高級ブランドのブティックや人気レストランがたち並ぶNYアッパーイーストサイドというエリア。お客の9割は舌の肥えたアメリカ人のニューヨーカーだが、日本食にこだわりのある現地の日本人にも根強い人気があります。創作寿司と聞くと、日本人は初め少し抵抗を持つかもしれませんが、一度味わうとその素材の鮮度と味のバランスの良さからたちまちファンになってしまうようです。

アッパーイースト店は、来年1月で20周年を迎えるのだとか。ニューヨークを訪れた際は、長年にわたり日本食ブームを支え続けている、ガリさんのお寿司を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。

Sushi of Gari / Upper East Side

現地レポート 関口千裕(NY)

王東順

王東順

テレビ番組プロデューサー・エンタメ思考プロデューサー

フジテレビの黄金時代を支えた名物プロデューサー。 『なるほど!ザ・ワールド』をはじめ、「新春かくし芸大会」「クイズ!ドレミファドン」など時代を動かした多くの人気番組を生み出したヒットメーカー。世界各地の現地取材の際に得た、王道から邪道まで、幅広い世界各国のグルメ知識・人脈を元に、食いしん坊プロデューサーとして日々、新しい情報をキャッチすべく多方面にアンテナを伸ばす。「グルメ is エンターテイメント」を合言葉に、現在も新しい企画やアイディアを四六時中考え生み続けている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

伝説の元フジテレビプロデューサー 王東順がおくる!! おいしん坊!ザ・ワールド新着記事

おすすめ記事