第16回 みはし『あんみつ』と辻和美さんのグラス

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こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは有名なあんみつ屋さん、みはしの『あんみつ』です。冷やした寒天と黒蜜にあんこ、夏の疲れを消してくれる和菓子の定番。子どもの頃からあんみつ好きで、いろいろなお店に足を運んでいることもあり、お取り寄せはどうなのかしら? と思い選びました。

みはしは昭和23年、上野にあんみつ屋さんとして創業しました。戦後間もない当時は、まだ砂糖や小豆などが一般には手に入りにくかったため、お店は連日大盛況だったそうです。いまは都内近郊に甘味処を5店、売店を2店展開しています。暑い夏の日、疲れを癒す甘くて涼しげなものを求めて行列をなす様子は、今も昔も変わってないでしょう。そして、清楚でどこか昭和を思い起こさせる制服の店員さんを眺めると、なんだか心がほっこりするのです。
お店でいただく味には定評がありますが、あんみつ屋さんとして始まっただけあり、お取り寄せも遜色ありません。小さいながら欠かせない素材の赤えんどう豆がとってもおいしい! ほかでは硬いものが多い求肥もやわらかくて食べやすく、要の寒天は食感がしっかりありつつホロリと砕けます。そして、さらりとした黒蜜とみずみずしいあんこが、きれいに絡んで無味の寒天のおいしさを引き出し、和菓子らしい甘さが堪能できます。1つの素材に秀でているお店はありますが、こちらは、とにかく全体のバランスが良いのです。どの素材をあげても味、食感、風味が良いのは、お店こだわりの賜物でしょう。
おいしいあんみつを食べたら、子どもの頃にご褒美で祖母と一緒に食べたことや、おしゃれなカフェがまだ無かった会社員時代に甘味処に通って食べたことなど、楽しい思い出がいっぱい浮かんできました。おいしかった食べ物の記憶って大切ですね。

器は、金沢に工房があるガラス作家で美術家の辻和美さんのグラスと、作者不明のガラスのヨーグルトカップです。右手の水玉のグラスが辻さんの作品。10年ほど前に辻さんの作品を集めていて、見つけたら即購入していた頃のひとつです。グラスですが、飲み物に使うよりも果物やアイスクリームを入れて使うことが多いですね。小さな水玉が涼しげで優しさを感じます。左手のヨーグルトカップは、今はなくなった東京の自由ヶ丘のお店で20年ほど前に購入。作家さんのサインは入っているのですが、どうしても判別できずにいつも「作者不明」で紹介しています(笑)。何度かの引っ越しや地震を経験しながら、奇跡的に壊れることなく5個そろっているという貴重なカップ。トマトサラダや和え物、豆のような転がるものを入れるのに収まりが良いです。そして、夏はかき氷に大活躍してくれています。

 

さて、我が家の食卓を少しご紹介。
8月後半の夏野菜がピークを越えた頃、近所では、特大だったり不格好だったりと形の悪いトマトが2~3㎏で100円!という価格で販売されます。そのトマトを購入して、皮つきのまま刻んで煮詰めて、ビンで保存したり冷凍したり。フレッシュなトマトを使って贅沢なトマトソースを作ります。ほかには、カボチャもよく食べますよ。採れたてのものは、味が薄めで水分が多いのでスープにしたり、マッシュカボチャにしてバターをたっぷり混ぜてパンにつけたり、スイートポテトのようにして表面だけ焼いてたり。煮物にするときは追熟させて、カボチャの甘さをさらに出します。またコリンキーは生で食べるのはもちろんですが、甘酢で炒めることも。カボチャはおかずにおやつにいろいろ楽しめますね。

あんみつ

価格:
2,900円/6個入り(税込・送料別)
賞味期限:

発送日を含めて3日

店名:
あんみつ みはし
住所:
東京都台東区上野4-9-7
電話:
03-3831-0384
営業時間:
9:30~21:00(L.O.)
定休日:
不定休

紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報になります。

<撮影/山川修一(扶桑社)、取材・文/田中ゆう子(扶桑社)>

飛田 和緒

飛田 和緒

料理家

家庭料理や保存食などを中心に、日々の食卓で楽しめる料理をつくり続けている。テレビ、雑誌での活躍するほか、年間数冊の書籍を上梓。第1回料理本大賞受賞の『常備菜』(主婦と生活社刊)のほか、ロングセラーの『[新版』私の保存食手帖』(扶桑社刊)など、著書はおよそ100冊に上る、ほか共著も多数。

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