豆源の『塩おかき、揚げおかき』と戸隠竹細工のざる

第26回 豆源の『塩おかき、揚げおかき』と戸隠竹細工のざる

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、麻布十番のシンボル的な存在である創業約150年の老舗・豆源さんの『塩おかき、揚げおかき』です。東京に住んでいた頃はよく本店で買い物をしており、それが懐かしくて選びました。

創業約150年の老舗・豆源さんの『塩おかき、揚げおかき』

六本木の隣に位置する麻布十番は、都心中の都心ですが下町風情の残る落ち着いた街です。歴史のある豆源さんは、そんな麻布十番を代表するお店。慶応元年(1865年)創業で、初代駿河屋源兵衛さんは“豆やの源兵ヱさん“の愛称で呼ばれ、江戸下町の人々に親しまれていたそう。本店へ行くと、あれもこれもと選びながらカゴに入れるのがとても楽しかったです。老舗ならではの信頼感があるので、いまでも贈り物や“東京のお土産”にしています。

「豆源」という名前の通り、豆菓子がメインのお店なのですが、おかきが大好きな私としては、おかきも外せません。こちらでは塩としょうゆの2種類を販売。どちらも240℃の米油と胡麻油でカラッと揚げています。塩おかきは、揚げたてにサッと塩を振るシンプルな製法。味は、塩っ気が立っていて質の良い油の風味がグッと感じられます。一方の揚げおかきは、醤油のコクと香ばしさがあるとともに、おかき本来の甘さを感じます。どちらも食感はサクッとして、とにかく食べ心地が軽いのです。小分けになっていない大袋だったら、ずっと食べ続けてしまいそうなくらい、おいしい。やっぱり、おかきは塩味としょうゆ味がいちばん。
揚げ餅は私もつくりますが、生地を丁寧に天日干しにしてから高温の油で揚げる、という豆源さんの工程はなかなか家ではできません。おかきのおいしさを改めて実感できるお菓子でした。

おかきは塩味としょうゆ味がいちばん。

今回の器は、長野市戸隠のざるです。江戸時代から受け継がれている戸隠竹細工は、長野県の伝統的工芸品に指定されており、職人さんがいまでも30人ほどいます。籠・ざるの専門店も数軒あり、購入待ちの人気商品もある工芸品なのです。このざるは大中小の3点セットの小。20年程前に戸隠で購入しました。長く使っていますが3つとも健在です。購入時は気がつきませんでしたが、ざるの目が少し粗いのです。若手職人の作品だったのかもしれません、まだ若くてお金がなかった当時の私が買えるお値段でしたので。その後、ベテラン職人の作品を購入しましたが、このざるの“若さ”も良いな、と思っています。きっとこれを作った方もいまはベテラン職人のはず(笑)。長辺幅は25cmで、汎用性の高い大きさです。天ぷら、おにぎり、お菓子、おしぼり入れなど、重宝しています。

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