122年続く老舗が作る「背徳のあんバターおやき」!ジュワッと染み出すバター×あんこの甘さがやみつき

2025/07/10

今回編集長アッキーが注目したのは、信州名物・おやきの皮で自家製あんこを挟んだ「背徳のあんバターおやき」。皮にはバターがたっぷり練り込まれていて、まさに背徳的なおいしさです!作り手は、長野で120年以上の歴史を持つ株式会社マツキ。インフルエンサーとのコラボから生まれたというこの商品について、代表取締役の近藤敦悠氏に取材陣がお話を伺いました。

ーまずは御社の歴史について教えてください。

近藤 1903年に曾祖父が創業した会社で、私で5代目になります。もともとは餅、和菓子屋として始まったのですが、時代の流れに合わせて現在はおやきやパンも製造しています。場所は創業当初から変わらず、ずっと同じ場所で店を続けてきました。

ーお店での販売のほか、学校などにもパンを卸しているそうですね。

近藤 地域密着型をモットーに、地元の高校や病院、スーパーなどにも卸しています。高校への卸しはかなり以前から行っていて、50代や60代の方からも「高校時代に食べました」と言われることがあるんです。大人になってから「またあのパンが食べたい」と店舗に来てくれる方もいたりして、みなさんの思い出作りにもつながる大事な仕事だな、と思っています。

信州名物・おやきを作り続けて50年。
地域で長年愛されてきた味を、オンラインショップでも購入できる。

ー社長ご自身の経歴をお聞かせください。

近藤 長野で生まれて、高校卒業後に東京に出て修行しました。池袋の西武百貨店の中にあるベーカリー「DONQ(ドンク)」で3年ほど働いていたんです。もともと店を継ぐつもりはそれほどなかったのですが、一から会社を作るより今ある会社をもっと良くした方がいいのではないかと思い直し、2021年に戻ってきました。

ー新商品などのアイデアは、どのように得ているのですか?

近藤 大切にしているのは、人との縁やコミュニケーションの場です。長野市では今、同年代の若者で街を盛り上げようという動きがあり、僕と同世代の1993〜95年生まれくらいの人たちが頑張っているんです。建築、飲食、アートや音楽をやっている人たちで集まって、毎週のように意見や情報交換をしています。時にはお酒の席で盛り上がり、何を話したか覚えていないことも多いのですが、たまに「あんな話してたな」と思い出して、商品に落とし込めることがあります。

おやきの具材は10種類以上!夜も明けないうちから一つひとつ手作業で作られている。

ー「背徳のあんバターおやき」が生まれたきっかけは?

近藤 インフルエンサーの方と一緒に何か作りたいなと思っていたときに、偶然飲みの席で出会ったのが、「長野で○○」と題して長野のグルメ情報を発信しているインフルエンサー、ゆうさんでした。バイブスが合ったというか、出会ったその日に「おやき一緒に作りましょう」という話になり、商品開発が始まりました。

ーなぜ「あんバター」だったのですか?

近藤 ゆうさんがあんバター好きで、ご自身のSNSでも特集したりしていて。私も修行時代、塩パンにあんこを挟んだパンが好きだったので、その焼き方をおやきに取り入れてみたらどうかと提案しました。開発期間は半年ほど。グラム単位で配合にこだわり、10回以上の試作を経て、納得のいく味を完成させることができました。

おやきの皮で自家製あんこを挟んだ「背徳のあんバターおやき」。
トースターで3分ほど焼くと、生地からバターがジュワッと染み出してくる。

ー「背徳のあんバターおやき」の特徴は?

近藤 まず、創業当初から作り続けている自家製あんこを使っていること。そして、マーガリンを混ぜたりせず、バター100%で作っていること。生地に長野県産の全粒粉を加えているのも特徴です。製法は、鉄板をくぼませた塩パン用の焼き型を使うんです。そうすると、生地に練り込んだバターが溶け出してくぼみにたまり、揚げ焼きのような状態になるのです。そのため、外側はカリッとした食感に仕上がります。

ー第2弾コラボ商品も販売されているとか。

近藤 2月から「牛乳パン」の販売を始めました。これも同じくインフルエンサーのゆうさんとのコラボ商品です。牛乳パンというのは長野のご当地パンで、コッペパンのようなふわふわしたパンに、白いクリームが挟まれたもの。今回は生産者からこだわろうということで、酪農家の方を紹介してもらって、八ヶ岳高原の牛乳を使用しています。これがとても人気で。現在は店舗だけですが、ネットでの販売に向けて、さらに開発を進めているところです。

ー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

「背徳のあんバターおやき」(6個セット)
価格:¥2,580(税込)
店名:銘菓のマツキ
電話:026‐292‐0008(9:00〜19:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://meika-matsuki.jp/products/anko-butter-oyaki
オンラインショップ:https://meika-matsuki.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

近藤敦悠(株式会社マツキ 代表取締役)
1994年生まれ。高校卒業後上京してDONQ(ドンク)で修行したのち、2021年にUターン、現在に至る。

<文/野村枝里奈 MC/田中香花 画像協力/マツキ>

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