温暖な気候に恵まれた和歌山県の名産品といえば、みずみずしい果物の数々。今回、編集長アッキーが気になったのは、どちらも和歌山県の果物を使用した「果実の宝石箱ゼリー フルーツミックスコンポート」と「あんぽ柿」です。地元・和歌山県の農産品を原料に使った商品づくりにこだわる株式会社ふみこ農園の代表取締役 成戸文子氏に、それぞれの商品について伺いました。
和歌山県名産フルーツを堪能!宝石箱のような「コンポート」と世界が認めた「あんぽ柿」
2024/06/19
株式会社ふみこ農園 代表取締役の成戸文子氏
―御社を設立した経緯を教えてください。
成戸 製麺所を営んでいる主人の元へ嫁いでからはずっと製麺に携わっていたのですが、麺だけでなく違った商品も作りたいと考えるようになりました。そこで、和歌山県の名産品である梅干しを作ろうと思い、「ふみこ農園」を立ち上げました。
―御社の強みは何ですか?
成戸 和歌山県は柑橘系や梅、桃など、さまざまな果物が名産のフルーツ王国です。和歌山県の農産物を育む温暖な気候に恵まれ、商品を生み出せることは弊社の強みと言えるのではないでしょうか。和歌山県で作られるものはすべて活用しようというのが弊社のモットーでもあります。
―商品を開発する上で心がけていることとは?
成戸 包みを開けた時に、「わ~」っと思わず声が出るような温かな気持ちになっていただける商品を作りたいと考えています。あとは、弊社の商品はギフトとしてご利用いただくことも多いため、賞味期限をできる限り長く設定できるように工夫しています。
―「果実の宝石箱ゼリー フルーツミックスコンポート」について教えてください。
成戸 みかん・若桃・グレープフルーツ・甘夏・パイナップルの5種類のフルーツを入れて、カラフルに仕上げた人気の商品です。若桃は種がないため、パクッとひと口で食べられます。一般的なコンポートはシロップですが、弊社のコンポートはぷるぷるとしたジュレの中にフルーツが入っているのもポイントです。ジュレの味を濃くせず、フルーツそれぞれの味わいや色を楽しんでいただけるように仕上げました。
炭酸と合わせてフルーツポンチにしたり、ほんのり凍らせたりしてもおいしい。
―若桃にこだわっているのはなぜですか?
成戸 桃はとてもおいしくて、多くの方に好まれるフルーツだと思います。ただ、普通の桃だと大きな種や産毛があるため、種と皮を取り除く必要があります。若桃は種ができ始める6月より前、5月25日から6月に入るまでの5日間ほどで収穫する希少価値の高い桃ですが、種や産毛がなく安心して丸ごと食べられます。桃の味もしっかり感じられるため、とても人気です。みかんなどの柑橘系のフルーツと一緒に入れると鮮やかなグリーンがよく映えるので、見た目もより華やかになります。
希少な若桃入りの商品を作れるのは桃の名産地である和歌山県の会社だからこそ。
―食べた方からどのようなお声をいただきますか?
成戸 「何でこんなにおいしいの?」と言っていただけるのが一番嬉しいです。あと、知り合いの娘さんのエピソードなのですが、「お母さんと一緒に食べてね」とコンポートを渡した翌日に電話をいただきました。冷やしたコンポートを一人で食べ始めたらあまりにおいしくて、気づいた時にはほんの少しだけになってしまったので結局全部食べてしまったと言うのです。その電話を受けて、最後まで一人で食べてしまうほど気に入ってくれたことが分かってとても嬉しくなりました。
―続いて、「完全無添加 紀州自然菓 あんぽ柿」の特徴は?
成戸 「あんぽ柿」の原料は平核無柿(ひらたねなしかき)の渋柿です。種のない柿のため、安心してパクッと食べていただけます。柿の水分量を50%も残しているため、トロッと柔らかな食感に仕上がっています。自然の力で柿の甘さを引き出した商品ですので、どの年代の方にも安心して召し上がっていただけると思います。
日持ちは2週間ほどですが、少しずつ食べたい方は冷凍保存も可能です。お召し上がりの前日に冷凍庫から出していただければ、おいしく食べられます。
種のない種類の柿を使用しているため、
種を気にせずトロッとした食感を堪能できる。
―製造方法についてお聞かせください。
成戸 柿の季節に収穫した渋柿の皮を手作業で一つひとつ剥いたら、少量ずつ棚に入れて風を送ります。日中の暖かな風と夜間の冷たい風を交互に送る工程を3日間繰り返すのですが、この温度差によって柿の中の糖がグッと引き出されます。
右の柿が一般的なサイズ。ふみこ農園の「あんぽ柿」は70g以上の4Lから5Lの柿を使用。
―iTQi(国際味覚審査機構)で7年連続受賞されたとか?
成戸 iTQiは、世界中の味覚的に優れた食品・飲料品の審査を行う世界有数の独立機構で、「食品のミシュランガイド」とも呼ばれています。弊社の「あんぽ柿」はiTQiにおいて最高評価の三ツ星を7年連続受賞しています。7年連続受賞した製品ということで、最高ランクの「Diamond Tasty Award(ダイヤモンド味覚賞)」が授与されました。
「あんぽ柿」は食感や香り、味、見た目など、総合的に世界から認められた逸品。
―どのような方におすすめの商品ですか?
成戸 無添加の自然の甘さと柔らかな食感が特徴のため、小さなお子様からご高齢の方までどなたでもおいしく召し上がっていただける商品だと思います。また、柿はお酒を飲む前に食べると悪酔いしないと言われており、お酒をよく飲まれる方にもおすすめです。
―最後に、今後の展望を教えてください。
成戸 昨年、和歌山県の北部にある紀の川市がイチヂクの生産高日本一となったのを知って、イチヂクの商品を製造し始めました。すでに赤と白のワインを使ったイチヂクのワイン煮を開発しました。今後はイチヂクを使った商品もいろいろと作っていきたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました!
「果実の宝石箱ゼリー フルーツミックスコンポート」(140g×4)
価格:¥2,999(税込)
店名:紀州グルメの通販店 ふみこ農園
電話:0120-14-2353(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.fumiko.co.jp/mix4
オンラインショップ:https://shop.fumiko.co.jp/
「完全無添加 紀州自然菓 あんぽ柿」(8個入 640g以上)
価格:¥3,999(税込)
店名:紀州グルメの通販店 ふみこ農園
電話:0120-14-2353(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.fumiko.co.jp/anpo_8
オンラインショップ:https://shop.fumiko.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
成戸文子(株式会社ふみこ農園 代表取締役)
1948年和歌山市十番町生まれ。高校卒業後、紀陽銀行本店の営業部に勤務。
1970年に有田市箕島にある成戸製麺所(現(株)ナルト)に嫁ぎ、家業の製麺所を手伝う。1987年、紀州南高梅の梅肉を練り込んだ「梅うどん」を開発。1993年、成戸製麺所梅加工品部より「ふみこ農園」を独立。1996年にふみこ農園を法人化し、代表取締役に就任。1998年には成戸製麺所を法人化し、代表取締役に就任。現在も紀州南高梅、梅加工品、あんぽ柿など、和歌山県産果実にこだわった商品づくりにまい進している。
<文/ウツギナオコ MC/菊地美咲 画像協力/ふみこ農園>