部活や運動クラブで輪切りレモンをはちみつに漬けて持参した経験はありませんか？
疲労回復や美肌、免疫力アップなどに効果が期待できるレモンに、食べやすく甘みを加えるはちみつ漬けは、ハードな練習のなかで一服の清涼剤でした。そんな甘酸っぱい記憶とともに、今回編集長アッキーこと坂口明子がお取り寄せしたのは、贅沢でやさしい味わいのはちみつシロップ漬けレモン「瀬戸田レモン」と「瀬戸田レモンペースト」の2品。
地元・広島県尾道産の選りすぐりのブランドレモンにこだわった製品づくりを続け、瀬戸田レモンの素晴らしさを伝える今岡製菓株式会社の今岡正英氏に、取材陣が伺いました。

今岡製菓株式会社 代表取締役社長 今岡正英氏

―甘い輪切りレモンを紅茶に入れれば、一瞬ではちみつレモンティーですね。

今岡　「瀬戸田レモン」は、まろやかで食べやすいレモンのスライスが、はちみつシロップと一緒にたっぷり瓶詰めにしてありますので、レモンティーはもちろん、スイーツに添えたり、ジャム代わりにトーストに乗せたり、おやつとして輪切りだけ召し上がったり…。シロップも、4～5倍の温・冷水で割ったり、ソーダで割ったり、と手軽に使っていただけます。

いつものコーヒーをはちみつレモンティーに変えるだけで、ヘルシー！

おやつ代わりにスライスをパクッと口に入れ、手軽にビタミン補給。

―「瀬戸田レモンペースト」も便利そうです。

今岡　こちらは、生レモンの果実を果肉だけでなく種も皮もすべて使ってすりおろし、北海道産のナチュラルな甜菜糖の甘みと組み合わせたペースト。瀬戸田のレモン本来の味や風味をダイレクトに楽しめるうえに、非加熱でつくっていますので、ビタミンCなどの栄養素を壊すことなく摂取できます。これひとつあれば自宅で簡単に本格的なレモンサワーが飲めるのは本当に嬉しい（笑）。さらにお菓子づくりやカナッペなどでのおもてなし、ドレッシングやソースなど普段のお料理、デザートにも幅広く活用していただけるんです。

レモンペーストを使えば、お店みたいに
おしゃれなサワーがいろいろと楽しめます。

チーズや生ハムとの相性もいいので、カナッペにしておもてなしにも。

―皮も、種も。まさにレモン丸ごとなんですね。

今岡　広島県尾道市瀬戸田町産の「エコレモン」使用だからこそ、皮まで安心して召し上がっていただけます。「エコレモン」とは、減農薬栽培で防カビ剤不使用、ノーワックスのブランドレモンのこと。瀬戸内海の温暖で雨の少ない気候によって育まれた土地は、レモン栽培にとても適していて、特有の酸味のなかにも糖度があっておいしく、皮の苦みも少ないのが特徴なんです。

右が瀬戸田レモン。
ペーストを水200mlに対して20g（大さじ1）入れるだけで、
その爽快な味が口の中に広がります。

―ブランドレモンは、普通の輸入や国産レモンと何が違うのですか。

今岡　減農薬の厳しい栽培基準をクリアし、防カビ剤やワックスを使用しない安全なレモンだけが、瀬戸田エコレモンを名乗ることができ、ブランドレモンと言われています。広島県は、国産レモンの約6割の生産量を誇ることで知られていますが、なかでも瀬戸内海に浮かぶ生口島（いくちじま）と高根島（こうねじま）にまたがる瀬戸田町は、明治時代からレモン栽培が行われていたそうで、日本一のレモン産地なんです。安い輸入レモンに負けないよう、島全体で安心・安全な栽培管理を徹底し、皮まで食べても健康に害を及ぼさないレモン＝「エコレモン」として、県から「特別栽培農産物」と認定されています。「特別栽培農産物」とは、化学合成農薬、化学合成肥料を慣行の5割減で栽培した農産物であること、と明確に基準が定められており、まさに広島レモンの最高峰。レモンマニアも一目置く存在なのです。

―そのブランドレモンを贅沢に使用しているのが、瓶詰めの「瀬戸田レモン」なんですね。

今岡　実は、貴重な瀬戸田エコレモンのなかでも更に形が良くて皮に傷が少ない、きれいなレモンだけを選別して仕入れ、製品化しています。スライスの形にもこだわりがあるのです。料理やデザートの皿に並べるとき、見た目の美しさはとても大事。和洋どちらの器にも合うので、SNSで発信する方々にも、どんどん“映え”を狙っていただきたいですね（笑）。

真っ白なバニラアイスに添えるだけで、種すらも映える！

―部活のはちみつ漬けとはワケが違いましたね（笑）。

今岡　いえいえ。基本的な発想は懐かしいあれで間違いないです（笑）。ただ、もしかしたら当時は国産レモンのもつ安心・安全さがいかに大切か、今ほど浸透していなかったかもしれません。残念ながらいまだにスーパーに並んでいる輸入レモンは、輸送時に傷んだり、ゆがんだりしないよう防カビ剤やワックスが使われているものがほとんど。気になる方はぜひ瀬戸田のレモンを選んでください。

―瀬戸田エコレモンの貴重さがだんだんとわかってきました。

今岡　健康志向や国産レモン認知度の高まりとともに瀬戸田エコレモンの人気も上昇して、天候不良などで不作が続いたりすると、入手できないと言って当社にたくさん問い合わせをいただくこともあります（笑）。

―今岡製菓さんと瀬戸田レモンの関係はいつからですか。

今岡　わが社は創業が1878年（明治11年）。飴を製造販売する菓子商からスタートしたのですが、昭和40年代から販売している主力商品にしょうが湯やあめ湯といった粉末飲料があり、数年後にはレモネードの販売も開始しました。これはレモンをペーストにして粉末化し、手軽にお湯で溶かして飲めるようにしたもので、もともとその商品に瀬戸田のレモンを使っていたんです。

―長いつきあいなんですね。

今岡　はい、当初は様々な産地のレモンを試したようなんですが、瀬戸田町産レモンの酸味と甘みのまろやかさにかなうものはなく、せっかく地元に素晴らしいレモンがあるのに他を使う理由はない、と。以来、一度も浮気したことはありません（笑）。当社のレモン商品は大手ハンバーガーチェーンのドリンクメニューに採用されたこともある大ヒット商品なんですよ。しょうが湯などもそうですが、少し体調の悪いときや、風邪薬の補助薬的に飲まれる方も多くて、そういった意味でも瀬戸田エコレモンの安全性は大いに役立ってくれています。 2007年（平成19年）、飴の販売から撤退する際に、瀬戸田エコレモンをもっと生かせる商品づくりに力を入れたいと、先代の社長を中心に開発したのが、瓶詰めの「瀬戸田レモン」です。当時の農協さんにももっと瀬戸田のレモンをアピールしていきたいとお話をし、瀬戸田のレモンそのものを商品名にさせていただいた、唯一の製品と自負しております。地産地消という観点からも、このおつきあいは大事にしていきたいですね。

―瓶に詰めることで、レモンの形がよりストレートに伝わってきます。

今岡　果肉のない両端のヘタ周りは切り落とし、真ん中のふっくらした果肉のある部分のみ使用しています。カットは切りムラの少ない機械でやりますが、瓶詰めはすべて手作業。瓶の形状は、レモンスライスが横向きではなく外側からきれいに見える縦形になるようにしてあるので、少しずつ丁寧に手詰めするんです。商品名のシールが透明なのも、選りすぐりの瀬戸田エコレモンの美しさを存分に楽しむための工夫です。

フタを開けるとスライスレモンが縦にぎっしり入っていて、
ふわっと甘酸っぱい香りが。

―贅沢ですね！

今岡　贅沢にレモンを楽しんでもらうためのもうひとつの商品が「瀬戸田レモンペースト」です。もともとは、先ほど申し上げたレモネードの粉末飲料にする前段階のペーストなんですが、レモン需要の高まりとともに業務用で販売できないかと考えるようになり、試行錯誤して製品化したのが、2014年（平成26年）のこと。こちらは、保存性が高く少しずつ絞りながら使ってもらえるパウチパックにしました。粗目のペーストになっていますので、冷凍庫に常備して、アルコールはもちろん、水、ソーダ、お湯などで割って、いつでも手軽に本格的なレモンドリンクを味わっていただけます。

キュッと絞るだけで使えるお手軽さ。
パウチ容器だから冷凍保存できて安心です。

―では最後に、今岡社長ご自身のいちばん好きな食べ方を教えてください。

今岡　瓶詰めの「瀬戸田レモン」をプレーンヨーグルトに乗せ、シロップも少しかけて食べるのがお気に入りです。ヨーグルトの砂糖代わりになってヘルシーですし、なぜだかチーズケーキみたいな味がする気がするんですよ（笑）。ぜひ試してみてください！

今岡社長いわく、瀬戸田レモン✕ヨーグルト＝チーズケーキの味！？

―貴重なブランドレモンに隠れた生産者のたゆまぬ努力を受け取り、今後も安心・安全なレモンを広く世に知らしめたい、と熱く語る今岡社長の顔は、まるで瀬戸田レモンの伝道師のよう！瀬戸内の太陽さながら、心あたたまる取材となりました。

「瀬戸田レモン」（470g）
価格：¥1,458（税込）
店名：今岡製菓株式会社
電話：0848-48-4111 平日 月曜日～金曜日 9:00～17:00（定休日は土･日曜、祝日）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.imaokaseika.com/view/item/000000000040
オンラインショップ：https://www.imaokaseika.com/

「瀬戸田レモンペースト」（200g）
価格：¥1,280（税込）
店名：今岡製菓株式会社
電話：0848-48-4111 平日 月曜日～金曜日 9:00～17:00（定休日は土･日曜、祝日）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.imaokaseika.com/view/item/000000000034
オンラインショップ：https://www.imaokaseika.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
今岡正英（今岡製菓株式会社 代表取締役社長）

1982年広島県尾道市生まれ。大学卒業後に食品系商社に入社し、5年間の修業期間を経て2010年に今岡製菓株式会社へ入社。2017年に同社代表取締役社長に就任。市販用商品、業務用商品ともに地元広島県産レモンを幅広く活用し、地域の産業へも貢献している。

＜文・撮影／亀田由美子　MC／石井みなみ　画像協力／今岡製菓＞