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蕎麦×チョコレート!?サクサク食感の京銘菓“そばぼうろ”にチョコをたっぷり染み込ませた「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート」

2022/12/29

今回、編集長アッキーが気になったのは、素朴でどこか懐かしい、京都の銘菓 “そばぼうろ”。サクッと軽い歯ごたえと、蕎麦独特の風味をいかしたやさしい味わいがクセになる焼き菓子です。京都・伏見にある菓子メーカー・平和製菓では、そばぼうろ×チョコレートという意外な組み合わせが楽しめる「ショコラぼうろ」を開発。

その誕生の背景やこだわりについて、代表取締役の野田英彦氏に伺いました。

平和製菓株式会社 代表取締役の野田英彦氏
平和製菓株式会社 代表取締役の野田英彦氏

―創業の歴史をお聞かせください。

野田 創業は1950年。人工甘味料の販売からはじまった会社です。創業者から聞いた話によると、戦争から帰ってきたときに人工甘味料を製造する会社に勤める知り合いから「売ってもいいよ」と声をかけてもらったそうで。

当時、砂糖は配給制となっていて、決まった量しか使えない貴重なものでした。その代替品となる甘味料を持ってお菓子メーカーへ飛び込みで営業に行き、買ってもらう——それが弊社の原点です。

―お菓子の製造に事業を拡げたのは、何かきっかけがあったのですか?

野田 色々なメーカーに出入りするようになれば、自然と菓子製造の工程も目にするようになるわけです。メーカーと言っても大きな会社や工場ではなく家内工業みたいなところがほとんどだったので実際の製造現場を見る機会が多く、自分でもできると判断したのだと思います。「これ、俺でもできるんちゃうか」と。

そこから見よう見まねで作りはじめたのがきっかけです。甘いものが世の中にあまりなかった時代なので、作ったら作った分だけ売れていたようですね。

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京都を代表するお菓子「そばぼうろ」。
梅の花をかたどった形が可愛い。

―「そばぼうろ」もその頃から作っていたのでしょうか?

野田 そばぼうろを作るようになったのは、お菓子を作りはじめて数年経ってからです。お菓子を納めにお店へ行くと、店頭の1番良いところにそばぼうろが置かれていたそうです。それを見て、真似してみようということで作りはじめたと聞いています。

京都では既にそこそこの地位を築いていたお菓子でしたので、私たちが1番後発のメーカーです。当初はさまざまな種類のお菓子を作っていましたが、1968年にそばぼうろに一本化しました。

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昔ながらのそばぼうろにチョコレートを染みこませた「ショコラぼうろ」も開発。

―今も当時と同じ製法で作られているんですか?

野田 時代とともに、少しずつ改良を重ねています。たとえば、手作業で少量しか製造していなかった頃は、会社に余裕もなかったので、生地に水を加えたりもしていました。でもそうすると、どうしても硬くなってしまうんです。

なので設備が整い量産ができるようになった今は、水を一切使わず、卵だけで生地をまとめています。成形できるギリギリの水分量になるように配合することで、口どけのよいソフトな食感に仕上げています。

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伝統を受け継ぎながら、時代のニーズに応じたお菓子づくりを追求している。

―現在は「ショコラぼうろ」をはじめ、チョコレートやクリームを使ったお菓子も作っておられますね。

野田 2016年から手掛けるようになりました。それまで何十年とそばぼうろを作ってきましたが、長いスパンで将来を見据えたときに、そばぼうろだけでは大きな伸びを見込めないと思ったんです。「何か新しいことを」と考えていく中で、そばぼうろとチョコレートの相性の良さを発見し「ショコラぼうろ」の開発がスタートしました。

今、定番で販売しているのは「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート」の8枚入、20枚入、48枚入の3種類。ショコラぼうろはプレーンなチョコレート、抹茶、いちごと、3つのフレーバーを作っています。なかでも抹茶はとくにこだわっていて、宇治の製茶メーカーさんから仕入れた抹茶をホワイトチョコレートに練り込んでいます。

―蕎麦×チョコレートという組み合わせが新鮮です!ぼうろにたっぷりとチョコレートが染みこんでいて、食感もしっとりサクサクですね。

野田 チョコレートの浸透には、含浸装置を活用しています。焼き上がったぼうろを機械に入れて真空状態にしてからチョコレートを投入。圧力をかけることによって、短時間でしっかりと中まで染み込ませることができるんです。今はその技術をいかして、多数の菓子メーカーさんのOEM製造にも携わらせていただいています。

おやつタイムのおともに◎!
和×洋のお菓子だから、日本茶にも紅茶・コーヒーにもよく合う。

―全3種のアソートパックでは、ショコラぼうろとそばぼうろどちらも味わえるのが嬉しいです。

野田 この「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート」は、自社ブランド「Tsuroku」の商品です。京都タワー内の商業施設に店舗があって、そこに来られる方々のニーズに少しでも応えられるよう、2022年11月にリニューアルしました。

コロナ禍に施設自体が休業になったりして時間があったので、マーケティングチームをつくって、ターゲット層やこれからどんな商品を生み出していくべきかなどをリサーチしていたんです。そのときに得た知見もいかして企画した商品です。パッケージは、ひと目見て“京都”とわかるデザインに一新。容量や価格も見直しました。

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「Tsuroku:つろく」とは調和を意味する京ことば。
パッケージには、舞妓さんや京都の町並みがデザインされている。

―最後に、今後のビジョンをお聞かせください。

野田 今、私たちは京都に昔からある伝統的な焼き菓子を作り、それとチョコレートなどを合わせて新たな商品も開発しているわけですが、現状に満足することなく、まだまだ新しいことに挑戦していきたいです。京都の新しい銘菓として広く知っていただけるようなヒット作を目指して、焼き菓子をベースにした色々な商品を出し続けたいと思っています。

―本日は貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!

ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(8枚入)

「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(8枚入)」
価格:¥680(税込)
店名:つろくオンラインショップ
電話:075-601-1836 (10:00~17:00 土日・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.heiwa-seika.com/shopdetail/000000000027
オンラインショップ:https://www.heiwa-seika.com/

ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(20枚入)

「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(20枚入)」
価格:¥1,296(税込)
店名:つろくオンラインショップ
電話:075-601-1836 (10:00~17:00 土日・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.heiwa-seika.com/shopdetail/000000000028
オンラインショップ:https://www.heiwa-seika.com/

ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(48枚入)

「ショコラぼうろ&そばぼうろアソート(48枚入)」
価格:¥2,700(税込)
店名:つろくオンラインショップ
電話:075-601-1836 (10:00~17:00 土日・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.heiwa-seika.com/shopdetail/000000000029
オンラインショップ:https://www.heiwa-seika.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
野田英彦(平和製菓株式会社 代表取締役)

1978年京都府生まれ。2001年近畿大学卒業後、ゲンダイエージェンシーに入社。2004年平和製菓へ入社。2014年同社代表取締役に就任。

<文・撮影/野村枝里奈 MC/鯨井綾乃 画像提供/平和製菓>

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