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とことん手作りにこだわる東京人気店原点の品。「FACTORYベーグル」

2022/12/26

「eatgood=食べることから生まれる良いサイクル」をテーマに、安心しておいしく過ごせる店舗やサービスを展開中の飲食会社。「遠くまでおいしい物を届けたい」と始めた、店舗人気ナンバーワンのベーグル通販が好評です。

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった株式会社エピエリ エグゼクティブシェフの松浦亜季氏に、取材陣が伺いました。

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株式会社エピエリ エグゼクティブシェフの松浦亜季氏

―エピエリさんのあゆみをお聞かせください。

松浦 2004年に、東京麹町に開いた小さなコーヒースタンドがスタートです。私も夫も飲食業に従事しており独立は考えていませんでしたが、知り合いのオーナーさんから相談を受け、居抜き物件を譲り受ける形でオープンしました。

コーヒーマシンとオーブンが1台あるだけの、コーヒーとサンドイッチの店「麹町カフェ」。これまでレストランに勤務していた私たちにとって、カフェ文化はとても新鮮でした。

コーヒー1杯280円(当時)で満足していただくことの難しさと言ったら……。高いワインやシェフの作る凝った料理がたまの贅沢だとすれば、カフェのコーヒーは日常で、生活の一部だったりするわけですよね。

カフェに求められるのは、ただおいしい物だけではないと気づきました。そこで、店を拡張するタイミングで、日常に溶け込めるカフェ、オフィス街でもあったので、朝のコーヒーとランチの店としました。

―その後、ベーカリーや食堂もオープン。

松浦 コーヒースタンドの頃はパンを仕入れてサンドイッチを作っていましたが、麹町カフェが移転し て大きくなり、パンを焼くようになりました。パンだけでなく、「手作りできるものは何でも作ってみよう」がテーマとなり、マヨネーズ、ドレッシング、ソーセージ、ベーコンなど、行けるところまで行ってみよう! と、どんどんエスカレート。これがとても良い経験になりました。

というのも、何でもやろうとして終わらなくて深夜まで作業する日々の中、無理してまでする必要のないことがわかってきたのです。ある季節にしか取れない食材は、保存方法を工夫するのではなく季節のおいしさとして楽しめばよいというように、無理のないスローな考え方が身に付きました。逆に言えば、丁寧にすべきこともわかってきました。

特にパンは、カフェ店内で片手間に焼くのはダメだと……。そこで自家製パンの工場として「Factory」をオープンしました。「パンだけ買えますか?」という声が増えてもいましたしね。

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東京・九段下にある実店舗「Factory」。

―その後の店展開は?

松浦 浅草に、毎日の暮らしを豊かに創造する新しい食堂(ダイナー)として「Suke6Diner」、豆を食べることをコンセプトにした「チリパーラー9」(現在は閉店)、「Factory」を進化させ“職人制手工業”をイメージしたパン屋「Manufacture」などを手掛けてきました。

最新は池袋の防災公園内にある「EAT GOOD PLACE」です。1号店「麹町カフェ」のDNAを受け継ぎつつ、広い芝生やテラス席、緑豊かで天井の高い店内など、都心でも自然を感じながら清々しく料理や飲み物を楽しんでもらえる店にしました。

常に大切にしているのは、街ありきの店づくり。「こんな店をつくろう」ではなく、「ここにこんなお店があったらいいよね」から始まって、街にしっくりくる店を目指しています。

―社名に込めた想いをお聞かせください。

松浦 「エピエリ」は、フランス語で麦の穂(epi)+(et)米(riz)のこと。1号店の店名にある「麹」に麦と米の文字が入っているでしょう?麹が醸す食の世界に象徴されるように、eatgood=“良い”を食べる、食べることで生まれる良いサイクルをテーマに、安心して食べられるものや空間を提供していきたいと思っています。

―ベーグルについて教えてください。

松浦 先述したように、麹町カフェが大きくなって店内でパンを焼くようになったとき、入ってくれたベーカリースタッフが得意だったことから、最初に焼き始めたのがベーグルだったのです。

初めはプレーン、次にチョコとバリエーションが増える中で、断トツ人気はチョコベーグル。店舗では30分で売り切れてしまう日もあるようです。この2種類に、2~3か月ごとに変わる1種類を加えた3種類を2個ずつセットにしました。

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左からプレーン、チョコ、この時のマンスリーベーグルはキャラメルナッツとチーズ。

―「Factory」ならではの特徴は?

松浦 材料がとてもシンプルで余計なものを入れないだけに、素材の組み合わせやサイズ、食べやすさを工夫しました。よく知られているニューヨークベーグルに比べると軽いと思います。

モチモチはしているけど、ギュッと詰まって重くないというか……。もともとサンドイッチ用に焼き始めたので、具材を挟んでも顎が痛くならないベーグルです(笑)。

おかげ様で男性にも好評で、取り置きや予約の問い合わせも多いんですよ。

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適度に穴が開いていてフカフカ&モッチリといった独特な食感。
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姉妹店の「EAT GOOD PLACE」や「SUKE6DINER」ではボリュームたっぷりのサンドで楽しめる。

―冷蔵で届きますね。おいしい食べ方を教えてください。

松浦 リベイク(焼き直し)していただくと、焼き立ての美味しさが味わえます。霧吹きで表面を軽く湿らせてから予熱したトースターやオーブン、網焼きグリルなどで焼いてみてください。

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リベイクすることでふっくら焼き戻り、表面がカリっとする。

―2020年の秋から始められた通販ですが、お客様の反応はいかがですか?

松浦 本当においしいものを遠くまで届けたいという気持ちでオンラインショップをオープンしました。おかげ様で日本全国から「昔近くに住んでいたから懐かしい」「結婚前に麹町カフェをよく利用していた」など嬉しいお声をたくさんいただいています。

実は、「Factory」が13周年を迎えた2022年秋、設備等が古くなったこともなり、リニューアルオープンをしたのですが、その際1か月のお休みをいただきました。すると「その間はパンをどこで買えばいいの?」「ここのパンでないと……」というご意見を多く聞くことができ、実店舗もパンも愛されていることを改めて実感しています。

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リニューアルオープンした「Factory」でも人気のベーグル。

―今後の展望をお聞かせください。

松浦 繰り返しになりますが、良い物を食べる、食べることで良い循環を生む、そんな目標を掲げて取り組んでいます。

姉妹店の「EAT GOOD PLACE」と「SUKE6DINER」では 、せっかく店に足を運んでくれるお客様をがっかりさせないように、できたてほやほやならではのおいしさを楽しんでいただけるようにしています。

ベーグルを使った料理も、朝の8時から提供していますので、ぜひ1度足を運んでいただきたいですね。

エピエリ_商品

「FACTORYベーグル3種×2個セット」
(プレーンベーグル・チョコベーグル・マンスリーベーグル各2個/冷蔵/賞味期限は製造日から5日間/小麦・乳使用)

価格:¥1,500(税込)
店名:epietriz online store
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付 (年末年始は発送休止)
商品URL:https://store.epietriz.com/collections/%E3%81%8A%E8%B2%B7%E3%81%84%E7%89%A9/products/factory-bagel-set
オンラインショップ:https://store.epietriz.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
松浦亜季(株式会社エピエリ エグゼクティブシェフ)

神奈川県小田原出身。和食、フレンチ、カジュアルダイニングなどを経て、麹町カフェのシェフに。その後、エピエリのエグゼクティブシェフとなり、グループ内のメニューやケータリング、レストランウェディングのディレクションを担う。自らキッチンに立ち、ハム、ベーコン、ドレッシングまで全て手作りで無添加、オーガニックの料理を届けるほか、専門学校講師や、食に関する講演も。著書・協力書籍に『サンドイッチbook』 (ルックナウ)『わたしのおべんとう』(西東社)、『うちのカレー』(主婦と生活社)等。

<文・撮影/植松由紀子 MC/升谷遥香 画像協力/エピエリ>

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