編集長アッキ―こと坂口明子が注目したのは、羽毛布団のリフォーム。羽毛布団のリフォームを始めて約20年。ペラペラだった羽毛布団をふかふかに蘇らせるだけではなく、一人ひとりの生活ニーズに合った寝具に生まれ変わらせることもできる魔法のような寝具店「ふとんの安眠工場」。同ブランドを運営するアートマック株式会社の代表取締役の有働真一郎氏に取材陣がお話を伺いました。
ペラペラがふかふかに。羽毛布団のリフォームや最高級羽毛布団で充実の睡眠タイムに。
2024/10/25
アートマック株式会社 代表取締役の有働真一郎氏
―貴社の沿革を教えてください。
有働 2000年12月28日に父が創業しました。2000年にこだわっていて年末ギリギリにスタートした形になります。元々父は、寝具の製造業に従事していました。量販店さんに卸していましたが、あるとき「これからはネットの時代だ」と言い出し、ネット販売を前提に商売をするアートマック株式会社を立ち上げました。
一つひとつ丁寧に製造しているふとんの安眠工場。
扱う羽毛も品質保証がしっかりとしたゴールドラベル付き。
―寝具のネットショップは多かったのですか?
有働 いえ。創業当時は、今のように様々なショップがネット上にありませんでした。インターネット販売の知識に乏しい父が、試行錯誤しながらネットショップを立ち上げたのがスタート。その後「Amazon」「楽天」などで販売を始め20年を超えました。
自社サイトも立ち上げていますが、当初はなかなか売れずに苦労したと聞いています。布団は5年や10年に一度しか買い替えない方が多いものです。それでも1日8時間睡眠だと、1日の1/3というとても高い頻度で使用しています。
だからこそ、いいものを使っていただきたい。そこで当社では特殊な生地(側地)を用意したり、日本羽毛製品協同組合のゴールドラベル(品質推奨ラベル)付きの羽毛を用意したり。小さな会社ですが、お客様のご相談も受け付けながら、お客様の生活環境やニーズに合うご提案をしています。
リフォームをすると羽毛布団のボリュームも暖かさも、驚くほど変わる。
―そうしたニーズに応えているひとつが「羽毛布団リフォーム」なのですね。
有働 どうしても羽毛布団は、長年使うと生地(側地)だけではなく、中の羽毛にも寝汗の油脂分や塩分が蓄積されます。そうするとふわふわだった羽毛がぎゅっと固まってしまい、膨らみがなくなりペラペラした形になる。
でも、そこでリフォームをすると羽毛がきれいになり、またふかふかにお使いいただけます。当社のリフォームは今ある羽毛を利用しつつ、足りなくなった分を新しい羽毛で補うことが特徴です。汚れてしまった羽毛を取り出して洗浄・殺菌・抗菌作業をしてきれいにする。傷んでしまった羽毛は取り除き、新しい羽毛を追加する形です。
もう20年ほど行なっていますが、当初から「嫁入り道具で買ってもらったから捨てたくない」「親の形見だから残したい」というような想いからのご依頼も多くありますが、近年は、エコに則ったものにもなっており、その観点でご注文をいただくことも増えました。
また、リフォームをしていただくと、1点ごとに「ワクチンラベル」を同送しています。これは発展途上国にワクチンを送る取り組みに賛同したもの。リフォームしていただいた1点あたり一定金額を寄付することで、お客様とともに社会貢献できる。先ほども触れましたが、リフォームはSDGsにつながります。再利用することで社会貢献をしているので、お客様にはその価値もご提供できたらと考えて実施しています。
リフォームに出すと同送される「ワクチンラベル」。
必然的に社会貢献につながる。
―リフォームの目安は?
有働 2年ごとぐらいにクリーニングをして、10年以上使用したらリフォームを検討されるといいかと思います。それから首元や生地(側地)の汚れや臭い、破れが気になった際は、リフォームをしていただきたいです。
当社の特徴としては、リフォームの際に、希望のサイズに変更する対応も行っています。「ダブルだったものをシングル2枚にする。」お手持ちの羽毛布団を「こういうふうにしたい」という個々のご相談も受けています。
最近では、羽毛布団から寝袋へのリフォームも対応していて、アウトドアブームもあり、ご依頼も多くなっています。この様に、生活スタイルの変化に応じて形状を変えることもできるので、お気軽にご連絡をいただけたらうれしいです。
ダスマスク柄も美しいバウアー社の最高級羽毛布団。
長く愛用できるので、大切に使いたい1枚。
―リフォーム以外にも「最高級羽毛布団《バウアー》の羽毛布団」なども扱われています。
有働 ポーランド産のマザーグースダウンを採用した最高級の羽毛布団です。高品質で暖かい。ドイツのファブリックメーカー「バウアー社」製の生地は、綿100%の特殊生地。ダスマスク柄を印刷ではなく、織りで出している、とても貴重で高級感があるものです。
当社は生地で仕入れて縫製をしているため、お客様のニーズに合った羽毛布団をご提供できる。お時間はいただきますが、サイズや仕立て方法などもご相談いただけます。
―お手入れ方法は?
有働 羽毛は繊細なので、干すときは、カバーつけたままがいいでしょう。また、布団はパタパタとはたくイメージがあるかもしれませんが、汚れを払う程度で十分。加えて、臭いなどが発生してしまうデメリットがある圧縮袋は使わずに、羽毛布団が入っていた収納袋で保管することをおすすめします。
―最後に今後の展望をお願いします。
有働 オーダーメイドの製品展開です。背の高い人に向けた長いサイズのものや生地や中身の羽毛をご自身で選べるようにした製品。それ以外にも介護用に少し小さくして洗えるようにするなど、皆様のライフスタイルに合った製品をご提供していけるようにしたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました。
「スタンダードリフォーム」
コース:レギュラーコース、デラックスコース、スーパーデラックスコース、テンセルコース
価格:¥21,780~38,720(税込)※シングルサイズ→シングルサイズにリフォームする場合
店名:ふとんの安眠工場
電話:0120-59-8180(9:00~12:00/13:00~17:00 土日祝は定休日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://artmac.co.jp/standard
オンラインショップ:https://artmac.co.jp/
「最高級羽毛布団《バウアー》シングル ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95% (440dp以上) 羽毛量1.3kg 【6つ星プレミアムゴールド取得】【グッドふとんマーク取得】」
カラー:オフホワイト
サイズ:150×210cm シングル
羽毛の種類:ポーランド産ホワイトマザーグースダウン ダウン95%、フェザー5%(ダウンパワー440dp以上)
価格:¥130,000(税込)
店名:ふとんの安眠工場
電話:0120-59-8180(9:00~12:00/13:00~17:00 土日祝は定休日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://artmac.co.jp/products/83?type=1
オンラインショップ:https://artmac.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
有働真一郎(アートマック株式会社 代表取締役)
1975年福岡県生まれ。愛知工業大学を卒業後、印刷会社に入社。愛知と東京で営業職を20年以上送り、2020年7月に父が死去したことを機にアートマックに入社。2022年に同社代表取締役に就任。
<文/青柳舞子 MC/三好彩子 画像協力/アートマック>