造花 パープルカラーのバラのボックスアレンジ

精緻な美しさとCT触媒加工で人気!230余年の歴史を持つ手芸屋がアレンジする話題のシルクフラワー。

2024/05/21

近年、お部屋のインテリアからショップのディスプレイやオフィスの飾り、ブライダルシーンまで広く活用されているシルクフラワー。そんなシルクフラワーのアレンジメントの企画、製造、インターネットなどを通じた販売を行うのが、老舗手芸店の株式会社山久です。家庭用はもちろん、全国のホテル、病院、介護施設、寺院、商業施設などの業務用需要にも対応し、幅広い商品ラインナップを展開しています。今回編集長アッキーこと坂口明子が特に注目したのは、「胡蝶蘭 5本立ち」と「パープルカラーのバラのボックスアレンジ」。9代目社長の高山有美子氏に、商品の特徴やこだわりについて取材陣が伺いました。

株式会社山久 代表取締役社長 高山有美子氏
株式会社山久 代表取締役社長 高山有美子氏

―御社がシルクフラワーを扱うようになられたきっかけは?

高山 弊社は埼玉県川越市で1793年(寛政5年)に糸屋として初代高山久兵衛が創業し、手芸問屋として取り扱う品の幅を広げてきました。そして30年前ほど前に父が、さらに幅を広げようということでアメリカのホビーショーに見学をしに行った際、現地の手芸屋さんが造花も一緒に扱っているのを見て、造花と手芸材料の相性の良さに着目したのがシルクフラワーを扱うようになったきっかけです。
アメリカではスクラップブックなどのグルーガンなどで手芸材料を接着して作る手芸が盛んですが、その手芸材料の一つに造花が使われていてとても素敵だったそうで、これはぜひやりたいということで弊社でも始めました。以来、手芸屋という弊社の特質を活かしながらシルクフラワーを取り扱っています。

―造花もしくはシルクフラワーの分野では年々技術が進化しているのでしょうか?

高山 一般的には造花というとビニール製でペラペラというようなイメージもあるかもしれませんが、今はけっこう精緻に作られているものが多いと思います。例えば、植物の茎をよく見ると薄く細かい産毛のようなものが生えていますが、商品によってはその辺りまで細やかに再現されているものも。シルクフラワーの製造が盛んな中国では、日本の生鮮市場にある生花を見本にして、茎の職人、花の職人、葉っぱの職人というように分業で作り上げているようです。

ただ、造花全体で見れば、さまざまなランクがあります。上の方になるとかなり精緻な作り方をしています。精緻なものになればなるほど最終的に価格も上がってしまうので、弊社では全て精緻なものだけを使用するというよりは、メインはよりリアルな花を、サブは彩りを持たせる役割としての花を使用するというように組み合わせ、適材適所のアレンジをして商品へと仕上げています。

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生花のようにイキイキとした向日葵のシルクフラワー。
花の中央の部分まで細かく再現されている。

―どのような用途でお求めになるお客様が多いですか?

高山 やはりシルクフラワーは生花と違い長く楽しめる、手入れ不要で飾れるというところが特徴ですので、個人のお客様だと「ずっときれいなお花がほしい」という方にご好評をいただいています。通年利用できるお供え用の花束も人気です。また、飲食店様や病院様などでは、生花が置けないケースもあるので、そのような場合にもご利用いただいています。ギフト需要も多く、特に胡蝶蘭シリーズの商品は基本的にギフトで、開店祝い、開院祝い、退職される方などへのお祝いとしてご購入いただくことがほとんどです。

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人気の胡蝶蘭シリーズ。

高山 お花以外で人気なのは、七夕向けの笹や神棚用のお榊。仏花のように通年の需要があるものもあれば、雛祭り、お花見、ハロウィン、クリスマスなど四季折々のイベントに伴った需要もあります。

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室内用にアレンジした笹竹と神棚用のお榊。
枯れない・傷まない・葉が落ちないので面倒なお手入れは不要。

―「胡蝶蘭 5本立ち」について、御社独自のこだわりを教えていただけますか?

高山 胡蝶蘭は特に会社様への贈り物としてご購入される場合が多いので、飾ったときに見栄えがよいもの、豪華なものにしようということで、花に関しましては色味も含めて特注で作り、鉢は直接窯元から仕入れた常滑産の陶器を使用しています。また、本物に見えるように茎に支柱をつけて、それをワイヤーで留めて…、と丁寧にアレンジして商品へと仕上げています。

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葉脈まで再現した厚みのある葉を手作業で取り付け。
丁寧に作り込むことが生花に劣らない見栄えのよさにつながる。
写真(下)は定番カラー、ホワイトオーキッドの胡蝶蘭。

―見た目はもちろんですが、お求めやすいお値段も魅力的ですね。

高山 それはやはり外注ではなく、弊社で商品を作っていることによる部分が大きいと思います。弊社にはデザインから考えて形にするアレンジャーが7名ほどいて、専業で仕事をしています。複数のシルクフラワーや鉢やカゴなどの器を組み合わせてフラワーアレンジメントを制作しています。

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複数のシルクフラワーを組み合わせたり器にアレンジする様子は、まるで花屋さんのよう。

―「パープルカラーのバラのボックスアレンジ」について、ご紹介いただけますか?

高山 こちらはお客様からの「通年で飾れるものがいい」というリクエストにお応えして作ったもので、弊社の倉庫に3,000種くらいシルクフラワーがあるなかから、いろいろな花を組み合わせて季節を選ばないアレンジを目指しました。2020年の発売以来、人気の商品です。豪華でありながらも、部屋になじみやすい優しい色合いが魅力です。自宅のお部屋に飾っていただくのももちろんですが、敬老の日などのギフトとしてもおすすめです。

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近年トレンドのくすみカラーを思わせる絶妙な色合い。
応接間やリビングはもちろん、キッチンやランドリールームの一角など、場所を選ばず飾ることができる。

―シルクフラワーはどのようにお手入れすればよいですか?

高山 一応、弊社ではどの商品もCT触媒という汚れを付きにくくする加工を施していますので、1年ぐらいはそのままでも問題ないかと思います。「胡蝶蘭 5本立ち」は基本的には透明のフィルムでラッピングしておりますので、そのまま飾っていただきましても花を見て楽します。ですので、ラッピングにホコリが溜まったら拭いてください。袋を外した場合は、花や葉の表面の埃をはらっていただければ大丈夫です。

ギフト用ラッピング。
ボリューム感のあるリボンがいっそう豪華に見せてくれる。

―CT触媒について教えていただけますか?

高山 CT触媒は消臭・抗菌・防汚・空気清浄の効果がありまして、光触媒とは違い、光が当たらない場所でも触媒の効果が発揮されるのが特徴です。そのため、この加工を施した造花は日の当たらない場所でも気にせず飾っていただけます。弊社ならではの付加価値を付けたうえで提供しようという考えで、CT触媒を導入しました。せっかくシルクフラワーを飾っていただくのであれば、見て美しいことに加えて、何か利点をプラスすることでお客様にお喜びいただけたらと思っています。

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ショップでは「CT触媒リキッドスプレーボトル」も販売。
車の中やお部屋の防臭などに便利。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

高山 弊社の経営理念は「手づくりの楽しさ、あたたかさを伝え、くらしに彩りを届ける」です。そのため特に、手作りをする機会が少ない最近の子供たちに、手作りの体験をしてもらいたいと思っています。また、川越で創業して江戸時代からずっと今までお仕事をやらせていただいているのは、皆様あってのこと。やはり何かできることがあれば実践して、地域にも貢献したいという思いで活動しております。

そして引き続きではありますが、さまざまな生活のシーンをイメージしながら、暮らしを彩るアレンジのラインナップを広げていけたらと思います。具体的には、現在は棚とかテーブルに飾るお花が多いのですが、もう少しグリーン系のものを増やしていきたいです。

また、今の時代はマンションにお住まいの方も多いので、マンションのお部屋に合うような、小さめでも存在感があって空間が華やぐようなアレンジを考えています。

さまざまなライフスタイルやシチュエーションに寄り添うようなバリエーションを増やしていければ幸いです。

―今後がますます楽しみです。素晴らしいお話をありがとうございました!

胡蝶蘭 5本立ち

「胡蝶蘭 5本立ち」
価格:¥9,900(税込、送料込)
店名:シルクフラワーの山久
メール:silk-f@yama9.com(9:30~16:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/yamakyu/0811-2039/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/yamakyu/

造花 パープルカラーのバラのボックスアレンジ

「造花 パープルカラーのバラのボックスアレンジ」
価格:¥5,500(税込、送料込)
店名:シルクフラワーの山久
メール:silk-f@yama9.com(9:30~16:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/yamakyu/2009-9549/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/yamakyu/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
高山有美子(株式会社山久 代表取締役社長)

1985年埼玉県生まれ。IT企業に入社し、4年半の修業期間を経て2014年に株式会社山久へ入社。2018年に同社代表取締役社長に就任。地元川越のまちづくり活動にも注力している。

<文/Takako.H MC/三好彩子 画像協力/山久>

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