みなさま、こんにちは。インナービューティープランナーの峰村咲子です。
京都にてお出汁を活用したお料理教室や外国人向けの和食レッスンを開催しています。
発酵食品 京都府 松田老舗の『大徳寺納豆』
大徳寺納豆というものを聞いたことはありますか? これは寺納豆・浜納豆とも呼ばれるものですが、普通の納豆とは違い粘りは一切ありません。味は醤油や味噌をつめたような濃い味で、お寺での精進料理などによく使われていました。そのまま口にすると少々クセのある味にびっくりするかもしれません。でもこれがだんだんとはまっていきます。
中国の豆鼓(トウチ)という黒豆を発酵させた調味料に似ており、実際の起源はこの豆鼓のある中国より伝えられたといわれています。大徳寺納豆は煮大豆を塩水と麹菌で発酵させ乾燥させた発酵食品で、普段の料理にはもちろんのこと胃腸の消化機能が落ちているときに1粒口にするのもおすすめです。
今回はれんこんのはさみ焼きをご紹介しますが、普段の炒め物に加えたり煮物や汁物に溶かし込んでもおいしいですよ。また、豆鼓の使い方と同じように麻婆豆腐や肉みそを作ってみてもコクのある一品に仕上がります。
最初はクセがあってうまく使えるかな? と思うかもしれませんが、小粒でどんな料理にも取り入れやすいのでとても便利な発酵食品です。
「大徳寺納豆」を活用したレシピ『れんこんの豆腐はさみ焼き』
<材料> 2~3名分
れんこん(薄切りで16~18枚)・・・1節
豆腐(水切りをする)・・・1/2丁(150~200g)
大徳寺納豆(細かく刻む)・・・10g(10粒くらい)
片栗粉・・・小さじ1
水溶き片栗粉・・・大さじ2
かいわれ大根・・・適量
A
・醤油・・・大さじ1
・てんさい糖・・・大さじ1
・酢・・・大さじ1
<作り方>
① れんこんは水にさらし、しっかり水気を取って片栗粉(分量外)をまぶす。
② 豆腐、大徳寺納豆、片栗粉を混ぜ合わせて、れんこんにはさむ。※タネはれんこんの穴にまでしっかり詰める
③ フライパンに油をひき、両面を焼いたらA加えて絡める。
④ 器に盛りつけ、かいわれ大根をトッピングする。
れんこんにはビタミンCや食物繊維、カリウムが豊富に含まれています。豆腐のたんぱく質や大徳寺納豆の発酵菌と合わせることにより整腸作用や美肌効果が期待できますね。
れんこんを切って片栗粉をまぶし、豆腐をはさんで焼くだけの簡単レシピ。豆腐のタネに刻んだきのこなどをいれてもおいしいですし、タネが余ったら丸めて豆腐ハンバーグにするのもおすすめです。
【おすすめの大徳寺納豆】
『大徳寺納豆』/京都・大徳寺 松田老舗
https://matsudashinise.com/
京都は大徳寺前にお店を構えて創業100年にもなる老舗昆布屋さんです。大徳寺納豆のほかにも、天然の出汁昆布やおぼろ昆布・佃煮など豊富にそろっています。
【器】
書道にまつわる作品を主に作っておられる奥谷隆央さんという陶芸家さんの作品です。今回の平皿は私の使用しているサロンのオーナーさんがお願いして作っていただいたものだそうです。淡いブルーが柔らかい印象を与え、茶色になりがちなお料理をおしゃれに引き立たせてくれます。