中村藤𠮷本店の『生茶ゼリイ』と艸田正樹さんのグラス

中村藤𠮷本店の『生茶ゼリイ』と艸田正樹さんのグラス

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こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、京都の茶所・宇治に本店を構える中村藤𠮷本店の『生茶ゼリイ(抹茶)』です。安政元年創業の茶商の老舗が作る、みずみずしく涼しげな抹茶ゼリーに魅かれてお取り寄せしました。

人気の抹茶スイーツのひとつが今回の『生茶ゼリイ』

創業は安政元年(1854年)、初代・中村藤𠮷さんが、茶商として商いを始めました。以来、代を引き継いだ当主はその名前を踏襲し改名をされているとのこと。家訓の「茶煙永日香」は勝海舟から賜ったもの、大正天皇、昭和天皇への御茶の献上、宇治本店と平等院店の建物が重要文化的景観に指定されているなど、深い歴史とともに高い格式を感じます。
先の2店の風情ある外観と内観のモダンさは、一見の価値のある素敵な様相なので、京都へ行く際に足を延ばしたくなりました。お茶の名店ですが、お茶を使ったスイーツも好評で、カフェでいただくことができるそうです。

人気の抹茶スイーツのひとつが今回の『生茶ゼリイ』。ほうじ茶もありますが、今回は抹茶を選びました。抹茶、小豆、白玉団子の組み合わせで、和菓子のように見えますが、実は洋生菓子です。
抹茶ゼリーは我が家の夏の定番でたくさん口にしてきましたが、こんなにも抹茶の風味がしっかり味わえるゼリーは初めてでした。抹茶のコクと特有のやわらかい苦みのある深い味。甘さが控えめなので、抹茶の風味がストレートに楽しめます。そこに合わせたあんこの甘さが、とてもおいしいバランス。こちらのゼリーは、食感がトロッとしていて、のどをスルっと通ります。そののど越しがまたおいしい。白玉もきちんとモチっとしていて柔らかく、つきたてのお餅のよう。
上品で濃厚な抹茶の味を楽しめるのは、160年以上にわたりお茶一筋でやってきた茶商だからこそでしょう。暑い夏、涼しさを誘うお菓子は、来客へのおもてなしにもおすすめ。見た目、味、食感とどれをとっても満足感の得られる一品です。

見た目、味、食感とどれをとっても満足感の得られる一品です

今回の器は、艸田正樹さんのガラスのグラスで、15 年以上前に購入しました。以前、艸田さんが我が家に近い海辺の町にお宅があり、ご縁があって仲良くさせてもらっていて、金沢に工房をかまえた時もおじゃまし、個展にもよく足を運んでいました。
持っていたのは、大きな鉢から小さなおちょこまで、大小たくさん。底面のシャープなカットと カップ部分のやわらかなモダンさが当時はとても好きで集めていました。残念ながら震災で多くの器を割れてしまいましたが、このグラスだけは奇跡的に残っていました。15 年以上経っているのに、ガラスの透明感はきれいなままです。直径9cm、高さは 7.5cm の大きさは、飲み物だけでなく、あんみつやコンポート、オリーブやチーズなどを入れる器としても調度良いので、大切に使っています。

<気になる和菓子>

生茶ゼリイ(抹茶)

価格:
2,550円/6ヶ入(税込、送料別)
賞味期限:

出荷日から冷蔵で4日

店名:
中村藤𠮷本店
住所:
京都府宇治市宇治壱番10番地
電話:
0120-137-555
FAX:
0120-15-8000
営業時間:
10:00~18:00
定休日:
日曜

紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報になります。

<撮影/山川修一(扶桑社)、取材・文/田中ゆう子(扶桑社)>

飛田 和緒

飛田 和緒

料理家

家庭料理や保存食などを中心に、日々の食卓で楽しめる料理をつくり続けている。テレビ、雑誌での活躍するほか、年間数冊の書籍を上梓。第1回料理本大賞受賞の『常備菜』(主婦と生活社刊)のほか、ロングセラーの『[新版』私の保存食手帖』(扶桑社刊)など、著書はおよそ100冊に上る、ほか共著も多数。

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