大麦は地球を救う!?
地元産の大麦を使ったダクワーズ
生活習慣病予防が期待されている大麦を、注目される前から商品化している「大麦工房ロア」。栃木県のローカルなケーキ屋さんが、大麦を使ったお菓子を開発するに至った経緯と大麦にかける思いを社長の浅沼誠司さんにお聞きしました。
――― 貴社の主力商品、大麦ダクワーズという商品の開発した時の背景をおうかがいします。
浅沼誠司社長(以下、浅沼):開発したのが1997年11月なので、ちょうど20年前になります。当時、弊社は足利市内でケーキ屋を3店舗ほど経営していました。裏の工場で作った生のケーキをお店で売るというシンプルなケーキ屋さんでしたが、もっと日持ちがして地元の土産物になるようなお菓子を開発したいと思うようになりました。
その頃の足利市から東京へ向かう電車の窓から見える5月頃の大麦畑がきれいだったんですよ。大麦は小麦に比べると非常にマイナーな素材です。当時の私も、電車の風景を見てこれは何だろうと思いました。調べてみて、あの畑が大麦畑で、栃木県は日本一の大麦の生産地だと知りました。そこで大麦でお菓子を開発できないかなと考えたのが、この大麦ダクワーズのはじまりです。