世代を超えて愛される味!オカベの「カルちゃんアーモンド小魚」で、おいしく手軽にカルシウム補給

2025/07/17

今回、編集長アッキーが注目したのは、甘辛い小魚と香ばしいアーモンドの組み合わせの「カルちゃんアーモンド小魚」です。学校給食で親しんだ方も多いのではないでしょうか。子どもたちのカルシウム不足をなくしたいという想いから生まれたこの商品。おやつやおつまみとして世代を超えて愛され続けています。製造販売している株式会社オカベ代表取締役社長の岡部光伸氏に、取材陣が商品の誕生秘話や事業にかける思いを伺いました。

株式会社オカベ 代表取締役社長の岡部光伸氏

―はじめに御社の沿革について教えてください。

岡部 オカベは、水産物の加工を中心とする食品メーカーのリーディングカンパニーです。1974年2月愛媛県伊予市にて創業して以来、今では株式会社オカベのほか、株式会社セトクィーン、株式会社宇和海、株式会社伊予乃国、Thai Okabe Promotion Co.,Ltd.のグループ5社となっています。

―社長は家業を継がれる前、東京の醸造会社でキャリアをスタートされたのですね。 

岡部 はい。大学卒業後は、首都である東京で仕事を学びたいという思いがありました。せっかくなら食品に携わる製造業がいいと考え、当時、東京に本社があった宮坂醸造株式会社に就職しました。そこでは企画開発や営業、製造などさまざまな部署で4年ほど経験を積みました。お味噌汁の具材などに使われるフリーズドライ食品の担当として、技術的な知識を学びながら、お客様に商品を提案する日々でした。

―前職での企画開発のご経験は、現在の事業にどのように活かされていますか?

岡部 「これから売れる商品を開発する」という視点が、今に活きていると感じます。すでに流行っている商品を真似しても、市場に出す頃にはブームが過ぎてしまい、価格競争に巻き込まれるだけです。ですから、常に半年後、1年後を見据えて開発を進めなければなりません。そのためには、卓上でトレンドを分析するのではなく、お客様の生の声を直接聞くことが不可欠だと考えています。私たちも定期的にお客様の元へ足を運び、直接対話する中で次の商品のヒントを得ています。

―ECサイトでの直販も、お客様の声を聞くための取り組みなのでしょうか?

岡部 その通りです。これまではBtoBが中心で、最終的に商品を召し上がる消費者の方々と直接つながる機会がありませんでした。しかし、ものづくりをするメーカーとして本当にいい商品を開発するためには、最終的に商品を召し上がるお客様の声を直接聞くことが欠かせないと考えたのです。そこで、関連会社を通じてECサイトでの直販を約6年前に始めました。開発責任者がネット部門の責任者も兼任し、お客様からいただいたご意見をスピーディーに商品開発へ反映できる体制を整えています。

大人にとっても懐かしい「給食の味」。個包装なので持ち歩きのおやつとしてもぴったり。

―今回ご紹介いただく「カルちゃんアーモンド小魚」は、どのようにして生まれたのでしょうか。

岡部 昭和50年代の初頭、学校給食のあいだでは、子どもたちのカルシウム不足が深刻な問題になっていました。給食で魚を出しても、残してしまう子が多い。そこで、どうすればおいしく魚を食べてもらえるかを考え、小さなお魚に甘い味付けを施すというアイデアから始まりました。成長期の子どもたちに、おやつのような感覚で、意識せずともカルシウムを摂ってもらいたいという思いが開発の原点です。

さらに、栄養バランスを考えてアーモンドをミックスすることで、現在の商品が誕生しました。昔はクラス全員分が大きな袋に入っていましたが、今は手軽に食べられる個包装になっています。当時、給食でこの商品を食べていた子どもたちが今では親世代になり、「自分の子どもにも食べさせたい」と購入してくださっているようです。世代を超えて愛してくださっているのは、本当にうれしいことです。

―手軽にカルシウムが摂れるのは大人にとっても魅力的です。

岡部 そうですね。日本人は慢性的にカルシウムが不足していると言われています。特に女性は骨の健康が気になりますよね。食生活が肉中心になりがちで、魚を食べる機会が減っている現代人にとって、「小魚を食べればカルシウムが摂れる」というイメージは強いと思います。ご家族皆様の健康習慣のために、ぜひ取り入れていただきたいですね。おやつやおつまみとして、毎日少しずつでも手軽に取り入れていただけることが、この商品の変わらない価値なのだと思います。

徹底した衛生管理・品質管理によって、「安心」「安全」な商品をお届け。

―海外にも日本の味を届けられていると伺いました。

岡部 はい。韓国、台湾、香港、タイ、インドネシア、マレーシアなど、主に箸を使う文化のある国や地域に輸出しています。日本で売れている商品を紹介してほしいという要望が多く、年々売上は伸びています。輸出で重要なのは、品質の証明です。いくらおいしい商品でも、どういう環境で作られているかが分からないと信頼していただけません。そのため、弊社では4年ほど前に食品安全の国際規格である「FSSC22000(Food Safety System Certification)」を取得しました。この認証があることで、海外のバイヤーとも対等に取引を進めることができます。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

岡部 国内では人口減少が進むため、海外での売上比率を3割以上に伸ばしていくことが当面の目標です。また、今後は水産加工品だけに頼るのではなく、ナッツや大豆ミートといった農産物も活用していきたいと考えています。直近では、大豆から作られた高タンパクで低糖質のおつまみ「だいたいお肉」を発売しました。「健康・安全・安心・おいしい」というキーワードを軸に、食品全般で皆様に貢献できる商品を開発していきます。時代の変化に柔軟に対応しながら、これからもお客様に喜んでいただけるものづくりを続けていきます。

―貴重なお話をありがとうございました!

「カルちゃんアーモンド小魚」(6g×30袋)
価格:¥1,400(税込)
店名:ふるさと逸品 伊予乃国
電話:089-982-1492(09:00~16:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/chinmi-ehime/307034-30/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/chinmi-ehime/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

岡部光伸(株式会社オカベ 代表取締役社長)
1965年愛媛県生まれ。大学を卒業後は4年間食品メーカーで商品企画、製造、営業などに従事。その後、1991年に株式会社オカベに入社。2005年に同社代表取締役社長に就任。国内トップクラスのシェアを誇る小魚加工事業を牽引しつつ、海外展開や健康を軸とした新商品の開発に取り組む。愛媛県食品産業協議会理事も務め、食品産業の発展にも貢献している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/オカベ>

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter