久米島の恵みが詰まったこだわりの1本!絶妙なバランスで生み出された泡盛リキュール「沖縄塩檸檬」

2025/07/11

今回、編集長のアッキーが注目したのは、シークヮーサーと琉球泡盛、日本酒の絶妙なバランスにより誕生した「沖縄塩檸檬」。さっぱりとした飲み口でありながら、果汁感も堪能できるリキュールです。手がけたのは久米島で代々酒造りを続けている株式会社久米島の久米仙。取材スタッフが代表取締役社長の島袋正也氏にお話を伺いました。

株式会社久米島の久米仙 代表取締役社長の島袋 正也氏

―株式会社久米島の久米仙の歴史を教えていただけますか?

島袋 仲里酒造という名前で1949年に祖父が創業しました。祖父から父に引き継がれ、現在は私が3代目です。創業当時は久米島内でのみ泡盛を製造・消費していましたが、父の代である1970年頃から販路を拡大して島外にも販売するようになりました。

販路を拡大したあとも代理店制度を徹底しているため、店舗での直接販売は行っていません。我々はお酒を造るプロなので、それなら販売するのは販売のプロにお任せしようかなと。また、創業当時から地元沖縄産の原料を使用すること、受け継がれてきた製法を守り続けることを心がけています。

私自身はと言うと、小学生の頃から父親の背中を見て育ちました。小学2年生頃から父親の仕事のお手伝いをしていたんです。仕事が終わってから眠気と戦いながら宿題をする生活でした。宿題を教えてくれたり、ご飯を一緒に食べたりと父親と過ごす時間は多かったです。

―オンラインショップに注力されるようになったのはいつ頃ですか?

島袋 オンラインに力を入れ始めたのはコロナ禍以降です。沖縄もコロナの影響が大きく、空港もお土産店も人がおらずガラガラでした。新しい販路を探す必要がある中で、地方のお酒やお米などをネットで注文される方が多いと感じたこともあり、弊社も観光産業減少を機にオンラインショップを強化しました。

甘みを引き立てる塩がポイント。すっきりとした果汁感が爽やかで飲みやすい。

―今回ご紹介する「沖縄塩檸檬」が誕生した流れを教えてください。

島袋 他社と差別化をするために塩を入れようと考えました。商品開発には1年半かかっています。私はもっと早く完成すると思っていたんですけどね(笑)。甘み・渋み・苦みのバランスを取るための塩加減がとても難しかったです。最初に作った試作品は塩分が海水の濃度を超えてしまったんです(笑)。かなり試行錯誤を繰り返しました。

結果的にシークヮーサーに久米島の塩、隠し味に日本酒を加えたこだわりの詰まったバランスのいい泡盛リキュールを完成させることができました。塩を加えることでシークヮーサー特有のえぐみを抑えられ、飲みやすくなっています。

塩を入れることで他社との差別化を実現。試作を繰り返し上質なバランスに辿り着いた。

―ラベルのデザインにもこだわりが感じられます。

島袋 ラベルも他社との差別化を図るためにこだわりました。シークヮーサーという文字数をラベルに取り入れてしまうと、どうしても差別化が難しくて。シークヮーサーを別な言い方ができないかなと考えるところから始めました。「沖縄塩檸檬」と命名することで、沖縄らしさを強調しながら、差別化にも成功できたと思います。ちなみにシークヮーサーの和名は「ヒラミレモン」と言います。

―実際に飲まれたお客様からはどのようなお声が多いですか?

島袋 特に女性のお客様から高い評価をいただいていると実感しています。「飲みやすい」や「さっぱりしている」といったお声も多くいただきます。「あまりにも飲みやすくて気づいたら飲みきっていた」と話される方もいました。女性にも飲みやすい味わいを意識して商品開発をしていたので、そのようなお声をいただけたのは嬉しいです。実際にお飲みいただいたお客様のお声を聞くと、塩を入れたのが良かったのかなと。私自身も飲んでみて、渋みがなくすっきりしているなと感じました。

ボトルのデザインでも沖縄らしさを演出。こだわりの詰まった1本。

―「沖縄塩檸檬」をアレンジするならどのような飲み方がおすすめですか?

島袋 オーソドックスにロックで飲んでいただくのが一番おいしいと思います。あえてアレンジをご提案するのであれば、ストレートもしくは炭酸割りです。さっぱりとした飲み口になるので、夏の飲み物にもぴったりです。泡盛などほかの飲み物と合わせて飲んでもおいしいですよ。「沖縄塩檸檬」は香りも良いので、ドリンクの香り付けにするのもおすすめです。

まずはオーソドックスなロックでの飲み方がおすすめ。さっぱりしているので、さまざまなアレンジを楽しめる。

―今後のご展望があれば教えていただけますか?

島袋 久米島、そして沖縄を象徴するブランドとして立ち位置をより強固なものにしたいです。まずは国内市場に注力し、将来的には海外輸出市場へ再びチャレンジしようと思います。あと27年ほどで久米島の久米仙は創業100周年を迎えます。それに向けて長期的なブランディングも考えていきたいと思います。

近年、お酒離れが加速していますがアルコールに対してのイメージをもう一度見直すきっかけ作りになれたらいいなとも考えます。お酒を飲みながら楽しい時間を過ごすのがひとつのコミュニケーションの場として見直され、その場所で飲んでもらえるお酒を造り続けたいです。

インターネットでは欲しいものがすぐに買える時代です。出せば売れる時代が終わり、消費者の方々に選ばれる時代に変わってきています。その中で選ばれるようなお酒、例えば「沖縄と言えば久米島の久米仙」「泡盛と言えば久米島の久米仙」と、そう言われることを夢見て頑張っています。

―「沖縄塩檸檬」が誕生したエピソードや未来のご展望まで、素敵なお話をありがとうございました。

「沖縄塩檸檬10度 720ml(シークヮーサーリキュール)」
価格:¥ 2,299(税込)
店名:久米島の久米仙
電話:098-985-2276(10:00〜16:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.k-kumesen.biz/collections/liqueur/products/%E6%B2%96%E7%B8%84%E5%A1%A9%E6%AA%B8%E6%AA%AC
オンラインショップ:https://shop.k-kumesen.biz/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

島袋 正也(株式会社久米島の久米仙 代表取締役社長)
沖縄県出身。1966年生まれ。1989年に合資会社仲里酒造へ入社。同年に株式会社岩田屋への出向を経て、1991年合資会社仲里酒造営業本部統括部長に就任。1995年に株式会社久米島の久米仙取締役常務、2003年には取締役専務を務めたのち、2012年株式会社久米島の久米仙代表取締役社長に就任。

<文・撮影/坂根結城 MC/田中香花 画像協力/久米島の久米仙>

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