ていねいに作られた、秋田の名産・稲庭うどんがお得に!「訳あり 稲庭うどん 徳用切り落とし麺3種セット」

2025/06/10

なめらかな食感にファンが多い、秋田県の「稲庭うどん」。今回、編集長のアッキーが気になったのは、稲庭うどんがお得に食べられる「訳あり 稲庭うどん 徳用切り落とし麺3種セット」です。製造・販売をする株式会社無限堂 代表取締役社長の阿部勇太氏に取材陣がお話を伺いました。

株式会社無限堂 代表取締役社長の阿部勇太氏

―創業の経緯をお聞かせください。

阿部 今から40年程前に、私の義理の父が創業しました。私は創業者の長女と結婚して、2代目社長に就任しました。先代の社長(現在の会長)は、大学を卒業して食品商社で働いた後、故郷の秋田に戻り、「秋田の名産の稲庭うどんを、もっと全国の方に召し上っていただきたい」と考え、稲庭うどんを製造・販売する株式会社無限堂を創業したと聞いています。

―阿部社長は、銀行員からの転身ですね。

阿部 そうですね。まさか自分がうどんの製造・販売の会社を継ぐとは思っていませんでした。私は関東地方で生まれ育ちましたが、秋田は結婚するまで行ったことがありませんでした。ただ、今の会長から、「もし、興味があれば」と声をかけられ、半年ぐらい悩んだ末に「やってみよう」と、2代目社長になりました。

その後、MBAを取得しました。そのまま活かせるというわけではありませんが、経営の知識を勉強したほうがいいのかなと思い、チャレンジしました。異業種からの転身でしたし、自分自身をレベルアップさせるために、学びの場に身を置いたほうがいいのではないかと思ったのがきっかけです。

稲庭うどんのおいしさは、なめらかな食感としっかりしたコシ。日本三大うどんの一つとして、全国の方々に食べられている。

―現在の事業内容は?

阿部 創業時は、お中元・お歳暮などのギフトがメインでした。今でも、それらの売上は大きな比率を占めていますが、最近はお中元・お歳暮を贈らない人が増えるなど、市場は縮小しています。ですので、そちらは維持しながら、業務用として、レストランや居酒屋に使っていただいたり、楽天やAmazonなどのネットで販売したりと、色々な販売のルートを掘り起こしてきました。また、海外向けの販売にも、ここ数年特に力を入れています。さらに、飲食店も経営していて、秋田市内に3店舗あります。これも当社の中で大きな柱になっており、稲庭うどんだけでなく、秋田の郷土料理や創作和食も食べられますので、県内はもちろん県外のお客様からも好評です。

秋田市内に3店舗の飲食店も経営している。稲庭うどんはもちろん、秋田の旬の味覚や地酒も楽しめる。

冷凍稲庭うどん、さらにお惣菜も製造・販売されているようですね?

阿部 15年くらい前、「これからは乾麺を売っているだけでは、厳しいのではないか」と思い、次の一手を考えていました。それが、冷凍の稲庭うどんの製造・販売です。弊社も飲食店をしているのでわかりますが、飲食店の方々は慢性的な人手不足でオペレーションをどう簡便にするかということに、頭を悩ませています。そういった状況を解消するために、「アルバイトさんが簡単に出せる商品があったらいいのではないか」と考え、冷凍うどんにつながりました。そして、自社で冷凍工場を新設しました。その後、色々な取引先の方々と商談している中で、「うどんだけでは限界がある」「秋田は加工食品を作る工場が少ない」というような話になり、2年半くらい前に、惣菜の工場も新設しました。今は惣菜の製造・販売もしています。

冷凍稲庭うどんは、電子レンジで調理可能。地元の鶏肉や牛肉が入っている商品もあり、便利でおいしいと人気。

―スーパーで見かける冷凍の稲庭風うどんとは、違いがありますか?

阿部 稲庭うどんと名乗れるのは、秋田県内で製造されていること、独自の製法を守っていることなど、決まりがあります。スーパーなどで売っている大手メーカーさんの冷凍うどんは、稲庭うどんの太さや食感に似せたもので、稲庭うどんではありません。弊社のものは、しっかりと稲庭うどんと名乗れる麺を、自社工場で製造して冷凍加工しています。また、大手メーカーさんは機械で作っていますが、稲庭うどんは乾麺にするまでの工程は、ほぼ手作業ですので、そこも大きな違いです。

―稲庭うどんのこだわりは?

阿部 やはり、手作業ですね。だからこその、なめらかな食感とコシのある稲庭うどんになります。他の麺に比べると、値段がやや高いと感じられている方もいるかもしれませんが、それは人の手を介する工程が多いからで、手間とコストがかかるんです。機械でやることもできますが、それでは他のうどんと同じになってしまう。今やってる作業は、稲庭うどんが生まれた頃から、行っている作業とほぼ同じです。さらに、もっとさかのぼれば、麺は遠い昔に中国から日本に伝わってきたのですが、稲庭うどんは、その時とほぼ同じ作り方を今も採用していると言われています。ですから、稲庭うどんの特徴を際立たせるためには、手作業を守り続ける必要があるのかなと思っています。また、「秋田の文化」でもあるので、継承していくことが大切だと考えています。

稲庭うどんといえば、生地を2本の棒にあやがけしていく、「手綯い(てない)」という作業が有名。
コシが強くなる、重要な工程。繊細な技術なので、「人の手」でないとできない。

―今回ご紹介する「訳あり 稲庭うどん 徳用切り落とし麺3種セット」は、どのような商品ですか? 

阿部 「徳用切り落とし麺」とついていますが、いわゆる正規の麺と食感やコシは変わりません。正規の麺の長さは約25cmなのですが、製麺の都合上どうしても短い部分が出てしまいます。それをお得用として、お客様にお手頃な価格で提供させていただいています。さらに、国産小麦3種類を使った麺のセットですので、それぞれの小麦による食感や風味の違いを食べ比べて、楽しんでいただけます。1パックに麺500gでたっぷり食べられますし、一度に食べきれない時のために、保存に便利なチャックがついたパッケージになっています。稲庭うどんのファンの方はもちろん、知っているけど食べたことがない、気になるけどちょっと値段的に高いからなかなか手が出なかったという、初めての方々にも、手に取りやすいものだと思います。

麺3種の中で、食べやすいスタンダードな稲庭うどん。自宅用として、一番人気がある。

国産小麦「麺ノ鄙歌」を使用。通常は使用しない外皮なども製粉し、ミネラルなどの栄養価が高いのが特徴。

北海道産小麦「ゆめ飛龍」を使用した最上位の麺。無限堂が経営する飲食店でも提供されている。

―一番おいしい、稲庭うどんの食べ方は?

阿部 やっぱり一番はザルうどんですね。ポイントは、茹でた麺を氷水でしっかり締めることです。こうすると、食感が際立ちます。

でも、食べ方は人それぞれ自由ですし、逆にいろいろな形で食べられることが、この先の可能性につながるのかなと思っています。例えば我が家では子どもたちが、パスタで使うジェノベーゼソースをつけて食べています。私も食べますが、おいしいんです。スタンダードなザルうどんはベースですが、洋風ソースと和えるなど、おいしい食べ方を提案していきたいです。

よくお客様や取引先の方から、「実は麺はあまり好きではないけれど、稲庭うどんだけは食べる」というようなお声もいただきます。また、取引先の方で、仕事で取り扱っているうちに個人的にファンになっていただいて、「おいしいので、自分でも買っています」というお褒めの言葉をいただくことも。すごく貴重ですし、ありがたいです。

生地をしっかり伸ばして、乾燥させる工程でも、職人の技が光る。
乾燥の具合を見ながら、生地の位置をこまめに調整するのも、人の手だからできること。

―今後の展望は?

阿部 先代の社長は輸出に精力的に取り組んでいましたが、コロナ禍で厳しい状態が続いたとき、新しい市場をもっと開拓しなければと思い、海外への輸出にさらに力を入れるようになりました。また、今後、日本国内の人口は、つまり胃袋ということですが、どんどん減っていくので、今のうちから稲庭うどんのファンを海外にも獲得しておきたいです。ピンチになってから始めても遅いので、海外展開はこれからも中長期的に取り組むべき課題だなと思っています。今は、アジア中心に、稲庭うどんとして主に日本食レストランに使っていただいています。

それから、私たちは、稲庭うどんの製造・販売、飲食店、冷凍食品、惣菜の工場と、色々なチャンネルを持っています。ライフスタイルの変化に伴い、これからは調理の簡便な商品がより求められるので、冷凍食品や惣菜にも力を入れていきたいと思っています。それぞれの強みを掛け合わせて、新しい商品にもチャレンジしたいです。例えば、飲食店の板前に味を調整してもらった新しい冷凍食品など、広げていければと思います。それから、秋田県は、豊富な野菜、肉、魚がありますが、加工できる工場が極端に少ないので、秋田の食材を活かした惣菜の新商品も作っていけたらと考えています。

もちろん、稲庭うどんの伝統を守ることも、非常に重要なので、引き続き頑張っていきたいです。そして、何より、弊社の社員のみんながすごく頑張ってくれているので、私もなんとかそれに応えたいと思っています。営業も、職人も、それを支えるバックオフィスのみんなも、飲食店のみんなも、熱心に仕事に取り組んでくれています。お客様からいい評価を受けると、私も嬉しいです。これからもいい評価を受けられるように、色々な仕組みを作りながら、会社を発展させていきたいです。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました!

「訳あり 稲庭うどん お徳用切り落とし麺3種セット」 (約15人前)
価格:¥3,159(税込)
店名:無限堂
電話:0120-30-3371 (00:00~00:00 土日祝日除く)※電話可能な時間を教えてください。
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.mugendo.shop/shopdetail/000000000204/
オンラインショップ:https://www.mugendo.shop

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

阿部 勇太(株式会社無限堂 代表取締役社長)
1985年生まれ。2007年に明治大学政治経済学部卒業後、みずほ銀行に入行。2014年に妻の父が創業した株式会社無限堂へ転職し、製造ラインや東京営業所での勤務を経験。2018年にはグロービス経営大学院にてMBAを取得。2023年に代表取締役社長就任。中長期的な目線で様々な取り組みを実施中。例を挙げると、稲庭うどんメーカーで初めてJFS-B規格(衛生管理に関する認証)を取得。また、輸出拡大にも取り組んでおり、積極的に現地を訪問している。

<文/大橋史子(ペンギン企画室) MC/藤井ちあき 画像協力/無限堂>

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