世界には、まだまだ日本では知られていない素敵なものがたくさんあります。今回、編集長アッキーこと坂口明子が注目したのはエストニア産の「生ハチミツ」。扱っているのは、世界の隠れた名品や逸品を探し出し、輸入販売している株式会社ラウダです。元々はカーオーディオメーカーだった同社を業界から一目置かれるECサイトへと導いた、代表取締役の宮井敦史氏にお話をお伺いしました。
世界で一番空気がキレイな国・北欧エストニアから、美と健康を愛する人のための「生ハチミツ」を
2024/07/18
株式会社ラウダ 代表取締役の宮井敦史氏
―大学卒業後は、大企業に入社されたとお伺いしました。
宮井 私は大阪出身で、大阪の大学を出て、2002年に新卒で日立のIT系の営業の配属になりました。大企業で安定していたのですが、会議に出ても、出席者が多く、3時間中5分しか喋らないというようなことが続き、自分がいる意味あるのかな?などと思っていました。そんな時に、ラウダの当時の社長に誘われ、2004年新卒2年目に転職しました。小さい会社で自分の力がそのまま成果に表れるのがいいなと、若かったこともあり、そう感じました。母には泣かれてしまいましたが(笑)、それが原動力にもなりました。
―もともと御社はカーオーディオのメーカーだったとか?
宮井 はい、カーオーディオ関連のアクセサリーメーカーで、当時は、家電量販店や大型カー用品店などに商品を卸していました。それを直接ネット販売したいということで、新規EC部門を私が立ち上げるために入社しました。当時は、まだAmazonも本しか売っていないような頃、楽天市場なども始まったばかりの時期で、かなり早い取り組みでした。
2006年にはカーオーディオ以外のものをということで、飲食店向けのハロゲン電球事業を始め、2009年には現在のメイン事業である輸入代理店ビジネスを立ち上げました。
現在のラウダのECサイト。日本のネット通販黎明期から立ち上げていた。
―すごく展開が早いですね。そこからは輸入業がメインに?
宮井 メーカーとして自分で作るのではなく、世界に色々ある良いものを売る方に徹しました。世界中を巡って、ヨーロッパのスマホアクセサリーなど、10カ国以上の代理店になりました。
ラウダが取り扱っている、スウェーデンブランドの「Holdit」シリーズ。
おしゃれなシリコン製スマホケースを見かけたことがある人も多いはず。
―ハチミツを扱うようになったきっかけは?
宮井 世界中の良いものを探す中で、ある時、東南アジアで健康食品のプレゼンを聞く機会がありました。残念ながら、その商品にはあまり惹かれなかったのですが、その中に入っているエストニアのハチミツが気になり、紹介していただくことにしました。サンプルを送ってもらい、実際に食べてみたところ、これまで食べていたハチミツとは全く違っていて、とてもおいしかったんです。
そこで、2016年にエストニアの会社との交渉を始め、2017年に販売をスタートしました。その後、コロナが流行していた時期に、マスコミでもハチミツの抗酸化作用が注目され、日本のユーザーにもその効用が注目されるようになりました。
エストニアのラタス首相(当時)と宮井氏。
本国でも有名なハチミツの輸入に国からも応援が。
―エストニアのハチミツの特長とは?
宮井 エストニアは「世界で一番空気がキレイな国」といわれています。つまり、大自然の国ということです。人口密度が低く、だいたい九州の2.5倍の土地に福岡市民が住んでいるくらいの密度のイメージです。
養蜂が非常に盛んで、農家が小規模に営んでいたり、個人が趣味でやっていたりします。そういった人たちと契約していただいて仕入れています。ですから、本物のオーガニックなハチミツということになります。
エストニア東部バンダイバー郊外に養蜂場をもち、
タリンで製造をしているマートさん(左)とサンダーさん(右)。
―ある意味、とてもワイルドですね。それが「生ハチミツ」ということですね。
宮井 巣から丸ごと持ってきたようなものだと思ってください。水飴などの添加物はいっさい入っていませんし、加熱処理もしていません。だから、栄養素や酵素が壊れていないんです。約190種類もの栄養素が入っていると言われています。
「生ハチミツ」は熱処理も添加物もなく、常温で保存が可能。
冬季は固まってしまうが、60度以下のお湯で温めればOK。
ちなみに、金属のスプーンを入れると成分が変わってしまうので、
すくう時は木製のものを使って。
―中でもヘザーハニーは大変貴重だとか?
宮井 「ハチミツのロールスロイス」とも呼ばれる本当に貴重なものです。ヘザーは寒い地域の花なので粘度が高く、採蜜が難しく加工もしづらいです。ですが、マヌカハニー同様、抗菌作用が大変高く、ポリフェノール、フラボノイド、各種ビタミンといった成分が豊富です。また、華やかなフローラルの香りが特徴です。イギリスでは、ウィスキーの香りに「ヘザー」という形容詞があるほど、良質な香りです。とても特徴的な味と香りですから、ぜひ一度体験していただきたいです。
ヘザーの花。薬用ハーブとして古くから用いられ、
そのハチミツは他のものと比較しても非常に豊富な栄養素を持っている。
―百花蜜タイプもありますね。
宮井 こちらはノーマルタイプで、同じくエストニアのさまざまな花からとったハチミツです。大自然の森から来ていますから、オーガニックで無農薬。季節によっても香りや味が違います。比較的おなじみの味に近く、人気があります。
農薬、肥料、抗生剤不使用の天然のハチミツ。
フレーバー入り生ハチミツも人気。
―エストニアの「生ハチミツ」は、どんな方におすすめですか?
宮井 美容と健康に関心のある方にはぜひおすすめしたいです。オリゴ糖が入っていますから、腸内環境を整える「腸活」の一助になりますし、ビタミンCや保湿効果もあるので、美肌サポートにもなります。美容に詳しい方がこだわっていらっしゃる成分が、全て入っていると言えます。
―食べ方のおすすめはありますか?
宮井 エストニアでは、ハチミツ自体を味わう文化があります。お茶やコーヒーと一緒に生キャラメルのような感覚でいただくと格別です。
もちろん、パンに塗ったりヨーグルトに入れても良いかと思いますし、お料理に入れても、カロリーは砂糖の約半分ですからダイエットされている方にもおすすめです。
また、歯磨きの後に舐めても。抗菌作用があるので、虫歯予防になります。これはもちろん、生ハチミツのみにしてください。水飴入りのものでは逆効果です。
―お口の清潔にもなるとは!「生ハチミツ」ならではですね。
宮井 生ハチミツを体験したことがない方には、ぜひ本当のおいしさをわかって欲しいです。従来のイメージとは全く違います。私自身、そうでしたから。一度購入されると、80%くらいの方がリピートしてくださっています。
ひとさじすくって、コーヒーや紅茶とともに。
ねっとりとした食感と深いコク、芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
濃厚で贅沢なおいしさを味わって。
―今後の展開について教えてください。
宮井 引き続き、世界中のまだ見ぬ商品を探していきます。大企業では、生産力のあるものしか取り扱えないので、良い商品があっても埋もれてしまうんです。そういった商品を拾っていくのが我々の仕事だと思っています。
また逆に、今後は、日本の良いものを世界に輸出することも考えています。すでにある取引先のルートを使って、エストニアに日本の良いものをご紹介していくことも世の中で必要とされている部分かと思っています。
最近、酒類販売免許を取得しましたので、今後は世界の様々なお酒の取扱いも行っていく予定です。
会社の社是は「従流志不変」。流れに従って変化しつつ、志は変えない、という意味です。時には自分を否定しながらでも、変化を厭わず、やるべきことをやっていきたいです。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました。
「北欧エストニア産生はちみつ・アーティサンハニー ヘザー(200g)」
価格:¥3,790(税込)
店名:北欧はちみつ専門店
電話:046-263-9862(平日10:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/lauda-honey/ah200h/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/lauda-honey/
「アーティサンハニー 百花蜂蜜(200g)」
価格:¥2,999(税込)
店名:北欧はちみつ専門店
電話:046-263-9862(平日10:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/lauda-honey/ah430/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/lauda-honey/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
宮井敦史(株式会社ラウダ 代表取締役)
1979年大阪生まれ。大阪の国立大学を卒業後、2002年日立でIT系の営業職として入社。2年の修業期間を経て、2004年EC部門立ち上げの任務でラウダに入社。楽天・Amazon等のEC事業を成功させた後、2006年電球事業、2009年輸入代理店事業、2011年スマホアクセサリー事業、2016年食品事業を、次々に新規で立ち上げる。2017年に同社代表取締役社長に就任。
<撮影・文/尾崎真佐子 MC/油井直美 画像協力/ラウダ>