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旬の時期だけ販売!新玉ねぎの甘みと旨みたっぷり「千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグ」

2024/07/04

多くの人に親しまれる「イシイのおべんとクン ミートボール」が今年発売50周年を迎えた石井食品株式会社が、新たに取り組んでいる「地域と旬」の商品づくり。今回、編集長アッキーが注目したのは、千葉県長生郡白子町の玉ねぎ農家とともに生み出した「千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグ」です。同社の代表取締役社長執行役員 石井智康氏に、商品の開発経緯やこだわり、味わいなどについて、取材陣が伺いました。

石井食品株式会社 代表取締役社長執行役員の石井智康氏
石井食品株式会社 代表取締役社長執行役員の石井智康氏

―御社の創業についてお聞かせください。

石井 弊社の前身は電気ドリル工場でしたが、火事によりすべてを失いました。創業者である祖父は、戦後の食べ物がなかった時代に「おいしくて保存がきく食べ物」を作ることに意義があると考え、1945年に弊社を創業しました。当時は東京湾で海産物が豊富にとれたため、千葉県船橋市の海産物を使って佃煮や煮豆を製造していました。弊社は佃煮会社として上場し、実は今でも佃煮業界に属しています。

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すべてを失い、佃煮メーカーとして再起。1950年代には、より長持ちするように真空パックを採用した。

―御社といえば、「無添加調理※」へのこだわりです。

石井 バブル崩壊により安さが求められる時代となり、弊社が課題としたのが食の安心・安全です。この時代に「無添加調理」という食品添加物を使用しない調理法を開発しました。そして、きちんとしたエビデンスを提示するため、商品に使われている素材の情報をすべて公開するトレーサビリティシステムを導入しました。当時としてはあまりにも新しい取り組みであったため、食品業界では理解されませんでした。ところが、2000年以降に狂牛病問題や大手メーカーの偽装事件などが起こって食の安心・安全がキーワードとなると、弊社の取り組みは一つの事例として注目されるようになりました。

※石井食品の製造工程において食品添加物は使用しておりません。

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主力商品である「ミートボール」は、素材にこだわり無添加調理で作られている。

―御社が大切にしていることは?

石井 時代によって生じる課題を見据えて、それに合わせて変化していくことです。「おいしいもの」とは時代やお客様によって異なります。弊社は、単においしいだけでなく体や心、未来にもつながるおいしさを追求することで、形態を変えてきた会社だと思っています。これまでの取り組みが弊社のアイデンティティを確立しました。

―異業種を経て、家業を継がれた経緯を聞かせてください。

石井 小学生の頃から家業を継がないと決めて、まったく違う業界のIT業界に就職しました。10年ほどIT業界で働いた頃に食に対する課題に気づき、課題解決の重要性を感じるようになりました。食でスタートアップやベンチャーの企業を立ち上げることも考えましたが、石井食品が今まで取り組んできたことの延長線上で、私が目指す食の課題解決が進められ、かつインパクトを与えられると考えるようになりました。そして、私の今までの経験も会社の役に立つことが分かったため、入社に至りました。

―「千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグ」を開発したきっかけは?

石井 弊社は2016年から「地域と旬」をコンセプトに、日本全国の生産者さんが抱える課題解決に貢献し、日本中の良質な素材を旬の時期に商品化する取り組みを始めました。

千葉県長生郡白子町の新玉ねぎはとてもおいしく、生産者さんたちもプライドを持って作っています。しかし、現状の流通過程だと一般的なスーパーでは千葉県産新玉ねぎとして取り扱われ、なかなかブランド化されていかないというジレンマがありました。そのような課題を解決するため、新玉ねぎを使ったハンバーグを開発しました。

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白子町の新玉ねぎは、肉厚でみずみずしく、生で丸かじりできるほど甘さが強いのが特徴。

―「千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグ」の味わいやこだわりを教えてください。

石井 白子町の新玉ねぎの特徴である甘さを活かしつつ、ハンバーグの味わいが引き立ち、かつご飯が進む味付けにしました。調味料もなるべく地元の醤油や塩を使って、地元の方に喜んでいただける商品を目指しています。また、新玉ねぎの食感も楽しんでいただきたく、製造の効率性を損なわないギリギリの大きさに調整しています。さらに、おいしいソースに負けないようにパテにもこだわっています。

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パテは既存の「チキンハンバーグ」よりも分厚く、存在感のあるソースとの相性も抜群。

―販売期間は?

石井 白子町の新玉ねぎの収穫は4月下旬から6月中旬に行なわれます。そのため、商品の販売は5月1日から7月末までを予定していますが、収穫状況によって変わるため、毎回公表しています。

「地域と旬」をコンセプトに誕生した商品は、素材の一番おいしい旬の時期に製造されるため、どれも期間限定です。地域や季節によって異なる素材の味を、ぜひいろいろと味わっていただきたいです。

―地域との共創に注力する理由は?

石井 無添加調理は素材がおいしければ他社よりもおいしい商品が作れますが、味のごまかしがきかない分、質の劣る素材を使うとおいしい商品は作れません。よい食材を生産してもらえるように発展し、生産者さんの課題をどう乗り越えていくかは、弊社が生き残っていくためにもとても重要だと思っています。現在は全国30を超える地域の生産者の方たちと連携し、商品づくりを展開しています。

―今後の展望についてお聞かせください。

石井 今は消費者と農家が離れ過ぎてしまっているのが、社会的な課題だと感じています。旬の食材や地域ごとの農作物の違いなどを、おいしく味わいながら知っていただくことがよい食生活につながります。現在の社会状況下では便利さや時短も、もちろん必要なことです。それに加えて、旬の食を消費者の方にいかに楽しんでいただくかは、私たちのミッションだと考えています。そのような取り組みの先に、農家の発展や日本の食料自給率の向上があると思っており、そこを目指していきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました!

千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグオニオンソース(170g【固形量100g】5袋)

「千葉白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグオニオンソース」(170g【固形量100g】5袋)
価格:¥1,300(税込)
店名:イシイのオンラインストア|石井食品公式無添加調理通販サイト
電話:0120-35-0558(9:00~18:00 年始休業を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:
https://shop.directishii.net/shop/g/g8210111/?_ga=2.110723073.508114490.1715215662-17528388.1715062710&_gl=1*1ho5qgh*_ga*MTc1MjgzODguMTcxNTA2MjcxMA..*_ga_4XEVTSFLDB*MTcxNTIxNTY2NC4yLjEuMTcxNTIxNTkyOC41MC4wLjA
オンラインショップ:https://shop.directishii.net/shop/default.aspx

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
石井智康(石井食品株式会社 代表取締役社長執行役員)

1981年千葉県生まれ。2006年6月にアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ(現アクセンチュア)に入社。ソフトウェアエンジニアとして、大企業の基幹システムの構築やデジタルマーケティング支援に従事。2014年よりフリーランスとして、アジャイル型受託開発を実践し、ベンチャー企業を中心に新規事業のソフトウェア開発及びチームづくりを行う。2017年に石井食品株式会社に参画。2018年6月、代表取締役社長執行役員に就任。地域と旬をテーマに農家と連携した食品づくりを進めている。認定スクラムプロフェッショナル。

<文・撮影/ウツギナオコ MC/伊藤マヤ 画像協力/石井食品>

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