ダイエー_top

開店から閉店まで大行列!栃木県の名産品をふんだんに使った日光名物「日光ぷりん」

2024/05/02

今回、編集長アッキーが気になったのは、最近SNSを賑わせている日光名物「日光ぷりん」。栃木県をPRしたい思いから生まれた「日光ぷりん亭」の看板商品で、最近ではこのプリンを購入するために日光まで出かける人もいるとか!株式会社ダイエー 代表取締役の川口俊成氏に「日光ぷりん」の魅力についてお話を伺いました。

株式会社ダイエー 代表取締役の川口俊成氏
株式会社ダイエー 代表取締役の川口俊成氏

―御社の創業の経緯を伺えますか?

川口 「株式会社ダイエー」の創業者は私の妻の父親です。創業者が関西にいた頃、親戚がお菓子の会社を設立したり、知り合いが漬物会社を経営したりしており、そういった商品をお土産として販売する会社が必要になりました。お土産物なら観光地の日光が良いのではと思い立ち、ホテルや駅前の売店に商品を卸す会社を現在の日光市に設立したのが弊社の成り立ちです。

―「日光ぷりん亭」開業の経緯をお聞かせ下さい。

川口 時代が変わるにつれ、いままでの方法では土産物の販売が難しくなってきたのがきっかけです。食品表示のルールが変わり、パッケージの裏面に製造者の情報も記載する必要が出てきました。そうすると、日光のお土産なのに北海道で製造している商品などは売れ行きが悪くなり、必然的に地元の品物がお店に多く並ぶようになります。

弊社は全国から品物を仕入れて卸していたので、そういった変化によって業務を縮小せざるを得なくなりました。そこで、日光で作ったものを日光で売ることを目指し始めたのです。

―プリンを取り扱うことになったのはなぜ?

川口 私の夢として「栃木県に行ったらこれ!」という土産物を作りたいと思っていました。たとえば伊勢では「赤福」が有名ですし、仙台には「萩の月」があります。しかし栃木県には当時、お土産物として確たるものがなかったのです。また、県内の小売店へ卸をしていましたので、弊社で小売店を始めると卸先と競合してしまいます。そこで競合しない商品をいろいろ考え、最終的にプリンになりました。

ダイエー_2
「栃木県の魅力をPRしたい」との思いから開業した「日光ぷりん亭」。
ダイエー_3
店内は大正レトロをイメージした可愛らしい雰囲気。

―事業の変化はあれど、変わらず大切にしている理念とは?

川口 弊社はずっと食品を扱っていますので、食に関するもので栃木県をPRしたいと思っています。また、商品を購入した方が他の県に帰り、家族や知人にお土産を渡して楽しいお土産話もできる、そういった商品作りを心がけています。家族の団らんやなごみを生み出すような商品作りが変わらぬ理念です。

そのために、たとえば栃木県名産のいちごを使ったお菓子や、日光で有名なたまり漬け、湯葉などを使ったお土産品を提供しています。ぜひ、郷土のおいしいものを持って帰っていただきたいです。

―「日光ぷりん」の魅力について教えて下さい。

川口 「日光ぷりん」の大きな特徴は、日光名産の「日光御養卵」を使っていることです。牛乳にもこだわって日光霧降高原大笹牧場が製造した牛乳を使用しています。

一番人気の「日光ぷりん」は生クリームと卵黄のみを使ったトロトロした食感のなめらかなプリンです。他には、少し硬めで卵感がしっかりした「日光クラシカルぷりん」や、こちらをベースにトッピングを変えた様々な味のプリンがあります。とちおとめやなつおとめなどを使った「乙女ぷりん」「苺ミルクぷりん」「日光珈琲ぷりん」等、レギュラー商品は栃木県産の素材を使用した、地域性を感じるプリンが多くなっています。

ダイエー_4
ダイエー_5
「日光御養卵」を使用した、とろけるような食感の「日光ぷりん」。
ダイエー_6
栃木県産のいちごがゴロゴロ入った贅沢ソースの「乙女ぷりん」。

―ユニークな「みたらしぷりん」も気になる商品です。

川口 日光には「たまり漬け」の文化があり醤油造りも盛んだったことから、醤油を使ったみたらし味のプリンを作りました。カラメルソースは砂糖を焦がした苦みが苦手という人もいるのですが、こちらはみたらし団子のタレの味で甘いので、お子さまにも人気のある和風プリンです。

―SNSで大人気の商品もあるとか?

川口 2017年に日光でSLの運転が復活した際、日光市としてSLをPRすべく、弊社で「SLぷりん」を制作し限定販売しました。チョコレートプリンの上にソフトクリームを乗せて、SLと煙に見立てたプリンです。

それをきっかけに現在、プリンの上にバニラソフトクリームを乗せた「ハーフぷりんソフト」を販売しており、Instagramで多く取り上げられています。実店舗でしか食べられない商品として大人気ですので、ぜひ日光へ遊びに来ていただければと思います。

ダイエー_7
プリンとソフトクリームを両方味わえる、贅沢な「ハーフぷりんソフト」。

―川口社長の一番好きなプリンのお味は?

川口 私の好きな味は「日光珈琲ぷりん」です。これは白いミルクプリンに地元の「日光珈琲」を使った珈琲ソースをかけた商品で、卵の黄身を入れずミルク感を強めたプリンに珈琲のほろ苦さがマッチし、非常においしいコンビネーションとなっています。

また、ミルクプリンをベースに作った「極☆生ぷりん」もおすすめです。これはミルクプリンの上に最高級卵「那須御養卵 極」の黄身を乗せ、混ぜて食べるもので、ひと手間掛けることによる「体験」を楽しむ商品となっています。テレビ番組の取材では「神様のプリン」という嬉しい評価もいただきました。

ダイエー_8
「那須御養卵 極」の濃厚なコクがたまらない「極☆生ぷりん」。

―お客様からの声で印象的なものはありますか?

川口 以前は日光に来た方がたまたま「日光ぷりん亭」を見つけて来店していたのですが、現在は弊社のプリンを食べたいがために日光に来る方が増えてきました。Instagramでも「日光ぷりんを食べに日光へ行こう」などの書き込みがあり、「日光ぷりん亭」が目的地化してきたことはとても嬉しいです。

連休などはほとんど開店から閉店まで行列ができている状態なので、当初の「栃木県をPRしたい」という思いが実現し、ありがたいと思っています。

―その思いを実現させるまでのご苦労は?

川口 やはり、販売する商品を探しプリンに行きつくまでが大変でした。チーズケーキやカステラなど、すでに日光に有名店があるスイーツでは市場に入り込めませんし、かといってプリンは賞味期限が短く、冷蔵品のため持って帰るのも大変です。しかしいろいろな事例を調べ、東京や大阪、広島までプリンを食べに行くにつれ「なんとか販売できるのでは」と「日光ぷりん亭」をオープンさせました。

ですがオープン当初は知名度もなく、売れ残ったプリンを廃棄することが続き非常につらい思いもしました。現在は「日光ぷりん亭」の知名度も上がり、4店舗を展開するまでになっています。

ダイエー_9
現在では「日光ぷりん」のために日光へ来る人もいる人気商品へと成長。

―今後の展望についてお聞かせ下さい。

川口 現在、日光駅から日光東照宮へと向かう参道で「日光ぷりん亭」本店、「ぱんけーき倶楽部」「日光たると舎」の、3軒のスイーツ店を経営しています。その他にもう1か所空いている土地があるので、新たにスイーツ店としてオープンすることが直近の目標です。

また、引き続き観光名所としての栃木県や日光をPRしていきたいと思っています。多くの方が日光には来たことがあると思うのですが、日光も含め栃木県は自然が豊かで、食べ物のおいしさはもちろんアクティビティも充実しており、景観もすばらしい、魅力の尽きない場所です。ぜひ皆様に栃木県に遊びに来てほしいと願っています。

―素晴らしいお話をありがとうございました。

日光ぷりん

「日光ぷりん」(80g)
価格:¥400(税込)
店名:日光ぷりん亭 -オンラインストア-
電話:0288-21-2272(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://nikko-pudding.shop-pro.jp/?pid=123907301
オンラインショップ:https://nikko-pudding.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
川口俊成(株式会社ダイエー 代表取締役)

1965年東京中野区生まれ。千葉工業大学機械工学科卒業後、山武ハネウエル系列会社に入社し4年のサラリーマン生活を送る。その後、妻の家業を継ぐため栃木県にある観光土産品製造卸業の株式会社ダイエーに入社。2009年代表取締役に就任。2017年に日光ぷりん亭を開業し、現在4店舗を展開する。日光や栃木県の観光を盛り上げる為奮闘中。

<文・撮影/ふるとりあやめ MC/白水斗馬 画像協力/ダイエー>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter