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さすが「天然のいけす」と呼ばれる富山湾の恵み。味わい深い「岩瀬のおつまみ」「白えび」に感動。

2022/10/19

「魚介の宝庫」といわれ、多彩な魚介類が集まる富山湾。岩瀬漁港を拠点に、その新鮮な海の幸を仲卸として取り扱うとともに、加工し販売しているのが、五本水産株式会社です。編集長アッキーこと坂口明子も、富山湾でしか水揚げされない白えびや珍品のおつまみに注目。富山ならではの貴重な商品について、代表取締役社長の五本幸二氏に取材陣がお話をうかがいました。

五本水産株式会社 代表取締役社長の五本幸二氏
五本水産株式会社 代表取締役社長の五本幸二氏

―富山といえばお魚がおいしいことで有名ですね。

五本 富山は漁場が近いのが特徴で、水深100m、200mのところまで港からすぐなんです。魚が豊富で、とれたてを運べるので、鮮度のよいものが入ります。

―岩瀬漁港の近くで生まれ育って、すぐに魚のお仕事に?

五本 小さい頃は浜や灯台が遊び場でした。実家は魚屋で、岩瀬の大火で史料は残っていませんが、ずいぶん昔から魚を扱っていたようで、かつては漁にも出ていたようです。私は二男でしたから、じつは商売を継ぐとは思っていなかったんです。就職を考えていた時に兄が亡くなり、私がやっていくことになりました。

―これまで大切にされてきたのはどんなことですか?

五本 海のことですから、いくら計画していても思う通りにいかない日もあります。だからこそ、その日獲れたものをいかに鮮度を保持したまま食卓に届けるか、そういうことを常に頭の片隅には置いていますね。

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富山湾の恵みを加工し詰め合わせたセット
「岩瀬のおつまみギフトBOX」。

―現在ラインナップされている商品を開発されたきっかけは?

五本 うちは仲卸をやってきましたが、冷蔵や冷凍が必要な生ものを扱うので、設備が必要ですし、それだけだと販売する場も限られてしまうんです。生もの以外に独自の商品を作っていければというのと、常温で届けられる商品も作りたいということで、開発に取り組んできました。

―そのひとつが「岩瀬のおつまみギフトBOX」ですね。珍しい魚が入っています。

五本 富山湾で獲れるほたるいか、はたはた、白えび、げんげです。魚種は、地元で年中通して確保できて、ある程度まとまって量が獲れるものを選んでいます。白えびに少しみりんを使うくらいで、どれも素材の味を生かしたいので、味付けはほぼ塩だけですね。天日干しと機械干しを組み合わせて、魚種によりますが数時間から数日かけて乾燥させています。

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はたはた、げんげ、ほたるいか、白えび、
全国的にも珍しい味わいが食卓に届く。

―天日干しだと手間がかかりますね。

五本 げんげなんかは、表面がコラーゲンみたいになっているので、最初は天日干しをするのですが、雨が降ると戻ってしまうので何日干せばいいと決められないんですよ。機械干しだけだと簡単ですが、やはり旨みが違います。

―風味がよくて日本酒にもビールにも合います。珍しい魚を気軽に食べられるのがうれしいですね。

五本 完成した頃にちょうど富山の南北の路面電車がつながり、県内外からの観光客が増えることが予想されて、観光の方にもビール片手に気軽に食べてもらえたらと、今のような食べやすい形態にしました。さらに、自販機で販売してはどうかという話ももらって、ちょうどいいということで現在地元では自販機でも販売しているんです。

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はたはたフライ。
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げんげフライ。
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ほたるいか姿干し。
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白エビみりん干し。

―富山湾の宝石、白エビのお刺身が全国の家庭で食べられるのも驚きです。

五本 お刺身用の生むき身の「しらゆき」ですね。白えびが獲れるのは4月から11月で、その他は冷凍したものを使います。巻き網のような方法で獲るのですが、どこに生息しているかを予測して網を下ろすので、漁師の経験や技術が必要だそうです。水揚げは富山の漁港だけ、全体でも量は300~400トンです。

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白えびの甘み、旨みが詰まった「生むき身しらゆき」。
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鮮度を保って冷凍宅配。
封を開けるとこのような状態に。

―加工の際に鮮度や味を保つ秘訣は?

五本 白えびは傷みやすいので温度管理が大切です。最初は透き通ったピンクかオレンジで、それが白くなっていきます。船の上から市場まで冷水をかけながら運び、選別した後はすぐに海水の氷に浸けて、殻をむく前に冷凍します。うちでは、機械を使わずすべて手作業でむいています。機械でむくと、水を大量に使うことになるので、風味や甘みが流れてしまう。手むきすることで、おいしさを残しているんです。

―おいしい食べ方は?

五本 生姜醤油の刺身、唐揚げもおいしいですよ。

―わさびもおいしかったです。

五本 お寿司屋さんなんかで白えびの軍艦が出る時は生姜醤油で食べることが多く、富山らしいのでぜひそれも試してみてください。

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白えびはお刺身で食べるのがやはりおすすめ。
わさびのほか、富山では生姜醤油で味わうことが一般的とか。

―富山を旅するような気持ちで楽しみたいですね。今後のご予定や展望は?

五本 これからも独自の商品を作り、今ある商品とセットにするなどして、いろいろな方向に広げていきたいと思います。たとえば、おつまみセットに入っている「げんげ」なども珍しくて、まだご存知ない方もいらっしゃいますが、そういう方に興味を持っていただけたらと思っています。

―ひと口食べると引きつけられますね。本日はありがとうございました。

岩瀬のおつまみギフトBOX

「岩瀬のおつまみギフトBOX」
価格:¥1,500(税込)
店名:五本水産
電話:076-438-6636
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gohonsuisan-shop.net/?pid=170182631
オンラインショップ:https://gohonsuisan-shop.net/

白えび しらゆき (120g)

「白えび しらゆき」(120g)
価格:¥2,580(税込)
店名:五本水産
電話:076-438-6636
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gohonsuisan-shop.net/?pid=170155018
オンラインショップ:https://gohonsuisan-shop.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
五本幸二(五本水産株式会社 代表取締役社長)

1970年富山市岩瀬に生まれ、1989年よりこの道一筋。仲卸を専門にしながら、独自の商品開発にも取り組み、富山湾の魚を干したおつまみセットを発売。通販で好評を得るだけでなく、自動販売機での販売など地元の生活者や観光客に向けても富山の食の楽しみを提供している。

<文・撮影/大喜多明子 MC/津田菜波 画像協力/五本水産>

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