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津軽海峡から全国へ、海の恵みをお届け!濃厚な旨みと甘みが絶妙に絡み合う、地元でも評判の「真いか塩辛」「甘塩うに」

2022/09/22

津軽暖流と親潮がぶつかり合い、豊かな漁場が形成される津軽海峡。春のヤリイカ、夏のウニや真イカ(スルメイカ)、秋から冬にかけては大間のマグロや風間浦のアンコウなど、速い潮の流れと冬の冷たい荒波にもまれて育った魚介が水揚げされています。
今回は、そんな津軽海峡沿岸のまち、青森・風間浦村から全国各地へおいしい海の幸を届けてくれる「株式会社駒嶺商店」2代目社長・駒嶺剛一氏にインタビュー。地元の食材にこだわった「甘塩うに」や「真いかの塩辛」など、地元でも愛さる商品のおいしさの秘密を伺いました。

株式会社駒嶺商店 代表取締役の駒嶺剛一氏
株式会社駒嶺商店 代表取締役の駒嶺剛一氏

―駒嶺商店さんの歴史を教えてください。

駒嶺 創業は1959年。漁師でもあった私の父が鮮魚の販売から始めた会社です。創業以来のモットーは、地元の食材をいかした、おいしくて安心安全な商品をお客様に届けること。小さな会社ですが、地元の失いつつある食材・食文化などを継承していくのが、我々の使命だと考えています。その想いのもと、水産物加工や仕出し料理、直営食堂の運営なども行っています。

―オンラインストア「海峡市場ばんや」では、地元に根ざした食文化を全国へ届けていらっしゃるのですね。

駒嶺 漁師を大切にしたいという想いもあり、新しい商品をつくるにしても地元で獲れた魚を使っています。地産地消というか、地元のおいしいものを全国のみなさんに届けたいという気持ちでやっています。
水産品の加工は、ほとんど手づくりで行っていて「甘塩うに」なんかは、殻を割るのも、ウニをだして塩漬けするのも、ぜんぶ手作業ですね。瓶へのラベル貼り、箱詰めまですべて人の手で行っています。

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一つひとつ手作業で丁寧に瓶詰めされた甘塩うに。

―「甘塩うに」には津軽海峡のウニを使用されているのですよね。津軽海峡で獲れるウニの特徴は何ですか?

駒嶺 濃厚な甘みですね。ウニは育つ環境によって身の入り方や味に違いが出ます。そしてこのあたりの海は、ウニのエサになる昆布やワカメなど海藻が豊富なんです。海藻をたくさん食べて育ったウニは、甘みが強く抜群においしい。食べるものがないと身も入りませんから。海藻が豊富な場所はだいたい決まっているので、そこで獲れたウニを選んで仕入れています。

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津軽海峡の良質な海藻を食べて育ったムラサキウニ。

―塩は津軽海峡の海水から手づくりされているとか。

駒嶺 はい、津軽海峡の地底から浸透水を汲み上げて天然塩をつくっています。昔ながらの平窯に薪をくべて3〜4日じっくり炊き上げたもので、商品化もしています。塩味のなかにも甘み、まろやかな風味を感じていただけると思います。
昔の塩うには塩辛かったのですが、うちのはこの塩を使って甘口に仕上げています。ウニ本来の旨みを極限まで引き出した、濃厚な味わいととろけるような口溶けをお楽しみいただけます。ウニを育む津軽海峡の海水を使っているので、素材同士の味なじみも良いですね。

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約600リットルの海水からおよそ20kgの塩ができる。

―「真いか塩辛」にもこの塩を使用しているのでしょうか?

駒嶺 はい。この塩と、津軽海峡で獲れた新鮮な真イカ(スルメイカ)を使っています。イカを切るのは機械ですけれど、それ以外はぜんぶ手作業で。先代社長や従業員たちが試行錯誤してつくりあげた独自技術を受け継ぎ、変わらぬ製法、変わらぬ味を守り続けています。

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肉厚のイカの甘みと、
ゴロのコクが絶妙に絡み合う真いかの塩辛。

―最近はイカ不漁のニュースも多く耳にしますが、影響は?

駒嶺 地球温暖化が影響しているのか、2〜3年前から不漁が続いていますね。これまでずっと地元の風間浦や大間のイカを使っていましたが、それもだんだん難しくなってきてしまって。
津軽海峡で獲れるイカは、身が柔らかくて、ゴロ(肝)も生臭さがないんですよ。なので地元産が難しくても、津軽海峡沿岸の大畑町など青森産のものにこだわって仕入れています。

―不漁が続くと価格も高騰するのでは?

駒嶺 そうですね、以前の倍以上の値段でしょうか。ある時期と比べると3倍以上にもなります。でも、ありがたいことに、うちの塩辛じゃなきゃだめだって言ってくださるお客様がおられますので、そんな方々に極力負担をかけないよう、経費を節約して少しでも安く提供できるよう努めています。

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駒嶺商店の塩辛は地元でも評判。
飽きのこない昔ながらの味わい。

―白いご飯にのせるだけでも間違いなくおいしい塩辛ですが、ほかにおすすめの食べ方はありますか?

駒嶺 地元では茹で上がったじゃがいもに塩辛を乗せて食べるんですよ。あとは塩辛と大根おろしで、酒のつまみにしたりもします。お茶漬けにしてもおいしいですよ。
青森の郷土料理に「貝焼き味噌」というのがありまして、ほたての貝殻を鍋のように使うんですけど、出汁に味噌を溶き入れて、帆立を入れて火にかける。それを卵でとじて食べます。その味噌とほたてを塩辛に変えたりもしますね。

―わあ、おいしそう!試してみたくなりました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

甘塩うに

「甘塩うに」
価格:¥1,330(税込)
店名:食事処・直売所 ばんやめし
電話:0175-35-2865
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://komamine.shop-pro.jp/?pid=1806211
オンラインショップ:http://komamine.shop-pro.jp/

真いか塩辛

「真いか塩辛」
価格:¥530/120g  ¥1,300/350g(税込)
店名:食事処・直売所 ばんやめし
電話:0175-35-2865
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://komamine.shop-pro.jp/?pid=1774724
オンラインショップ:http://komamine.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
駒嶺剛一(株式会社駒嶺商店 代表取締役)

1949年青森県生まれ。1967年より個人経営稼業に従事。1985年、代表取締役に就任。風間浦村商工会長、風間浦村鮟鱇ブランド戦略会議会長、風間浦村水産物開発販売振興協議会長。そのほか数々の役職を歴任。「地域と共に活きる」という想いのもと、地域に密着した公職(ボランティア)活動も行っている。

<文・撮影/野村枝里奈 MC/橋本小波 画像協力/駒嶺商店>

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