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明治から愛される伝統の油揚げ 「松山あげ きざみ」 「松山あげ 小判」 「瀬戸内 炊き込みしょうゆ飯の素」

2022/07/11

今回、編集長アッキーが気になったのは、今や全国で使われている「松山あげ」。創業140年を迎えた株式会社程野商店・代表取締役社長の程野裕貴氏に、商品のこだわりについて取材陣がうかがいました。

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株式会社程野商店 代表取締役社長の程野裕貴氏

―伝統ある企業として長年受け継いでいる部分や大切なことはありますか?

程野 口に入れるものは、原料を少し変えるだけでも、仕上がりにものすごく大きな違いが出てくると聞いていました。常に誠意あるものづくりをしなければならないという教えがあります。主原料が大豆と菜種油ですが、大豆の選別、油の鮮度が大きな心臓部なので365日チェックをして、その時期に最善のものを出せるような努力を今までしてきました。

―季節や一定のタイミングでチェックをされるんですか?

程野 大豆は特に生き物なので、気温や水温によって状態が変わります。一晩水に漬けて使うので、毎日、その状態を意識しています。油は月に1回、精油メーカーで検査するほか、自社内でも毎日チェックしています。

―創業のきっかけを教えてください。

程野 初代とその奥さんの実家が松山市で揚げの製造を始めたのがきっかけです。当時と作り方は変わっていないのですが、私がこの仕事に携わった時は、油揚げの元となる生地の豆腐を数ミリに切って揚げるのを人間の手作業でやっていました。でも昭和の終わりくらいになると職人の数が少なくなり死活問題でした。しかしご先祖様から代々受け継いだものだから途絶えさせるわけにはいかない。今後もやっていくためにはその部分は機械化が必要だと考え、約5年の歳月をかけ1990年に機械を完成させました。そういった思いがあったから、ずっと続けていけたのだと思っています。

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松山あげのきざみと小判。

―原材料の大豆と菜種油にこだわりはありますか?

程野 大豆という穀物は国内受給率が5%を切っていて、輸入物を選択せざるを得ないのですが、弊社は高蛋白質の良質な大豆を使っています。油は菜種油ですが、赤種という焙煎した香味性の高い油を用いています。弊社の松山あげは、生地を充分脱水しフライヤーで中までしっかり揚げるので、水分率がほぼ0%になり、賞味期限が長いんです。普通の油揚げは水分率が20%ぐらいなので、要冷蔵だったり賞味期限が短かったりします。松山あげは水分率がとにかく低いので日持ちします。そして、水と油の相性が悪いので生臭さなどが普通は出ますが、松山あげにはそれがないんです。

―長期保存の秘密は水分なんですね。

程野 水分が少ないので劣化しにくく、油のうまみが料理に反映されます。出汁のしみかたもいいです。普通の油揚げは油抜きをして生臭さの処理をしないといけないのですが、松山あげはそのまま油のうまみが料理にプラスされます。調味料的な要素を持った油揚げだと思ってもらってもいいかなと思います。

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定番のおいしさ、小松菜と松山あげの炒め浸し。

―松山あげという名前の由来を教えてください。

程野 今の2代前の3代目の時、県外などで出し始めたのですが、地域の色合いを出すために松山という地名を入れたと聞いています。

―どのように料理するのがおすすめですか?

程野 板状のものは、巻きずしの海苔の代わりにするのもおすすめです。松山あげ巻きずしと言ってさっぱりいただけます。ピザの生地にして松山あげピザもいいですよ。グルテンフリーで素材が大豆由来なので、健康が気になる方にも使っていただけます。定番ですが、ひじきや大根と煮てもおいしいです。

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きつねうどんに。
大きい揚げをそのまま甘辛く煮ておくとうどんやあえものなどがすぐできて便利。

―時代が変わっても愛される理由は何でしょうか?

程野 明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を経ていますが、社員には「生産者の前に我々も消費者だ」と伝えています。自分が食べておいしいものを作る、自分や自分の大事な人に自信を持って食べさせられるものを作ろうという思いがあります。同じものを作る中で、熱意を持って作っていれば、味も進化していると思います。油揚げは主役ではなく、名わき役になる商品ですが、「主役を食ってやろう」という気持ちでやっています。

―「瀬戸内 炊き込みしょうゆ飯の素」はどのようなきっかけで作られようと思われたのですか?

程野 しょうゆ飯と言えばJR松山駅の駅弁でしたが、商品がなくなってしまい、弊社にしかできないものが何かないかなと思っていました。醤油は濃い口の黒い色が使われていましたが、小豆島の醤油を使うと色合いも綺麗で、味もおいしいしということがわかり、試作を重ねて完成しました。

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松山あげが個別に入っており、おいしさをアップ。

―最近は東京のスーパーでも松山あげを見ます。全国で愛されているのですね。

程野 口コミで広がったのが大きいと思います。関東では最初は生協さんから始まりました。通販で買ってくれているお客様が、生協でもこの商品を取り扱えないかと持ち込んでくださり、はじまったのがきっかけです。それから20年ほどで、近隣スーパーにも広がった感じです。

―今後の展望を教えてください。

程野 140年間、先人が作ってきたもののクオリティをさらに上げていくこと、うちにしかできないことを考え、食の豊かさを目指して新しい商品を開発することは常に考えています。しょうゆ飯も、他社さんとコラボして、タコや鯛などと組み合わせることで1つの料理ができあがります。そういったコラボも増やして、全国、海外にどんどん出していきたいです。

―素敵なお話をありがとうございました!

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「瀬戸内 炊き込みしょうゆ飯の素」は、お米2合を用意するだけで簡単。
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「松山あげ きざみ(15袋入り)」
価格:¥2,600(税込)
会社名:程野商店 オンラインショップ
電話:0120-713-230(9:00~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.matsuyamaage.jp/SHOP/60.html
オンラインショップ:https://www.matsuyamaage.jp/

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「松山あげ 小判(25袋入り)」
価格:¥3,170(税込)
会社名:程野商店 オンラインショップ
電話:0120-713-230(9:00~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.matsuyamaage.jp/SHOP/59.html
オンラインショップ:https://www.matsuyamaage.jp/

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「瀬戸内 炊き込みしょうゆ飯の素」
価格:¥864(税込)
会社名:程野商店 オンラインショップ
電話:0120-713-230(9:00~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.matsuyamaage.jp/SHOP/89.html
オンラインショップ:https://www.matsuyamaage.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
程野裕貴氏(株式会社程野商店 代表取締役社長)

1964年愛媛県松山市生まれ。1986年松山商大(現・松山大学)経営学部卒業後入社。2000年同社代表取締役社長に就任。経営理念にも掲げてある【松山あげ文化の伝承発展】【食を通じて健康と豊かさで社会貢献】を念頭に置いて、松山あげ作りに精進している。

<取材/垣内栄 MC/津田菜波 撮影/坂口明子 画像協力/程野商店>

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