あまのはら・春

どこを切っても異なる富士山の表情。春の移ろいを表現した棹菓子「あまのはら・春」

1634年創業、名古屋の老舗御菓子所「両口屋是清(りょうぐちやこれきよ)」から2016年に誕生した姉妹ブランド「和菓子 結(ゆい)」。「手のひらサイズの日本の美」をコンセプトに、華やかでキュートな和菓子を展開しています。
今回ご紹介するのは、カットする場所によって違う富士山が現れる棹菓子「あまのはら」シリーズから、春限定の「あまのはら・春」です。

あまのはら・春_1

2016年夏、山の日が制定されたことにちなんで「あまのはら」が誕生しました。
季節とともに移ろいゆく富士山の表情を一棹に表現した棹菓子で、切り分ける場所によって、春夏秋冬の富士山が現れるというもの。
通年商品のこちらとは一線を画し、春の風情だけを半棹に閉じ込めたのが「あまのはら・春」です。夏、秋、冬、バレンタイン限定の小恋(ちょこ)も、それぞれ季節限定で発売されます。

あまのはら・春_4814_2
あまのはら・春_4815_3
木目調のパッケージに水引のかかったおしゃれなデザイン
あまのはら・春_4830_4
あまのはら・春_4834_5
箱を開けて上から見るとすでに柄が違うのがわかり、どこを切ろうか迷ってしまう。
あまのはら・春_4848_6
あまのはら・春_4850_7
片側は黄色をメインとした富士山、もう片方はピンク色。これが表すものは……。

早速切ってみましょう。緑の裾野にそびえる美しい富士山。頂上付近は雲をまとっています。
順に並べてみると、菜の花が一面に咲く春の訪れから、桜が満開に咲き誇る様子まで、春の移ろいが見て取れます。すべて違う絵柄ですが、どこも美しい。

あまのはら・春
あまのはら・春_4854_9
どこを切ればと迷う必要はない、どこを切っても美しいのだから。

一口含めば、ふんわり香る桜の香りが印象的。一瞬にして口の中に春が広がります。
透き通る部分はプルンとした錦玉羹、富士山はねっとりとした羊羹、雲はプチプチの道明寺でできており、緑の層には福白金時豆が粒のまま入っています。
食感のメリハリが心地よく、味わいのバランスも抜群、さすが御菓子処、愛知は尾張の老舗だと納得のおいしさです。

「あまのはら」は、棹菓子専門の職人さんが数日がかりで作り上げるそう。
外枠はあっても中の柄まで型があるわけではないので、一層流したら型を傾けて固まるのを待ち、完全に固まりきる前、新しい層と混じらないギリギリの固さで次の層を流し……を何度も何度も繰り返しながら、色のグラデーションと富士山のシルエットを仕上げます。手間暇と職人技、そして食べる人への愛情のなせる業といえるでしょう。

あまのはら・春_4910_10
職人さんの手作業が成す美しいシルエット。

両口屋是清では、食べる人を思い、棹を切る必要のない一口サイズの羊羹も展開しています。
しかし、棹菓子本来の形を大切にし、切る作業が手間ではなく楽しさにつながるようにとの思いがこめられた、和菓子 結の「あまのはら」。
おもてなしにも贈り物にも家族団らんの席にも、和やかな話題を提供してくれそうです。

あまのはら・春_4910_11
「どこを切ろう?」「私はピンク色側がいい」など、お花見や春のお茶会で会話が弾みそう。

〈文・撮影/植松由紀子 画像協力/両口屋是清〉

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter