多くの人が憧れる湯浴みの地、別府。
この地で40年以上愛される豚まんの店があります。
職人、幸崎雅弘さんが作るこの豚まんが大好きで惚れ込み、日本中の人に食べてもらいたいと思ったのが、同じ別府で印刷業を営む森宗明さんです。お店の味をそのままみんなに味わってほしい、そして、別府ならではの特色をプラスした豚まんを全国に届けたい。そう考えた森さんは、ミネラル豊富な別府の温泉水を生地に練り込んでみることを幸崎さんに提案しました。
しっとり、もっちり。 生地に温泉水を練り込んだ 別府温泉豚まん
2021/02/17
それからは試行錯誤の日々。
森さんが温泉水を探して持ち込み、幸崎さんがそれを生地に入れて水や塩の分量を考えて練って蒸す。
飲用として保健所が認めているあらゆる温泉水を試し、生地のしっとり感や味、具とのバランスをクリアする最高の温泉水を1年かけて見つけました。
それが、地元の人たちにミネラルウォーターとして愛される、別府八湯のひとつ、鉄輪温泉の「別府旅館 湯元美吉」から湧き出る温泉水でした。
温泉水を練り込んだ生地は、とてもしっとりしていて赤ちゃんのほっぺたのよう。噛むとモチモチとしてほんのり甘みがあります。
具は野菜を刻むところから全て手作業。豚ミンチ肉に、通常の3倍量の野菜、ニラやキャベツや玉ねぎがたっぷり入り、水分をしっかりしぼって味をつけ、寝かせます。
すると、熟成されて濃厚な味に仕上がります。
もちもちした生地に、コクのある餡がよく合ってクセになるおいしさ。ついふたつ目に手がのびます。保存料が使われていないのも安心です。
ひとつひとつ、ゆとりをもって封をされた袋に梱包されているので、電子レンジでもおいしく仕上がりますが、おすすめはやはり蒸す調理。
袋から出して冷凍のまま15分蒸すだけで、ふっくらとした生地の食感やおいしさをより感じることができるのでおすすめです。
添付されている大分県の名産、かぼすを使ったポン酢をつけて食べるのも、味が変わって飽きずに楽しめます。ぜひ試してみて