発展途上国から世界へ!社会問題解決にもアプローチするサステナブルな「本革二つ折りミニ財布 Repli-レプリ-」

2025/07/10

今回編集長アッキーが注目したのは、本革二つ折りのミニ財布「Repli-レプリ-」。コンパクトなのに長財布並の収納力を持つ、使い勝手の良いアイテムです。この商品を手がけるのは「発展途上国から、魅力あるプロダクトを世界へ」をミッションとする株式会社ブルーシンシア。バングラデシュの自社工場で職人たちとスタイリッシュな商品を作る会社です。代表取締役の黒川亮氏がものづくりや商品にかける思いとは?取材陣がお話を伺いました。

株式会社ブルーシンシア 代表取締役の黒川亮氏

ーこれまでの社長の歩みをお聞かせください。

黒川 工業高校を卒業してから、岡山県の水島コンビナートで機械のメンテナンスを中心とした仕事を7〜8年ほどやっていました。その業務の中で、鉄や金属を加工して形を作っていく工程があったのですが、そこから“ものづくりの楽しさ”に気づき始めました。

その後、10年ほど色々な分野にチャレンジした時期があり、YouTuberをやってみたりもしましたが、最終的に自分でデザインした商品を自分の手でお客さんに届けるということに一番興味を持ったんです。そこで「これで行こう」と道が決まったという感じですね。

ーブランド「BLUE SINCERE」を立ち上げたのはいつ頃ですか?

黒川 2017年2月です。それ以前はオリジナルブランドではなく、トレンドを取り入れた商品を仕入れて販売していました。そうして資金を作ってから、自分たちのオリジナルブランドを立ち上げたんです。オリジナル商品に切り替えたのは、お客様をもっと喜ばせたい、お客様の声を聞きながらより良い商品を作っていきたいと思ったから。そのためにはオリジナルブランドが必要だと考えました。

オンラインショップでは革のバッグや財布など、110商品ほどのレザーアイテムを販売。
「5年、10年と長く使ってもらいたい、という思いで商品を開発しています」と語る社長。

ー商品はバングラデシュの工場で製造されているとか。なぜバングラデシュを選ばれたのでしょうか。

黒川 ブランド設立の次のステップとして、生産者のことを考えるようになったんです。既製品って、その商品をどこでどんな人たちが作っているのか、販売者ですら知らないことが多いじゃないですか。売り手がそこに注目しなかったら、お客様だって絶対に興味を持てないですよね。それってフェアじゃないし、健全な活動じゃないなと感じたんです。

それで、生産者もお客様も自分たちも満足できるような健全な仕組みを構築できないかと考え、中国からバングラデシュの工場に切り替えました。最初はバングラデシュの縫製業界の体制を知るため、製造委託を請け負っている現地の工場に生産をお願いしました。その後、そのときの担当者とパートナーシップを結び、自社工場を設立。「ブランドの発展とともにバングラデシュの社会問題を解決する」という理念のもと、その土地の素材をいかしたスタイリッシュで高機能なプロダクトを、現地の職人たちと作っています。

手のひらサイズがちょうどイイ!機能も充実の「本革二つ折りミニ財布/Repli-レプリ-」

ー「本革二つ折りミニ財布/Repli-レプリ-」を開発されたきっかけは?

黒川 この財布はレディース商品に力を入れ始めた2021年1月頃に開発した商品です。レディース商品をどういう風に作っていけばいいのか分からず、色々試行錯誤しながらのスタートでした。まず考えたのが、今後のキャッシュレス化も含めて、外出時の荷物は減ってくるだろうということでした。だから大きい長財布よりも、二つ折りで少しミニマム。だけど、ある程度の収納力もあるサイズ感がいいなと思って、この仕様にたどり着きました。

ー開発時に重視したことは?

黒川 サイズ感と機能性のバランスです。小さすぎると機能性が損なわれてしまうし、大きすぎると持ち運びづらくなってしまいますから、ちょうどいいサイズの中に機能性を詰め込みました。小銭もお札も2カ所に分けて収納できますし、カードポケットは12枚分、スキミングブロック機能も付いています。

型押しの粗さや細かさ、つやの有無など、試作を重ねて完成させたシュリンクレザーを使用。上質な風合いは本革ならでは。

ー素材は「シュリンクレザー」を使用されているとか。どんなレザーなのですか?

黒川 シュリンクレザーというのは、革をなめす過程で、革の表面を伸縮させ、シボと呼ばれるシワをつけたレザーのことです。バングラデシュには、イスラム教で定められた宗教的な祝日「イード」の休暇中、豊かな人が貧しい人に牛肉を振る舞うという文化があります。その際に大量に出る牛の皮をそのまま捨てると環境に悪いので、それを活かしてオリジナルのシュリンクレザーを作っています。

ーお客様からの反響はいかがでしょうか。

黒川 一番嬉しいのが、ブランドの理念やバングラデシュの状況、職人たちの背景を知ったお客様が「バングラデシュの社会問題改善の一助になれてうれしい。職人さんも頑張っているから、私も頑張ろう」とおっしゃってくださることです。僕たちも職人たちもうれしいし、お客様の力にもなれて、社会にも貢献できる。まさに「三方よし」ですよね。

全10色と、カラーバリエーションも豊富!「お母様へのプレゼントなど、ギフトとしてご購入いただくことも多いです」

ー最後に、今後の展望をお聞かせください。

黒川 これからも「商品は誰かが作っている」ということを大切にしていきたいです。誰がどこで作っているのか、そういった背景を知ったうえで買う物を選ぶということを、もっと世の中に浸透させていきたいです。ただ単に「コスパが良かったから買った」ではなくて、「こういう国でこういう方たちが作っていて、このデザインがいいから買った」というような。そのためにも、良い商品を作ってより多くの方にBLUE SINCEREというブランドを知っていただき、その背景を伝えていければいいなと思っています。

ー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

「本革二つ折りミニ財布 Repli-レプリ-」
価格:¥5,999(税込)
店名:BLUE SINCERE
電話:050-1807-2918
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://blue-sincere.com/products/hw3?variant=41266024022170
オンラインショップ:https://blue-sincere.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

黒川亮(株式会社ブルーシンシア 代表取締役)
1987年岡山生まれ。工業高校と工場勤務の経験から、ものづくりとデザインに興味をもち2017年にBLUE SINCEREをスタート。ブランドの発展と共にバングラデシュの社会問題を解決するという理念を掲げ、商品開発、デザイナー、マーケターの業務を中心に活動中。

<文/野村枝里奈 MC/田中香花 画像協力/ブルーシンシア>

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