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日本生まれの”4色目の金” 希少で貴重なパープルゴールド ジュエリー・ミウラの「Cierin(紫凛)」

2023/02/17

「紫色の金があるらしい」という噂を聞きつけた、編集長アッキーこと坂口明子。紫の金って、どういうこと?金にメッキ加工が施されているということ……?と興味は尽きません。そこで、パープルゴールドを初めて研究・開発した株式会社ジュエリー・ミウラ 代表取締役社長の三浦文嗣氏にお話を伺いました。

株式会社ジュエリー・ミウラ 代表取締役社長の三浦文嗣氏
株式会社ジュエリー・ミウラ 代表取締役社長の三浦文嗣氏

―紫色をした金があるのですね!知りませんでした。「パープルゴールド」とは、どのような物なのですか?

三浦 金には、14金や18金、24金などいくつか種類がありますが、ジュエリーに多く使われているのは、金の含有率が全体の75%以上を占める18金です。18金には、金以外の金属が25%程度含まれていて、その種類によって色味が変わります。みなさんにもっともおなじみなのは「イエローゴールド」と呼ばれる黄色い18金でしょう。ほかに、プラチナに近い白っぽい色をした「ホワイトゴールド」、そして温かみのある色合いの「ピンクゴールド」があります。これら3色の18金に加え、新たに4色目として登場したのが紫色の「パープルゴールド」です。

海外では、40年以上前から、18金にアルミニウムを混ぜると紫色になるということは分かっていたのです。弊社の先代である私の父は、2002年にシンガポールでパープルゴールドに出会いました。その美しさに魅了された先代は、さっそく仕入れ、それを日本で加工して販売していたのですが、パープルゴールドは変色しやすかったり割れやすかったりして、加工性も良くないという難点があり、輸入元が製造をやめてしまったのです。

しかし先代は、パープルゴールドの魅力を多くの方に知ってもらいたいと、商品開発を始めました。先述の通り、パープルゴールドは加工が非常に難しい。そこで、日本の大学3校と産学連携をし、先生方にご指導いただきながら弊社の技術を磨き、2009年にようやく商品化することができ、パープルゴールドブランド「Cierin(紫凛)」が誕生しました。

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「Cierin」ブランド立ち上げの際、最初にリリースしたネックレス。
ポピュラーなイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、
そしてパープルゴールドの4色は、気分次第で何通りものバリエーションが楽しめます。

―ジュエリー・ミウラさんのパープルゴールドは日本生まれ、しかも「ジュエリー・ミウラオリジナル」なのですか!

三浦 はい。開発に取り組み始めてから商品化まで時間はかかりましたが、パープルゴールドのさまざまな問題点を解決し、長所を最大限引き出すことができました。

当時、私は弊社に入社して3年ほど経っていて、ジュエリーの魅力を日々、実感する毎日でしたから、パープルゴールドを1日も早くジュエリー業界に根付かせたいと、意気込んでいました。ところが、業界内でもパープルゴールドの認知度は低く、行く先々で「パープルゴールドって?何の石?」「メッキ塗装で紫色にしているの?」と言われてしまって。実は今でも、まだまだご存じない方がいらっしゃるので、「パープルゴールドは石ではなく、金なんです」とお話しし続ける日々です。

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2022年1月、公式の金の純度分析試験である造幣局の品位試験でパープルゴールドは無事合格、
品位証明記号「ホールマーク」が記されるように。
「K18ホワイト・ゴールド・パープルゴルドダイヤピアス」で耳元を優雅に演出。
こちらのコンセプトは「癒しの一粒のしずく」です。

―ブランド名「Cierin(紫凛)」は、とても素敵な響きですね。名前の由来を教えていただけますか?

三浦 古来より、紫は高貴・優雅・神秘を象徴する色とされています。さらに、想像力や創造力を促し、心を癒す効果もあるそうです。つまり、紫は単に美しいのではなく「凛々しい美しさを持っている」という意味にちなんで、「Cierin(紫凛)」と名付けました。

スタート時は、変化する女性の感動を演出する一粒の雫を表す「SHIZUKU」、神秘的な美しさの中に繊細な輝きを持つ凛とした花を表す「HANA」、気品と優しさを秘めた女性を演出する繊細な匠の技を表す「TAKUMI」、優雅に輝き純粋な女性を象徴する爽やかな風を表現した「KAZE」という4つのコンセプトで商品を展開。その後も「KIZUNA」、「SUKASHI」……というように、続々と新しいコンセプトを打ち出しています。

ホワイトゴールドにパープルゴールドとイエローゴールド、
天然ダイヤモンド2石(計0.02ct)をあしらった指輪。ちょっとカジュアルな雰囲気に。
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「HANA」シリーズから。パープルゴールドに、天然ピンクサファイア3石(計0.40ct)、
天然ダイヤモンド6石(計0.09ct)を組み合わせた華やかで、かつ、可愛らしいブローチ。

―パープルゴールドに関して、お手入れの時など取り扱い上の注意点はありますか?

三浦 普通に使っていただいて問題ないようにお作りしていますが、強い衝撃を与えると割れてしまうことがあります。パープルゴールドは他の18金より硬くて傷つきにくいという長所がありますが、粘性が低いので、強い負荷がかかるとバリッと割れるという短所もあるのです。1番気をつけないといけないのは、イオン洗浄機です。イオン洗浄機はジュエリーの汚れを取り除いてくれるので、ジュエリーショップの店先などでも見かけることがあるかと思いますが、パープルゴールドを入れるとアルミが溶け出し、変色する恐れがあるのです。汗などが気になる場合は、水で流した後、柔らかい布で拭き取るようにしてください。

―では最後に、今後の展望についてお聞かせください。

三浦 パープルゴールドの認知度は業界内でもまだまだ高いとは言えない現在、一般的には18金といえばイエローゴールドしかご存じない方もいらっしゃるでしょう。でも、実際には白やピンクのほか、美しい紫色をした18金もあり、しかもそれは日本で作られているということを、みなさまにもっともっとお伝えしていかなければと思っています。そのためにも、弊社の「Cierin」というブランドだけでなく、OEMなどさまざまな形でコラボレーションした商品を通して、ひとりでも多くの方にパープルゴールドを目にしていただける機会を増やしていくつもりです。

―パープルゴールドの紫はひときわ目を引きますから、目にする機会があったら思わず手に取ってしまうでしょう。今後、あちこちで出会えることを楽しみにしております。素敵なお話を、ありがとうございました!

日本初 紫色の18金 4色のカラーゴールド(K18)ダイヤモンドペンダントネックレス

「日本初 紫色の18金 4色のカラーゴールド(K18)ダイヤモンドペンダントネックレス」
素材(ペンダント部分)トップ:K18/イエローゴールド/ホワイトゴールド/ピンクゴールド、ダイヤモンド:トータル石目[0.20ct]、(チェーン部分)K18ホワイトゴールド、スライド式チェーン最長約45cm
価格:¥550,000(税込)
店名:ジュエリー・ミウラ
電話:03-3835-9677
商品URL:https://cierin.jp/?pid=147146496
オンラインショップ:https://cierin.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
三浦文嗣(株式会社ジュエリー・ミウラ 代表取締役社長)

1978年東京生まれ。青山学院大学卒業後、異業種の営業職を4年間経験。ジュエリー業界の資格の一つグラジュエイトジェモロジスト(GG)を取得後、2007年ジュエリーミウラに入社。2009年よりスタートしたパープルゴールドジュエリー『Cierin』の営業責任者をへて、2020年に代表取締役社長に就任。オリジナル素材『パープルゴールド』の普及に注力している。

<文/鈴木裕子 MC/根井理紗子 画像協力/ジュエリー・ミウラ>

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