第9回 バリ島(インドネシア編)その5 【サテ・カンビン】 〜(ワルン・マドゥーラ スディ・マンピール)〜

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今回はインドネシア人の大好きな料理の1つサテ・カンビンのバリ島の老舗人気店をご紹介します。
サテは日本の焼き鳥の様な細い串にさした串焼き、カンビンか山羊。
つまりサテ・カンビンは山羊肉の串焼きです。
日本では一般的にあまり馴染みのない山羊肉ですが、イスラム教徒の多いインドネシアでは豚肉を食べない事もあり、山羊は広く食べられている人気の食材です。

このお店はバリ島の州都のデンパサールという街にあります。バリ島というとインドネシア屈指のリゾートですが、デンパサールは海岸から少し内陸部に入った観光施設等がないエリアで、観光客は殆ど行かない街なので、このお店もお客さんは殆ど地元の人ばかり。
デンパサールは官庁街でもあり、お昼時は近所の役所の人達などで行列ができる大変賑わうお店です。創業50年以上の地元民に愛されるこの店は、バリ島に数あるサテ・カンビンを出すお店のなかでも開店から閉店まで、毎日混雑する数少ない店の1つであるのは、美味しいサテ・カンビンを出す証拠と言えるでしょう。

通常このサテ・カンビンを売るお店には必ず、グレという山羊肉のスープも一緒に売られています。お客さんは串焼きとスープをセットで注文するのが一般的です。

串焼きは肉、レバーの2種類があり、肉の串だけの皿、レバーの串だけの皿、半々の皿という注文の仕方ができます。
店頭でココナッツの殻の炭で焼いた串焼きは、ケチャップ・マニスというインドネシア料理で一番多く使われる濃度のある甘い醤油の様な大豆調味料が掛かって出て来ます。それにテーブルに置かれた唐辛子で作ったソースと串の皿に載って来るキュウリ、バワン・メラ(東南アジア一帯でよく使われる小さい紫玉ねぎ)をかじりながらサテを食べます。

グレと呼ばれるスープは骨付きの山羊肉をカレー風味のスパイスとココナッツミルクで長時間煮たもので、肉はトロトロ、スープには山羊の旨味がギュッと凝縮されていて、一度食べるとクセになる味です。特にこの店のグレは山羊肉の下処理の技術、香り高いスパイスで山羊臭さが全くなく、とても食べ易い味になっています。
これを現地の人達はご飯にかけながら食べます。店頭で串を焼いている煙が多少煙いのですが、香ばしい香りが相乗効果で良いスパイスになっています。

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