【1月の食日記】

【1月の食日記】

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〇月×日
これはかの「ドラ〇ンボール」!? 一品目にこんなものが出てくると心がときめいて、思わず願い事を何にするか考えてしまう。昨年9月にオープンした広尾「Ode」。「シック・プッテートル」で多くの美食家を虜にした生井シェフの新しいカウンターフレンチ。流れがよくて目に楽しく舌に美味しい。ペアリングもいい塩梅。こういうレストランが生まれるのだから、いい時代だ。

これはかの「ドラ〇ンボール」!?
広尾「Ode」。生井シェフの新しいカウンターフレンチ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 Ode
▶ URL http://restaurant-ode.com/

〇月×日
「肉山」の光山英明さんがプロデュースしたことでも話題を呼んだ新富町の「旬恵庵 あら垣」。2017年6月のオープンだが、店主の新垣さんはもともと勝どきで天ぷら店を営んでいた方。日本料理の出身だけに、天ぷら以外の品々も工夫され酒が進む。14~15種供される天ぷらは軽く、それぞれの素材の特徴、季節を見極めていて美味。

新富町の「旬恵庵 あら垣」
天ぷら以外の品々も工夫され酒が進む。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 旬恵庵 あら垣
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13210026/(食べログ)

〇月×日
とてもクローズドな日本酒の会に参加するのだけれど、ひとり一品、肴を持ち寄るのが条件とか。悩みつつ、ふと渋谷西武の「平翠軒」で発見した「鳥皮みそ煮」。広島・呉の居酒屋が発祥らしい。1分ほどチンすると、グダグダに煮込んだもつ煮から重さを引いたみたいな味で、ジャンキーだけど妙に旨い。天然の紅ショウガを加えるとさらに!

渋谷西武の「平翠軒」で発見した「鳥皮みそ煮」

SHOP INFORMATION
▶ 店名 平翠軒
▶ URL https://www.heisuiken.co.jp/info.html(HP)
https://edepart.omni7.jp/brand/001099(西武そごう通販ページ)

〇月×日
昨年、独特のポーズと大胆な演出で、一躍スターダムに躍り出たのが、北九州の「照寿司」。なかなか行けないと思っていたら、なんと東京の某所で出張寿司を! 素材含め、80キロの荷物とか。で、ついに噂の鰻バーガー&三代目渡邉貴義さんにご対面。他にも献上松茸と佐賀牛のすき焼など、楽しすぎた。

独特のポーズと大胆な演出で、一躍スターダムに躍り出たのが、北九州の「照寿司」

SHOP INFORMATION
▶ 店名 照寿司
▶ URL https://www.facebook.com/terusushi.tobata/(facebook)

〇月×日
2017年8月、六本木ミッドタウンにオープンした「宮川町 水簾」。なんとも楽しいのがミニミニな行楽弁当。わずか5センチ角程度の重箱にちらしから煮物、揚げ物、焼き物までが詰まっている。京都のお店らしく、おくどさんで炊いた〆の白飯もおいしい。さらに特筆すべきは、サービスが中国料理界の伝説的給仕人である野坂裕彦さんであること! お酒のチョイスは野坂さんに任せれば、さらに至福が味わえる。

六本木ミッドタウンにオープンした「宮川町 水簾」
わずか5センチ角程度の重箱にちらしから煮物、揚げ物、焼き物までが詰まっている。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 宮川町 水簾
▶ URL http://www.kyoto-suiren.com/

〇月×日
フランス料理といえば、ここ数年、絶対王者「カンテサンス」出身シェフの活躍ぶりが目覚ましいが、こちら白金高輪の「アルゴリズム」もそう。2017年9月にオープンで、わずか8席のカウンターのみ。想像力を掻き立てられるようなメニュー名を眺めていると、そこを遥かに超える数々の料理が登場。確かな技術と知識、そして野心がなければできないだろう。注目の一店だ。

白金高輪の「アルゴリズム」
確かな技術と知識、そして野心がなければできないだろう。注目の一店だ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 l’algorithme
▶ URL http://lalgorithme.com/

〇月×日
小学生の女子サッカーのコーチをしているので、土曜の昼は息子に置き弁。鳥ハンバーグ、豚しゃぶ、インゲンの味噌ピーナッツ胡麻和え、もやし&しゃけ。おまけで彼の愛する煮卵も。意外にも思い付きで作ったもやし&しゃけが美味かったそうだ。

息子に置き弁。鳥ハンバーグ、豚しゃぶ、インゲンの味噌ピーナッツ胡麻和え、もやし&しゃけ。
おまけで彼の愛する煮卵も

〇月×日
チェーンでしょう、とか、デパートの中でしょ、とか侮ると人生を後悔する「小松庵」。先日、渋谷東急東横店の小松庵を訪れ、実感。「一東庵」の吉川氏、「もりいろ」の土屋氏など、気鋭の蕎麦職人を輩出。全店舗が自家製粉。十割と二八蕎麦をはじめ、メニューは充実のラインナップ。サービスのホスピタリティも高く、何よりふらっと入れる。駅ビルなので昼酒飲んで、そのまま電車に乗れるし。気が付けば渋谷は「玉笑」、「福田屋」、そして小松庵と、用途別に蕎麦が楽しめるいい街になっていた。

渋谷東急東横店の小松庵
メニューは充実のラインナップ

SHOP INFORMATION
▶ 店名 小松庵
▶ URL http://www.komatuan.com/

〇月×日
井の頭線新代田駅からすぐの「玄鮨」は、酒好きにはたまらない寿司店。良質なワインがグラスで飲めるのは珍しい。ボトルワインも、好銘柄を恐ろしく良心的な価格で提供。日本酒もニヤリとする品揃えだ。タコのブルーチーズ焼きといった、リースリングにぴったりの品があるかと思えば、あさりの軍艦巻きという、実は珍しい品や島鮨もある。鮨種はもちろん、赤酢、海苔に至るまで、細かなこだわりがありながらテレビも流すという、街場ならではの矜持と諦観が素晴らしい。

新代田駅からすぐの「玄鮨」は、酒好きにはたまらない寿司店。あさりの軍艦巻きという、実は珍しい品や島鮨もある。
鮨種はもちろん、赤酢、海苔に至るまで、細かなこだわり

SHOP INFORMATION
▶ 店名 玄鮨
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131803/13029203/(食べログ)

〇月×日
すごく不定期にしか開いていない、渋谷246沿いの地下「餃苑」へ。メニューは餃子定食500円のみ。店に入ると、今風のカジュアルで若い料理人が「うちは餃子しかないですがいいすか?」と。うなずくと「じゃあ、焼きます」。自信の裏付けか、妙に雰囲気がある。ビールがあれば、永遠にいけそうな餃子。

不定期にしか開いていない、渋谷246沿いの地下「餃苑」

SHOP INFORMATION
▶ 店名 餃苑
▶ URL https://www.facebook.com/gyoza.gyouen(facebook)

大木淳夫

大木淳夫

「東京最高のレストラン」編集長

1965年東京生まれ。学習院大学卒。ぴあ株式会社メディア・クリエイティブ局メディアプロデューサー。日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「東京とんかつ会議」(山本益博・マッキー牧元・河田剛)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)、「一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「グルメ多動力」(堀江貴文)など。好きなジャンルは鮨とフレンチ。
現在は、「テリヤキ」(堀江貴文氏が運営するグルメキュレーションサービス)公式キュレーター=「テリヤキスト」、Retty「TOP USER」、「食べログ著名人」としても活動中。

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