【連載】グルメ散歩・福井 ~ご当地グルメ松岡軒

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福井県 ご当地グルメ

昔ながらの佇まいが落ち着く和菓子店で
福井県を代表する銘菓をいただいて

古くからの福井土産定番といったら、ほんのり甘くてやわらかい羽二重餅。その味と食感をさらに楽しめる和スイーツがあると聞き、老舗和菓子店に。

羽二重餅のやわらかさは半分に切ると一目瞭然。いまにも溶けてしまいそうなほど
大通りに面しているのに、店内にはゆったりとした空気が流れていて、ついほっこり和んでしまう

とろけるような餅をふわふわ生地に挟んで

福井駅からのんびり歩いて約10分の大通り沿い、落ち着いた老舗の雰囲気が漂う和菓子店の松岡軒は、福井の銘菓として有名な羽二重餅の元祖です。その昔は、真っ白な絹(羽二重)のような奉書紬をつくっていましたが、110年ほど前から菓子製造を営むことになりました。そこから由来している、その名の通り、薄くてやわらかく透明感がある餅は、銘菓にふさわしい上品な和菓子です。

お土産の定番であるこの餅を、どら焼きに挟むことを考案したのは、30年ほど前だそう。実は、50年ほど前に最中に入れた『羽二重最中』が人気だったことから、ほかのお菓子にも合うはずと考えてつくられました。このどら焼きは、料理評論家の服部幸應さんや、料理記者の故・岸朝子さんなど、料理関係の著名人にも気に入られています。いまにも溶けそうなほどの餅、まわりには北海道産の小豆をたっぷりつかったつぶあん、それらをふっくらと焼き上げた生地で挟んでいただく食感は、最後までふんわりとやわらか。やさしい甘さも特徴的です。

歯応えがクセになる隠れた名物は、夏限定

どこかレトロなショーケースのなかには、茶筅が飾られていました。その様子は、静かで落ちついた店内になじんでいます。「夏は、とってもにぎわうんですよ。行列ができることもあります」と店主の淡島律子(あわしまりつこ)さん。聞けば、夏場だけ店内の奥が喫茶スペースになるそう。お客の目当ては、この店の風物詩である夏限定の“手かき氷”。注文を受けてから、一椀ずつ手間をかけて専用のカンナを使って氷を削ります。シャリシャリとガリガリが混ざったような歯応えがクセになって「これを食べないと、夏がきた気がしない」という声もあり、ファンが全国から訪れます。金時、おしるこ、蜜…かけるものは、すべて手づくり。かき氷は、お取り寄せはできないので、ぜひお店に足を運んで味わって。

羽二重餅の箱は人気少女漫画『ちはやふる』にも登場。このイラストに気がつく人もいるそう
手前は、宇治金時に羽二重餅をトッピング(756円)。後ろは、白玉しるこ〈こしあん〉ミルク(756円)

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撮影/山田耕司(扶桑社) 取材・文/田中ゆう子(扶桑社)

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