今回、編集長アッキーが気になったのは、沖縄県産のお肉を使ったハンバーグとカレーです。商品を展開する株式会社ミーティッジ・代表取締役社長の松永宏一氏に商品の魅力を取材陣が伺いました。
選び抜かれた沖縄の塩で食べる「沖縄県産 黒毛和牛 塩ハンバーグ」贅沢素材のスパイスカレー「和牛と赤ワインのキーマカレー」
2024/10/17
株式会社ミーティッジ代表取締役社長の松永宏一氏
―御社の沿革を教えてください。
松永 1947年(昭和22年)に沖縄畜産工業としてスタートし、1972年(昭和47年)には共栄ミートも設立。もともとは主に沖縄県産豚のと畜、そして様々な部位に分解する加工の仕事と販売の仕事からスタートしました。本土復帰までは、沖縄から県外に肉を販売するときは輸出という扱いでした。昔から沖縄では豚肉は貴重なタンパク源として体のほぼ全ての部位を無駄なく活用する食文化が引き継がれており県内で食肉の販売を強化するために同じ場所に共栄ミートを設立しました。その後、経営効率化と生産者に近いという強みを発揮するために沖縄畜産工業と共栄ミートが合併し、株式会社ミーティッジになりました。
沖縄県の畜産農家が手塩にかけて大切に育てた沖縄県産和牛や豚肉を、全国の皆様に安心して食べて頂けるようお届けすることが私たちの使命です。
「隠れ家レストランKOBA」とともに創り上げたキーマカレー。
―社長になられた経緯を教えてください。
松永 私で8代目となりますが、もともと沖縄出身ではなく静岡で生まれ育ちました。大学卒業後、東京都内の設計事務所で勤務し、首里城の復元作業に関わり沖縄で仕事をしたことが、沖縄と縁ができた最初です。その後、アメリカで仕事をし、帰国してからは外資系企業で経理の仕事を担当していました。
沖縄の共栄ミートに入社したのは、妻が沖縄出身で、会社とつながりができたことがきっかけでした。もともと仕事で衣食住を網羅したいと思っており、衣は前職で、住は設計の仕事をしていたときに携わっており、食が今の仕事となっています。
社長になろうと思っていたわけではないのですが、話があったときに、これもひとつの流れと考え、就任することにしました。
―社名のミーティッジの由来を教えてください。
松永 ミーティッジとは、食肉の生産者と消費者をつなぐ架け橋という意味から、Meat(食肉)+Bridge(橋)を組み合わせた造語です。
―会社として大事にされていることはなんでしょうか。
松永 前身である沖縄畜産工業と共栄ミートの経営理念である「生産者から消費者までが共に栄えること」を受け継いでいます。
じつは沖縄では養豚場の廃業が進んでおり、次世代への継承が難しくなっています。燃料の高騰や餌代の上昇などにより、経営が圧迫されている状態です。さらに、気候変動や疫病にも影響を受けています。こういった業界の問題も解決の一助になれる方法を模索しているところです。
また、衛生管理を徹底し、従業員の労働環境の改善にも力を入れています。残業削減や適切なインターバルを設けることで、従業員にとっての安心・安全安定が生まれ、消費者にとっての安心・安全につながってくると考えています。
―今回ご紹介する「塩ハンバーグ」の特徴を教えてください。
松永 今年から発売を開始し、開発期間はおよそ2年です。スパイスでごまかさない、お肉本来の味を楽しんでいただくため、塩ハンバーグを開発しました。沖縄産の複数の塩を試しながら、最適な塩を見つけるために何度も試作しました。最終的には屋我地島の塩を採用しています。
肉汁の出方や食感にこだわり、ソースで食べるのではなく付属のかけ塩で食べる味わいを重視しました。
お肉の味をしっかり感じられるようスパイスを最小限にし、無添加の材料と調味料を使用。
サイズの異なる2種類の和牛ミンチを混ぜ合わせることで、ジューシーさと肉の食感の両方を楽しめる。
ソルトコーディネーターとセレクトした屋我地島の塩とともに。
―お客様からの反応はいかがでしょうか。
松永 お肉の本来の味を強く感じるという意見がやはり多いです。デミグラスソースを使うと、どうしてもソースの味になってしまうので、狙い通りの反応が聞こえてきています。
―「和牛と赤ワインのキーマカレー」の特徴を教えてください。
松永 元々のきっかけは経営企画室長の後輩のお店「隠れ家レストランKOBA」が那覇カレーグランプリで二度の優勝などで殿堂入りしたことでした。その室長がそこに食べに行ったときに肉屋をしていることを伝えると、一緒に商品を作ると面白いものができるのではないかという話になったのです。
もともと事業のひとつとして協創というテーマを持っていたので、あっという間に企画が決まり、共同開発期間は半年程度でした。開発当初は他の種類のカレーも検討しましたが、最終的に、肉の量を調整できるキーマカレーに決定しました。
この商品はスパイスの別添えで味わいをカスタマイズできるようにしています。その場でスパイスをかけると一気に風味が立ちますので、通常のレトルトカレーとは差別化したポイントとなっています。
ワインの芳醇な香りが和牛のコクを引き立てた贅沢な仕上がり。
保存料や増粘剤などを含む添加物は一切使用していない。
―今後の展望をお聞かせください。
松永 今年で創業から77周年になります。小売、飲食事業など、消費者により近い場所での展開を視野に入れています。商品開発も継続して行い、専門家とも連携して品質向上を目指します。
じつは8月から和牛の生産事業にも着手し、生産から消費までの一貫した流れで行う予定です。そうすることで、自社でコントロールしやすくなり、その工程に関わる方々が安定して事業に携わることができ、みんながハッピーになれるのではないかと考えています。また、お客様にもよりよい形で商品を提供できると思います。
気候変動が激しく、これから何が起こるかわからない時代ですので、いろんな人たちの力を集めて、協力し合い、信頼関係を大切にし、協創を通じた商品開発やビジネス展開を行っていきます。
―貴重なお話をありがとうございました。
「沖縄県産 黒毛和牛 塩ハンバーグ 150g×6個/ハンバーグ専用塩付き」
価格:¥4,860(税込)
店名:ミーティッジ Online Shop
電話:098-917-2981(8:30~17:30 水日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.meatidge.co.jp/view/item/000000000013
オンラインショップ:https://shop.meatidge.co.jp/
「和牛と赤ワインのキーマカレー 4個入/200g オリジナルスパイス付き(KOBAとの協創開発)」
価格:¥3,400(税込)
店名:ミーティッジ Online Shop
電話:098-917-2981(8:30~17:30 水日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.meatidge.co.jp/view/item/000000000021
オンラインショップ:https://shop.meatidge.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
松永宏一(株式会社ミーティッジ 代表取締役社長)
1962年静岡県生まれ。2006年に株式会社共栄ミート入社。2011年株式会社共栄ミートの取締役に就任。2016年2月に関連会社である沖縄畜産工業株式会社と株式会社共栄ミートが合併し、株式会社ミーティッジに商号変更、専務取締役に就任。2019年代表取締役社長に就任。
<文/垣内栄 MC/伊藤マヤ 画像協力/ミーティッジ>