大阪府堺市 小島屋の『けし餅』と井藤昌志さんのトレイ

大阪府堺市 小島屋の『けし餅』と井藤昌志さんのトレイ

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、戦国時代から南蛮貿易の要所であり商業都市として栄えた大阪・堺市の老舗和菓子店、小島屋さんの『けし餅』です。けしの実の餅菓子はあまり食べたことがなかったので、気になってお取り寄せしました。

今回ご紹介するのは、戦国時代から南蛮貿易の要所であり商業都市として栄えた大阪・堺市の老舗和菓子店、小島屋さんの『けし餅』です。

小島屋の歴史は古く、創業は延宝年間、約340年もの長きに渡り和菓子をつくり続けています。けし餅の素材である「けし」は、室町時代にインドから伝わり、江戸時代初期には堺や和歌山周辺で栽培されていたそうです。また、安土・桃山時代に千利休によって広がった茶の湯文化は、和菓子に大きな影響を与え、堺でも多くの和菓子が生まれました。
そんな時代の流れを背景に、異国から伝わったけしの実をふんだんに使った『けし餅』を小島屋が考案。当時は斬新な和菓子として、大きく話題になったはずです。そのおいしさと珍しさから、数百年もの間、政治や商業など各界の名士や多くの人々に愛されて今に至ります。

けしの実は、身近なところでは、あんパンの上に少しだけ付いていますよね。「けし餅」にはけしの実が隙間なく付いていて驚きました。感動するくらいきれいなのです!
ひと口食べた途端、あんこのトロッした舌触りを感じ、口の中で溶けていくよう。薄くてやわらかい餅と、甘さ控えめでなめらかなあんのバランスがとても良いのです。そこに、けしの実のカラリとした食感と、ほのかな香ばしさが相まって、他にはない独特のおいしさが口の中で広がります!
小さなけしの実を美しく付けるのは大変な作業なはず。そして、こんなにもけしの実の食感を楽しんで食べることもないでしょう。直径4cmほどの小ささですが、なんとも贅沢さを感じる和菓子です。お菓子の博覧会で何度となく授賞している銘菓というのも、うなずけました。

「けし餅」にはけしの実が隙間なく付いていて驚きました。感動するくらいきれいなのです!

今回の器は、木工家・井藤昌志さんのラウンドトレイです。長野市にあるギャラリー夏至で5~6年前に購入しました。井藤さんは長野県松本市でカフェ&ギャラリーとセレクトショップを兼ねたお店を運営されています。東京でも個展が人気ですが、松本のお店でいくつもの作品に出会えます。
トレイ自体は何枚も持っていますが、大きなものが多く、小さいものは和テイストが多く…、何をのせても合うようなシンプルなタイプが欲しかったので、このトレイは即購入!でした。直径が27cmとちょうど良い大きさで、厚みがあるので安定感があって持ちやすい、でも重くない。撮影のときはスタッフのお茶やお菓子をのせたり、日々の生活では娘の朝食がのっていたり。とにかく毎日使用しています。もともとは、もう少しグレーがかっていましたが、思い切り洗っていたので、色が抜けたのかな? そんな風合いも気に入っています。

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