
グルメサイトで殿堂入り!近江今津の鰻の名店「西友(にしとも)」がたどり着いた評判の佃煮「うなぎ茶漬」
2025/06/17
今回、アッキーこと坂口明子編集長が注目したのは、「うなぎ茶漬」です。製造しているのは、本店が近江今津にあり、県外からも多くのファンが訪れる鰻の名店「西友(にしとも)」。ジェイアール京都伊勢丹や大丸心斎橋、阪急梅田本店などの有名百貨店にも出店し、うなぎの名店として多くのグルメたちの舌を唸らせています。3代目代表取締役社長の阪田嘉仁氏に取材班がお話を伺いました。

西友商店株式会社 代表取締役社長の阪田嘉仁氏
―御社の歩みについて、教えてください。
阪田 創業は昭和初期で、私で3代目になります。創業の地は琵琶湖に近く、古くから鮎漁を中心とした漁業の拠点でしたので、漁師さんから魚を集め全国へ送る問屋業を営んでいました。同時に、町内で鮮魚販売をしたり、佃煮、鰻の蒲焼なども製造販売していました。
1975年(昭和50年)に、国鉄(現JR)が開通し、近江今津駅前の名小路商店街ができたことで、先代がうなぎ・川魚料理店を開業しました。30年ほど前、私が入社した頃からは、鰻料理の評価が高まって、現在は90%が鰻関連の商品になっています。
2000年(平成12年)に、創業の地に本店を新築、2002年(平成14年)には、百貨店の食品売場にて、代表商品である「うなぎ茶漬」や佃煮などを扱う専門店を京都市内に初出店しました。その後、関西の有名百貨店をはじめ、多数店舗でお取り扱いをいただいています。



江戸時代には西近江路(北国街町)の宿場・港町として繁栄してきた、歴史的文化の息づく街・近江今津。
「西友」の本店は、その地にある。わざわざ行きたい名店として、県外からはもちろん、海外のお客さんも多い。

名物の「ひつまむし」。活うなぎを使用し、永年受け継がれてきたタレを使い、炭火で丹念に焼きあげている。
―阪田社長のご経歴をお聞かせください。
阪田 子どもの頃から祖父や父の働く姿を見て育ち、魚のウロコをとってお駄賃をもらっては駄菓子屋で買い物をするのが楽しみ、といった少年時代を過ごしました。家業を継ぐことは決まっていましたので、京都の水産物の問屋さんで魚の捌き方などを2年ほど修行したのち、こちらへ戻ってきました。
―グルメサイトで「殿堂入り」もしている代表商品、「うなぎ茶漬」について教えてください。
阪田 25年ほど前からスタートした商品ですが、昨年三度目の「特選」に選ばれ、「殿堂入り」しました。30年ほど前は、鰻の蒲焼をやりながら、琵琶湖のえびなどの佃煮にも力を入れていたのですが、なかなか知名度が上がらなかったんです。東京や大阪の百貨店の物産展に出品していたとき、全国に通用する商品はなんだろうと試行錯誤した結果、行き着いたのが鰻でした。自分で作って自分で販売したことで、直接お客様の声を聞くことができ、少しずつ改良してたどり着いた味です。「かたかった」と言われたら原料の仕入れを見直し、「辛い」と言われたら味付けを見直してと、ご意見を糧に改良し続けました。

グルメサイトの手土産部門で殿堂入りした「うなぎ茶漬 <CU-3K> 木箱」。
白焼きした鰻にピリッとした山椒を加え、じっくり煮上げているお茶漬け用の佃煮。
真空パックで、常温保存できるのも嬉しいポイント。
―どんな食べ方がおすすめでしょうか?
阪田 オーソドックスな食べ方としては、まずはそのまま1、2切れを酒のあてにして、その後、ご飯の上に2、3切れのせ、熱いお茶をかける。鰻自体にしっかり味がついていますから、ちょっとお茶に染み出して旨味が出ます。お好みでワサビと海苔を入れていただいたら良いかと思います。
―どんな方がよくお求めになりますか?
阪田 リピーターの方が大変多いです。贈答の需要ももちろん多いです。意外なところでは、小さいパッケージをバレンタインデーのプレゼントにされるという方もいます。甘いものが苦手な方などにちょうどいいのかもしれません。

バレンタインデーに人気だという紙パッケージの小袋。ちょっとしたご挨拶などにも喜ばれそう。
―今後の展望について、お聞かせください。
阪田 経営者としては色々と見ないといけないですが、私はどこまでいっても作り手です。ものづくりの会社ですから、ものづくり精神を大切にしたいです。今、色々な原材料が値上がりしていますが、だからといってそれだけで値段を上げるのではなく、それに見合ったクオリティに上げていかなければいけないと考えています。それは、調理場だけでなく、接客も含めて、丁寧にすることだったり、気持ちの一つ一つがクオリティにつながると思っています。
コロナ禍があって、時代が変わってしまったので、将来のビジョンを語るのは難しい状況ではありますが、現状維持ではダメというのはわかっているので、さらなる商品の革新は必要ですし、インバウンド需要も無視できないと感じています。ただ、それでもなお、足元を見ながら着実に続けることが第一だと考えています。

阪急梅田本店の店舗の様子。丁寧な接客によるお客様からのご意見、要望などが商品の改良に生かされている。
―御社商品のクオリティの高さの理由がわかりました。貴重なお話をありがとうございました!

「うなぎ茶漬 <CU-1K> 木箱」(140g・真空パック・約3人前)
価格:¥3,888(税込)
店名:西友
電話:0120-39-2105(10:00~19:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.nishitomo.co.jp/g_shop/shop_unacha.html
オンラインショップ: https://www.nishitomo.co.jp/g_shop
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
阪田嘉仁(西友商店株式会社 代表取締役社長)
近江今津「西友(にしとも)」の3代目社長。京都の水産物問屋で修行ののち、入社。商品開発から製造、販売まで、「自分で作って自分で売る」を実践し、鰻を中心とした商品を展開。そのほか、琵琶湖で採れる水産物の佃煮などを製造・販売している。現在は、本店の食事処のほか、有名百貨店など7店に出店。オンラインショップも運営している。
<文/尾崎真佐子 MC/田中香花 画像協力/西友>