栄養豊富な玄米ですが、炊き方にコツがあったり風味が独特だったりして、白米に慣れている現代人には馴染みづらい食材かもしれません。今回、編集長アッキーが注目したのは玄米を気軽に食べられる「有機の玄米ポタージュセット」です。「有機の玄米ポタージュセット」の開発経緯やこだわりなどについて、株式会社冨貴食研の代表取締役社長 岡田恒周氏に取材陣が伺いました。
玄米と有機野菜の栄養たっぷり!食事代わりに満たされる「有機の玄米ポタージュセット」
2024/09/26
株式会社冨貴食研 代表取締役社長の岡田恒周氏
―整備士から食品メーカーに勤められました。
岡田 工業高校を卒業後は町工場で自動車整備士の仕事をしていたのですが、独立を考えていたので仕事をしながらビジネスの勉強もしていました。私の父が食品を扱う小さな卸問屋を営んでいたため、1年くらいそちらで勉強させてもらおうと関わることになり、その会社の取引先であった弊社にご縁があって勤務することになりました。
もともと機械いじりが得意であったため設備の扱いもすぐに慣れて、会社にお世話になっている限りは会社を少しでもよくしようと思い、部署を越えていろいろと取り組むようになりました。弊社はもともと創業者一族による家族経営でしたが、前社長に後継者がいなかったため私にお声がかかり、代表取締役社長に就任することになりました。
―自社ブランドを作った経緯は?
岡田 私が入社した当時、弊社は下請け加工専門の会社でした。他社から依頼された加工品を製造していたため、言われたことをやるという気風があって働くメンバーのモチベーションが低いと感じました。せっかく働くのであれば楽しく前向きに仕事がしたいと考えていたので、社内で営業をかけてメンバーを巻き込み自社ブランドを立ち上げました。
―自社ブランドへのこだわりを聞かせてください。
岡田 弊社の競合には大手メーカーがひしめき合っている状態です。同じような商品を作っても市場に入り込めないと感じていました。そのため、化学調味料や遺伝子組み換え原料を一切使わない、保存料無添加の安心安全な商品を作ることにこだわっています。
オーガニックや無添加にこだわり、できるだけ自然に近い商品作りを心がけている。
―「有機の玄米ポタージュセット」のポイントは?
岡田 玄米は健康に良いとされていますが、玄米をおいしく炊くのは難しいですし、白米と比べて食べにくいと思います。忙しい中で手軽に玄米が食べられる商品を作りたいと考えたのですが、おかゆでは若い方には抵抗感があるという意見があり、気軽に食べられるポタージュスープにしました。
ダイエット中だったり健康を気にかけていたりする方の中には、昼食をスープ一杯で済ませる方もいらっしゃいます。「有機の玄米ポタージュ」は、スープ一杯でも健康を意識できる商品になったと思います。
国産有機野菜を使った5種類の味を用意し、毎日食べても飽きないおいしさに。
―最もこだわった点は何ですか?
岡田 有機JAS認定を受けられる商品であるということです。国産有機の野菜と玄米を原料としています。安心安全の品質にこだわり、仕入れ先となる有機生産者とのつながりを一から作り、開拓しながら原材料を集めていくのが難しい課題でした。
製造方法はシンプルで、玄米を釜で炊いてペースト状にして有機野菜の出汁を加えてポタージュにしています。玄米のポタージュですので、食事代わりに食べていただいても満足していただけると思います。
―どのような方におすすめですか?
岡田 「有機の玄米ポタージュ」の開発のヒントにもなったのですが、昔から病気で食欲がない方に玄米の重湯を飲ませるという民間療法があります。その玄米スープのような重湯を飲んで病気が治ったり回復したりしたという話を聞いていたので、「有機の玄米ポタージュ」も病気で食欲がない方のお役に立ちたいと考えています。
高齢者や虚弱体質の方の食事、小さなお子様の離乳食としてもおすすめ。
―お客様からの反響は?
岡田 がんの治療を受けている方や末期がんで食事を受け付けないような方からの反響が大きいです。何も受け付けられない状態の中で、弊社の「有機の玄米ポタージュ」だけは唯一食べることができたというお声をよくいただきます。
何か食べたいのに食べられないという苦しい時に弊社の商品が喜んでいただけているというのは嬉しく思います。そのような方以外でも、若い方で愛用してくださっている方も多いようです。
―最後に、今後の展望を教えてください。
岡田 ライフスタイルがどんどん変化して忙しい方が増えているため、健康に良いものを手軽にとれる商品をご提供したいと考えています。本来は地元で育った農作物を自分で収穫して料理して食べることが一番健康に良いと思うのですが、そのような丁寧な暮らしをするのはなかなか難しいので、私たちが代わりに安全と環境に配慮した農作物を栽培してそれを加工し、お客様のもとへ届けたいです。
こだわりの有機野菜を作りたいと自社農場で野菜を育てる取り組みも始めた。
岡田 ゆくゆくは、お客様のご家族やお子様たちに弊社の畑で農業体験をしていただき、おいしくて体に良い野菜がどんな商品になるのか知る機会を増やしたいと考えています。
また、日本人の主食であるお米、特に健康に良いとされる玄米を使った商品ですので、「有機の玄米ポタージュ」を通して海外の方にも日本の食文化を発信していきたいです。
―貴重なお話をありがとうございました。
「有機の玄米ポタージュセット」(5種×2袋、内容量135g)
価格:¥4,605(税込)
店名:こだわりの無農薬野菜を食卓へお届けします ベジタブルハート
電話:0120-88-5389(9:00~16:00 土日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/vegetable-heart/21472-3-4-83-4_2/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/vegetable-heart/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
岡田恒周(株式会社冨貴食研 代表取締役社長)
1974年奈良県生まれ。工業高校卒業後、欧州車専門の自動車整備工場でメカニックとして勤務。2級自動車整備士。1999年に株式会社冨貴食研に入社。製造担当、商品開発担当、営業担当を経て工場長を担う。2008年に代表取締役社長に就任し、現在に至る。
<文・撮影/ウツギナオコ MC/矢口優衣 画像協力/冨貴食研>