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神々の国・島根を表する「神凪のしずく 純米吟醸 火入れ」「神凪のしずく 純米吟醸 無濾過生原酒」

2024/09/19

今回、日本酒発祥の地といわれる島根県にちなんだおいしいお酒があると聞き、編集長のアッキ―こと坂口明子が注目したのは「神凪のしずく」という名の2種類の純米吟醸。プロディースするのは、著名銘柄から未開のお宝地酒まで、全国津々浦々の銘酒を扱う酒類専門店、有限会社酒屋の宇山です。
品質保持のため日本酒をマイナスの温度帯で保管する徹底ぶりで、全国のお酒ファンをうならせる同社代表取締役の宇山浩平氏に、商品へのこだわりやユニークな経営方針について取材陣がインタビューしました。

宇山浩平社長
有限会社酒屋の宇山 代表取締役の宇山浩平氏

―はじめに創業時からの歩みをお聞かせください。

宇山 弊社は1970年に「宇山酒店」の名で、店頭販売と一般家庭に配達する酒類専門店として創業しています。その後は卸しの免許を持つメリットを生かし、多種類を取りそろえて業務向けにも販売していきました。
かつて大ブレークした銘柄「久保田」を山陰地方でいち早く取り扱い始めるなど、仕入れ面の強化で他社と差別化を図り、徐々に飲食店への卸売りを拡大していきました。

1990年代から酒類がスーパーやコンビニでも扱われるようになったことに対抗して、私の父の代に日本全国の地酒を集める戦略をとり、これが現在でも続く大きな流れとなっています。

その他
消費者向けの酒店として始まった酒屋の宇山。
有名銘柄だけでなく、まだ世に知られていない“ダイヤの原石”を発掘して販売している。

―学生時代から家業を継ぐご意思が?

宇山 いいえ。家業を継ぎたい気持ちはありましたが、大学進学で上京したあと実家には戻らず、パチンコ業界のリーディングカンパニーに就職し、家業に入ったのは比較的最近(2019年)のことです。

就職活動のとき同社の「“業界を変える…“。20年、30年後にはパチンコ業界を変えて世界のサービス業のトップシーンに立つ。このビジョンにかけてくれる若者を求めている」という情熱に惹かれて入社し、その後の成長を支えながら23年勤めてきました。

―島根の実家に戻られたきっかけは?

宇山 40代半ばで「生まれ持った運に恵まれている人は、そうでない人のために全力で恩返しするべき」と書かれた書物との出合いが、1つのきっかけです。
私の実家は特別裕福な家庭でなかったですが、それでも東京の大学に通って仕送りまでもらっていましたので、残りの半生はそれに対して恩返ししたい気持ちが強くなりました。

もう1つは、前職で新卒採用のリーダーを務めていたため、後輩たちに「パチンコ業界で培った学びと経験で異業種でも成功できる」ということを背中で語りたいと思ったこともあります。

その他
「“ほっと”な縁結びのそばに」を経営理念に掲げる酒屋の宇山では、
お酒を通じた人と人のコミュニティ創造をサポートしている。

―宇山社長の代になって取り入れたことは?

宇山 私が少し軌道修正したのは、日本酒ファンなら誰でも知っているような有名な銘柄を追いかけるのを見直したことです。日本酒業界にも世代交代というものがあり、今は地方の小さな酒蔵であっても、志高き後継者がイノベーションを起こして3年ぐらいで急に酒質が良くなっていくことがあります。そのような可能性あふれる隠れた地酒を発掘し、全力で背中を押していくということを大切にしています。

―今回ご紹介の「神凪のしずく 純米吟醸 火入れ」はどんなお酒でしょうか?

宇山 この商品は「“ほっと”な縁結びのそばに」という弊社の考え方、島根県という風土や土地柄を表現するお酒を1つ持ちたいと思い完成させた銘柄です。

製造を委託しているのは、非常にストイックに愚直に酒造りと向き合っておられる酒蔵「池月酒造」さんです。使用する酒米は「縁の舞(えにしのまい)」ですが、この酒蔵様はどれだけ景気が厳しい状況であっても、年間生産量の酒米の買い取りを約束されるという、非常に誠実な経営方針をとられています。

商品
酒米と酵母由来の序盤の香りはフルーティー。
爽快感のある味わいで、日本酒ビギナーが入りやすい印象。

―飲み口はいかがでしょうか?

宇山 口当たりが非常に滑らかで軽快です。というのも、池月酒造さんは硬度0.3という超軟水を使っているため、アルコール発酵するのに時間かかります。低温で発酵期間をかけることによって軽快な酒質になりやすい特徴があるのです。
そうした軽さと甘さをあわせ持ち、ある程度の酸味も出てきますので食事にもとても合わせやすいお酒です。

商品
生原酒は火入れと比較すると、淡いメロンのようなさらにフルーティーな吟醸香が漂い、
よりクリーミーな味わい。かといってクドさはなくさっぱり。

―「神凪のしずく 純米吟醸 無濾過生原酒」の特徴を教えてください。

宇山 加熱なしの原酒のほうは瓶内で酵母が生きているため、絞った状態をそのまま楽しめるのが特徴です。米の旨み、酸味やフレッシュ感がダイレクトに伝わり、ジューシーな感じがします。
商品タイトルの“神凪”という言葉は造語で、縁結びの国とも言われる島根県で「神様がもたらす穏やかな凪の状態のように、穏やかな人間関係を生み出すお酒であってほしい」というコンセプトで名付けています。

商品
生原酒は特に冷やがおすすめで、火入れとの飲み比べも面白い。
両者とも後を引かずに透明感のある味わいで、食前から食中までフルに堪能できる。

―今後の目標をお聞かせください。

宇山 飲食店のオーナー、調理人、スナックのママさんやスタッフ、ボーイさんなど、飲食に携わる方々が、公私にかかわらず少しでもお困りごとがあれば、ストレスなくお客様やお店作りに向き合えるような環境づくりを全力でサポートしていく!その結果として、人と人とが良きご縁を結んだり、そのご縁を深めたりする時間や空間をつくり出すことで、世の中の幸せに貢献したいと強く願っております。

まさに前述の弊社コーポレートメッセージ「“ほっと”な縁結びのそばに」の実現こそが、私どもが社業を通じて目指す姿です。

―本日はありがとうございました。

商品

「神凪のしずく 純米吟醸 火入れ」(1,800ml/720ml)
価格:¥2,980(1,800ml、税込)
¥1,580(720ml、税込)
店名:酒屋の宇山
お問い合わせ:https://s-uyama.co.jp/pages/contact
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://s-uyama.co.jp/products/1-46?_pos=1&_sid=887bb3ecc&_ss=r
オンラインショップ:https://s-uyama.co.jp/

商品

「神凪のしずく 純米吟醸 無濾過生原酒」(1,800ml/720ml)
価格:¥2,980(1,800ml、税込)
¥1,580(720ml、税込)
店名:酒屋の宇山
お問い合わせ:https://s-uyama.co.jp/pages/contact
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://s-uyama.co.jp/products/1-45?_pos=2&_sid=887bb3ecc&_ss=r
オンラインショップ:https://s-uyama.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
宇山浩平(有限会社酒屋の宇山 代表取締役)

1973年島根県生まれ。2019年に家業である有限会社酒屋の宇山に入社。2021年に同社代表取締役に就任。コーポレートメッセージは「“ほっと”な縁結びのそばに」。単なる酒類販売という枠を超え、人と人とが良きご縁づくりをできるような飲食の場づくりを行うことで、世の中の幸せに貢献することを目指している。
そのために、取引先のさまざまな悩みに親身に向き合い、信頼・信用を構築していくことを最も重要な使命としている。

<文・撮影/田中省二 MC/伊藤マヤ 画像協力/酒屋の宇山>

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