伍魚福_top

ビールに合うおつまみ「ピリ辛さきいか天」。 サクサクの食感で、リピーターになる人続出!

2024/02/28

仕事や家事が終わった後に、飲むビールは至福です。そんな時間をさらに盛り上げてくれるのは、おいしいおつまみ。今回、編集長のアッキーが気になったのは、ビールに合うおつまみ「ピリ辛さきいか天」です。人気のおつまみを販売している、株式会社伍魚福 代表取締役社長の山中勧氏にスタッフがお話を伺いました。

株式会社伍魚福 代表取締役社長 山中勧氏
株式会社伍魚福 代表取締役社長の山中勧氏

―創業は昭和30年(1955年)です。おつまみが主力製品になったきっかけはなんでしょうか?

山中 私の父と伯父で創業し、初代社長は伯父でした。創業当時は、スルメを加工したり、お好みあられの中のパーツを作ったりと細々とした商売で、あまり利益が出なかったと、父から聞きました。

そこで、父が昭和30年代後半に、おつまみの販売ルートを研究し、メーカー直販というシステムがあることを知り、近所の酒屋さんを自転車で回って注文をとり始めました。徐々に、味にこだわった伍魚福のおつまみが受け入れられ、酒屋さんの販路を開拓できました。
おつまみは種類が豊富なことが求められますので、アイテム数を少しずつ増やしていきました。これが、今の弊社の商売の基本になったと言ってもいいと思います。

おつまみにこだわったというよりも、色々なご縁があっておつまみが主力製品になったようです。ですから、今でも人とのご縁は大切にしたいと思っています。

伍魚福_1
株式会社伍魚福の人気商品「ピリ辛さきいか天」。
発売から20年経ちますが、変わらず人気です。

新しい販路が広がりつつあった頃、伯父が亡くなり、父が昭和41年社長に就任。その後、平成18年に私が社長に就任しました。

―社長に就任されて、大切にされてきたことは?

山中 創業当時は自社工場もありましたが、現在は自社工場を持たずに、製造は協力工場さんにお願いしています。おつまみは種類が豊富なことが求められるとお話ししましたが、色々な商品を、その商品にあった工場に頼んで作ってもらっています。

もし、自社工場があったら、「うちの設備でできる商品は?」とつい考えてしまいます。
でも、工場を持たないからこそ、自由な発想で商品開発ができます。現在、年間100種類くらいの商品を新発売しています。既存商品のテイストが違うもの、季節商品なども含んでいて全て新しいものではありませんが、新商品の開発には積極的に取り組んでいます。

伍魚福_2
「ピリ辛さきいか天」の人気のプレーン、明太子風味、のり塩風味。
そして、この春からカマンベールチーズ味が仲間入り。

私は、商品のことを「エンターテイニングフード」と呼んでいます。エンターテイニングには、人を楽しませる、おもてなしをするという意味があります。まずは、弊社の商品でお客様に喜んでいただきたい。協力工場さんには、売れる商品を作って還元したい。そして、弊社のメンバーのためには、楽しく働ける会社にしたい。そんな、みんなが楽しくなる、ワクワクした商品、会社を目指しています。

―エンターテイニングと食べ物を組み合わせるのは斬新ですね。

山中 アメリカに出張に行ったとき、たまたま本屋に入ったら、「エンターテイニング」というタイトルの本を見つけ、中をみたら料理本だったのです。それまで、エンターテイニングという言葉は、ショービジネスの世界のものだと思っていたのですが、食べ物に使うのも良いなと、ピンときました。

「売り手によし、買い手によし、世間によし」の三方よしという、有名な近江商人の経営理念がありますが、弊社もお客様、協力工場など取引企業さん、従業員の三方に利益があり、一緒に成長できることを目標にしています。

このことを、螺旋を描きながら上がっていくスパイラルをイメージして、「伍魚福エンターテイニングスパイラル」と名付けています。

―今回ご紹介する「ピリ辛さきいか天」は、どのような商品ですか?

山中 発売から20年以上経っていますが、乾き物のおつまみの中では、一番売れています。実は、この商品はピンチから生まれました。今から20数年前、さきいかを中国から初めて直輸入したのですが、通関に時間がかかりました。そのため、味は問題なかったのですが、さきいかの色が少し変わってしまったのです。このままでは売れないので、「どうしよう」と考え、苦肉の策で衣をつけて天ぷらにしてみたのです。そうしたら、すごくおいしいさきいかの天ぷらができました。試しに売ってみたら、お客様にも好評でした。

もちろん、その後はきちんとした新しいさきいかを使っていますが、商品誕生のきっかけは、ピンチでした。今でも、“ピンチはチャンス”だと思っています。

伍魚福_3
サクサクの食感とあと引くピリ辛味が人気に秘密。ビールと一緒に。

よく売れている商品ですので類似品はありますが、油っぽいものが多いのです。弊社はしっかり脱油していますので、衣が軽くあっさりし、手で持っても手が油っぽくなりません。サクサクの食感とピリ辛な味が、ビールのおつまみにとても合いますよ!

伍魚福_4
「ピリ辛さきいか天」をおそばにのっけてもおいしい!衣にだし汁がじゅわ~としみます。

―ロングセラーですが、販売が落ち込むことはありましたか?

山中 原料のさきいかが値上がりするなどの理由で価格改定をしたとき、一時的に売り上げが落ち込むことはあります。でも、大きな落ち込みはなく、ずっとお客様に支えられています。類似品も多いですが、ライバルになるような商品はないですね。時々、「なんでよく似ている他社の商品を放置しているのか」と、ファンのお客様からお叱りに声が届くこともあります(笑)。一度食べると、リピーターになってくれる方が多いですね。

伍魚福_5
「ピリ辛さきいか天」のプレーン、明太子風味、のり塩風味を食べ比べしても楽しい。ビールがすすみます。

直営店の阪神梅田本店では、「ピリ辛さきいか天」の量り売りをしています。また、小さめのサイズを、阪神甲子園球場で生ビールを一緒に販売しています。甲子園球場は、「ピリ辛さきいか天」の聖地です(笑)。年1回、たくさん売ってくれたビール販売のキャストの方を表彰しています。

伍魚福_6
大阪・阪神梅田本店の「ピリ辛さきいか天」の量り売りコーナー。好きなものを好きなだけ購入できます。

―商品のおいしさが、お客様に受け入れられているんですね。商品開発は、どのようにされていますか?

山中 企業理念の一つ目は、「すばらしくおいしいものを造り、お客様に喜ばれる商いをする」というものです。やっぱり、自分たちが本当においしいと思うものを、作って売りたいと考えています。

商品開発は、弊社の開発メンバーが中心に、協力工場さんからの提案もあります。それから、パートさんも含めた社員全員に、月1回商品企画のアイデアを提出してもらいます。アイデア出しを習慣にすると、気づく力がつくのかなと思っています。会社の机に座って考えるというよりも、テレビを見ていたり、家事をしていたり、友達や家族と雑談をしていたりと、普段の生活の中から、おつまみのアイデアを拾ってくれているようです。

―今後の展望は?

山中 「伍魚福エンターテイニングスパイラル」のお話をしましたが、最近は、自分たちの周りだけでは小さいかなと思っています。もっと、日本の食品業界全体で成長できるような、大きなスパイラルになるような活動をしていきたいですね。

昨年、一度倒産された小田原の蒲鉾屋さんと業務提携をしました。蒲鉾のレシピがあり、ファンのお客様もいる会社です。そこで、弊社でお願いしている協力会社さんを紹介し、かまぼこや伊達巻を作って販売したら、お客様にとても喜んでもらえました。

このような、社会に役に立ち、良いスパイラルの起爆剤になるようなことを、今後もやっていきたいと思います。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました。

ピリ辛さきいか天(80g)

ピリ辛さきいか天(80g)
価格:¥756(税込)
店名:伍魚福
電話:0120-00-5735(9:00~17:00 日曜・祝日休み)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gogyofuku.com/c/cr1/0000000193/40010
オンラインショップ:https://gogyofuku.com

ピリ辛さきいか天 のり塩風味(70g)

ピリ辛さきいか天 のり塩風味(70g)
価格:¥756(税込)
店名:伍魚福
電話:0120-00-5735(9:00~17:00 日曜・祝日休み)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gogyofuku.com/c/cr1/0000000193/40020
オンラインショップ:https://gogyofuku.com

ピリ辛さきいか天 明太子風味(70g)

ピリ辛さきいか天 明太子風味(70g)
価格:¥756(税込)
店名:伍魚福
電話:0120-00-5735(9:00~17:00 日曜・祝日休み)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gogyofuku.com/c/cr1/0000000193/40030
オンラインショップ:https://gogyofuku.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
山中勧(株式会社伍魚福 代表取締役社長)

1966年神戸生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、1988年伊藤忠商事入社、法務部門及び繊維部門に勤務。1995年、阪神大震災を契機に父親の経営する神戸の高級珍味製造卸、伍魚福に入社、2006年社長就任。
伍魚福は、「すばらしくおいしいものを造りお客様に喜ばれる商いをする」を経営理念のトップに掲げ、全国200社の協力工場でものづくりをする工場を持たないファブレスメーカー。そのビジネスモデルが評価され、「グッドカンパニー大賞優秀企業賞」(中小企業研究センター)、「関西経営品質賞優秀賞」(関西経営品質協議会)、「おもてなし経営企業選」(経済産業省)、「地域未来牽引企業」(経済産業省)、「日本経営品質賞奨励賞」(経営品質協議会)など表彰・認定を数多く受けている。
神戸の春の風物詩、いかなごの「くぎ煮」は同社の登録商標。
NHK大阪「ビジネス新伝説・ルソンの壺」、テレビ東京「カンブリア宮殿」など多数のTV番組に取り上げられている。

<取材・文・撮影/大橋史子(ペンギン企画室) 画像協力/伍魚福>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter